映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」で4月16日(土)より配信となる、映画『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』の予告編&場面写真が解禁された。

大胆かつ挑戦的なタイトルは第二次世界大戦中のルーマニアの国家指導者が述べたとされる言葉の引用

本作は、パンデミック下であぶり出される人間の性を描いた衝撃作『アンラッキー・セックスあるいはいかれたポルノ』(2021)で第71回ベルリン国際映画祭金熊賞、JAIHOで現在配信中の『アーフェリム!』(2015年)で第65回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞したラドゥ・ジューデ監督が、2018年に発表した問題作。

この大胆かつ挑戦的なタイトルは、第二次世界大戦中のルーマニアの国家指導者アントネスク元帥が1941年7月8日の閣僚評議会で実際に述べたとされる言葉からの引用で、1941年8月に現在のウクライナ南部に位置するオデッサで起きたルーマニア軍による市民の虐殺という題材を、ルーマニアの負の歴史を再構築しようとする演出家マリアーナの視点で鋭くえぐり出す。

このたびJAIHOでのプレミア配信を記念して予告編映像と場面写真が解禁。『アンラッキー・セックスまたはいかれたポルノ 監督〈自己検閲〉版』がJAIHO配給で4月23日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開もされるなど、この春はラドゥ・ジューデ監督作をJAIHOや劇場で楽しむことができる。

ラドゥ・ジューデ監督 PROFILE

1977年3月生まれ。ルーマニアの監督・脚本家。ブカレストで映画製作を学び、アシスタントディレクターとしてキャリアをスタート。2006年に制作した短編映画『The Tube with a Hat(英題)』は、数々の国際的な賞を受賞。長編デビュー作『The Happiest Girl in the World(英題)』(2009)は、多くの国際映画祭に出品。その後『Everybody in Our Family(英題)』(2012)、『Scarred Hearts(英題)』(2016)などの作品を発表し、複数の賞を受賞。『アーフェリム!』(2015)は第65回ベルリン国際映画祭では銀熊賞(最優秀監督賞)、第69回ロカルノ国際映画祭では審査員特別賞、ヨーロッパ映画賞(EFA)では最優秀脚本賞にノミネートされている。

第70回ロカルノ国際映画祭でプレミア上映された『The Dead Nation(英題)』(2017)で、ドキュメンタリー映画デビュー。『野蛮人として歴史に名を残しても構わない』(2018)では、第53回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で最優秀作品賞とEuropa Cinemas Label 賞を受賞。『Uppercase Print(英題)』(2020)は第70回ベルリン国際映画祭でプレミア上映された。

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