本日3月19日が「ミュージックの日」であることにちなんで、合唱団の実話から生まれた感動作『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』(5月20日公開)の場面写真が解禁。あわせて劇中で歌われる有名ポップソングの数々も一挙紹介。
音楽関係者の労働団体・日本音楽家ユニオンが、音楽文化と音楽家の活動を周知することを目的に、319(ミュージック)の語呂合わせから制定した「ミュージックの日=3月19日」。そんな日にピッタリな映画『シング・ア・ソング~笑顔を咲かす歌声~』は愛する人の帰りを待ちながらイギリス軍基地で暮らす女性たちが結成した合唱団の実話を基にした物語。『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督最新作だ。
今回解禁された場面写真は、愛する人を戦地に送り出し、最悪の知らせが届くことを恐れながら暮らす軍人の妻たちの英軍基地での日常と、彼女たちが作った合唱団での風景。軍人の夫との別れや、昼夜を問わない緊急連絡、合唱団の仲間たちとの緊張の初舞台…ひょんなことから生まれた合唱団は、方針や抱える事情や気持ち、個性も統一性ゼロ。心も歌声もバラバラだった彼女たちが、心情をさらけ出し、同じ気持ちを持つ仲間として互いを認め合い、一つになっていく様子が共感と感動を呼ぶ。
劇中で合唱団が歌うのは、80年代を中心とした有名ポップソングの数々。曲を知っている人も知らない人も、思わず一緒に口ずさみたくなるようなメロディやリズム、そして、大切な人の無事を願う毎日を過ごす“軍人の妻”たちの心情にリンクした歌詞にも注目。ここでは劇中登場曲とそのオリジナルについて一挙紹介。
劇中登場曲
●「タイム・アフター・タイム」/シンディ・ローパー
1984年リリースの、シンディ・ローパー史上最高の愛のバラード曲。初の全米No.1ヒットに輝き、ジャズ・トランペットの巨匠、マイルス・デイビスをはじめ多くのアーティストにカバーされるスタンダード・ナンバーとなった。映画のサウンドトラックとしても、多数使用されている。本作の劇中では、“軍人の妻”合唱団が初めて人前でその歌声を披露される際に歌われる。「悲しい歌はイヤ」と思いながらも、それぞれの大切な人への想いを胸に練習を重ねる姿が胸を打ち、軍の上層部の心を動かすきっかけとなる。
●「シャウト」/ティアーズ・フォー・フィアーズ
1984年リリース。発売後、全英シングルチャート2位を獲得。長く抑制された幼い頃の心の痛みを繰り返し感じ、表現し泣き叫ぶことが必要という原初療法であるプライマル・セラピーという心理療法にインスパイアされたといわれている曲。「叫べ 叫べ すべてを吐き出せ」という歌詞が印象的で、劇中でもまさにセラピーのように、常に不安と緊張を抱きながらも静かに普段通りに暮らすことを求められる女性たちが、気持ちを解放するように拳を突き上げて、叫ぶシーンが印象的だ。
●「オンリー・ユー」/ヤズー
1982年ヤズーのデビューシングルとしてリリース。全英ナショナルチャートで最高2位を記録するなど、ヤズーの最大のヒットとなり、ウォン・カーウァイ監督の映画『天使の涙』(95)でも使用され、日本でも1997年にアルコールCMで用いられた。本作では、合唱団が練習を始めた初期に歌った、まさに彼女たちの心を映し出したような楽曲。ハイキング先で自然発生的に歌いだすシーンは、劇中指折りの名シーンとなった。
●「ワナビー」/スパイス・ガールズ
イギリスのガールズ・グループ、スパイス・ガールズのデビューシングルとして、1996年にリリース。37か国で首位を獲得するなど、大成功をおさめグループを一躍スターダムへ送り出した。男女の恋愛を超えた女性の友情を歌う歌詞は、女性のエンパワーメントとグループのガールパワー哲学を象徴している。劇中でも、共に失敗を経験した合唱団が、カラオケで肩を組みながら歌うこの曲は、友情の誕生を表しているようだ。
●「ウィー・アー・ファミリー」/シスター・スレッジ
1979年にリリースされ、2017年、米国議会図書館によって「文化的、歴史的、または芸術的に重要」であるとして国立録音登録簿に保存されるように選定された。Billboard MAGAZINEで、100もの優れたガールズグループのアーティストの中で、20位に選ばれた。アップテンポなメロディと、人類みな兄弟であり、私たちは家族である!と仲間意識を感じさせてくれ、励ましてくれる歌詞に注目。
その他の劇中登場曲
「エンジェルズ」/ロビー・ウィリアムス
「サンキュー」/ダイド
「ワールド・イン・モーション」/ニュー・オーダー
「ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート(恋のデュエット)」/エルトン・ジョン&キキ・ディー
「ドント・ユー・ウォント・ミー(愛の残り火)」/ヒューマン・リーグ
シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~
2022年5月20日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町、グランドシネマサンシャイン池袋他全国順次公開
STORY
大切な人の無事を願いながら、英軍基地に暮らす軍人の妻たち。謙虚に静かに、普段と変わらぬ生活を送ることを求められる彼女たちは、共に苦難を乗り越えるための活動として“合唱”を始めることに。熱意が空回り気味の大佐の妻ケイトと、思春期の娘に頭を悩ませるリサが中心となり、バラバラだったメンバーたちの心と歌声は次第に一つになっていく。そんな合唱団のもとに、ある日、毎年大規模に行われる戦没者追悼イベントへの招待状が届く。思いがけない大舞台に浮足立つ妻たちだったが、そこに舞い込んだのは、恐れていた最悪の知らせだった―
監督:ピーター・カッタネオ 出演:クリスティン・スコット・トーマス、シャロン・ホーガン
2019年/イギリス/英語/上映時間:112分/スコープ/字幕翻訳:高内朝子/映倫区分:G/原題:Military Wives
配給:キノフィルムズ/提供:木下グループ
© MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019
公式サイト singasong-movie.jp
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