新宿シネマカリテが贈る映画祭「カリコレ®2022」全上映作品が発表！　クロージングは『トレインスポッティング』チームの新作に

ミニシアター・新宿シネマカリテで、真夏の7月15日(金)〜8月11日（木・祝）の 4 週間にわたって開催される魅惑の映画祭「カリテ・ファンタスティック！シネマ・コレクション®2022」 (略して「カリコレ®2022」)で上映される全26作品（シークレット作品含む）が一挙発表された。

本年「カリコレ®2022」のクロージング作品として正式に上映が決定したのは、『クリエイション・ストーリーズ ～世界の音楽シーンを塗り替えた男～』。オアシス、プライマル・スクリーム、ジーザス＆メリーチェインなどを見出し、世界 No.1 のインディーレーベルに上り詰めた”クリエイション・レコーズ”の創設者アラン・マッギーの波乱万丈な半生を描く。製作総指揮にダニー・ボイルを迎え『トレインスポッティング』チームが映画化した、音楽ファンは元より映画ファン必見作だ。

また「インディペンデント映画の神」と称賛される故ロジャー・コーマン印のパンクな映画を一挙上映。世界初のパンクロックバンド、ラモーンズが出演するロックと学校と爆発が奇跡的に融合した『ロックンロール・ハイスクール』。『地獄の逃避行』『トゥルー・ロマンス』のような破滅的で暴走する高校生を若かりし頃のチャーリー・シーンが熱演する『ブロークン・ジェネレーション』。当時のロジャー・コーマンの会社ニュー・ワールド・ピクチャーズの最大のヒット作『エンジェル』、そして、保守的な住民たちから追いつめられ、パンク・ロックに陶酔する孤児たちの怒りが爆発する『反逆のパンク・ロック』の 4 本を「夜コーマン」からの 10 年ぶりの新企画「サタデーナイト★夜コーマン」として上映する。

邦画作品では、「リング」「呪怨」など数々のホラー作品を生み出してきた J ホラーの巨匠、高橋洋が手掛ける待望の最新作『ザ・ミソジニー』を今秋の一般公開に先駆け特別上映。本映画祭のオープニング作品、鶴田法男監督の『戦慄のリンク』と共にホラーファン必見の 1 本。

そして、次代を担う二世俳優の映画が2本。まずはクリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッド＆メル・ギブソンが放つアドベンチャー大作『バッド・トレジャー』。ブチ切れたら止まらない元特殊部隊員のDと、医師免許はく奪ギリギリの精神科医オルターウッドという凸凹バディが旧日本軍の財宝の謎に挑むアクション作。

もう 1 本は、2 つの巨大隕石が落ちる地球最後の日を舞台に、インターネットやロボット、AI など、新しいテクノロジーが人類にもたらす影響に対する警告を描く、ダークで風刺的な SF スリラー『ワーニング』。シュワちゃんの息子パトリック・シュワルツェネッガーが出演。

さらに、全米映画批評サイト“Rotten Tomatoes”が絶賛する、心拍数爆上がりの2本。“Rotten Tomatoes”で 100 点満点を達成した『ザ・フィクション』は、「シャイニング」「ミザリー」を彷彿とさせる極限のシチュエーション・スリラー。作家志望のエイブリーは憧れの隠遁ホラー作家カレブの創作活動の支援者に選ばれ、カレブの雪深い人里離れた自宅に赴く。そこでのタスクは『恐怖の中で制御された心理学的実験』という恐怖の実験であり、リアルなホラー小説の主題となる事だった…。

もう 1 本は“Rotten Tomatoes”が選ぶ 2021 年No.1 アクション映画『ペーパー・タイガース』。かつて“スリー・タイガース”と呼ばれ圧倒的な強さで天才カンフー・キッズと恐れられた３人組も今や普通の中年オヤジ。恩師の死をきっかけに久々に再会した３人は、死因に不審な点が多いことに気付く。やがて師を殺した組織が浮かび上がり彼らは老体にムチ打ち、次々と現れる猛者達と死闘を繰り広げる。アクションがキレッキレな痛快作だ。

さらに真夏の肝試し系映画も2本。ペットロス・スラッシャー『キャット・シック・ブルース』は愛猫を失い精神を病んでしまったテッドが主人公。“９人の人間の魂を捧げる事で愛猫を蘇らせる”と信じ込むようになったテッドは、愛猫を生き返らせる為、猫のマスクと爪を身に着け奇行をエスカレートさせていく。

『ハロウィン・ナイト』は23ものホラー映画祭で絶賛された戦慄の血まみれムービー。ホラーラジオ番組の人気 DJ は、ハロウィンの夜、少女の妄想が生み出した悪魔“バッド・キャンディ”が引き起こした恐ろしい事件の数々を語り始める。やがてそれは現実となり魔の手はラジオ局にも…。

世界から届いた新作も続々。まずアジア圏からは『パラサイト 半地下の家族』で注目のパク・ソダムが韓国の名優クォン・ヘヒョとユン・ジェムンを振り回す、チャン・リュル監督の『福岡』。韓国で古本屋を営むジェムンは、店の常連である不思議な少女ソダムの誘いで福岡を訪れることに。そこには大学時代 1 人の女性を愛したことから仲違いしたままのヘヒョがいた…。福岡を舞台に韓国語、中国語、日本語とアジアの異なる言語で独特な浮遊感が心地良いファンタジードラマ。

そして、北米からは大金を目の前に人生の究極の決断を迫られる『魅惑のマネー哲学』。哲学の博士号を持っていながらも配達員としてその日暮らしを送っているピエールポールが、ある日配達先で大金の入ったバッグと男の死体が残された強盗現場に遭遇する。警察を待つか？　金を奪い人生逆転を狙うか？　究極の決断を迫られた彼の選択とは⁉

ヨーロッパ圏からは、テロリストから要人を奪還するアクション・スリラー『デイ・オブ・クライシス ヨーロッパが震撼した日』。フィンランド独立記念日に大統領宮殿がテロリストに襲撃され大統領をはじめ各国要人が人質に取られる。EU合同警察捜査官のタナーは敵地へと潜入するが、事件の黒幕にはフィンランドの NATO 加盟を阻止しようとするロシアがいたー。

最後はイギリス発の SF ノワール・スリラー『デウス／侵略』。火星の軌道で発見された謎の黒い球体。その調査に派遣されたカーラを含む天体物理学者６名の調査チームが解析した結果、球体から発せられる光とともに古代から「DEUS＝神」という言葉を発信し続けていた。その意味とは？　そして球体の正体は？　それを確かめる為、カーラたちは黒い球体へと降り立つが…ハイエンドな視覚効果と緊張感のある心理描写を融合して描く。

カリコレⓇがセレクトして贈る今年の旧作は、リマスター作品を3本上映。「恐怖の雨が人間を溶かす！」というキャッチで 1976 年に日本公開された、悪魔崇拝の教団と対峙する『魔鬼雨 デジタルリマスター版』。そして、ホラー映画の人気脚本家が、次回作の締め切り迫る中、不安定な精神状態から現実世界とその裏側に潜む血みどろの世界の交錯にさいなまれる『デッドライン～「恐怖の極限」とは何か？あるホラー作家の衝撃の体験！ デジタルリマスター版』。

さらにスウェーデン映画界が総力を挙げてデジタル・レストアした警察映画の隠れた名作と称される『刑事マルティン・ベック HD リマスター版』 をマルティン・ベック生誕 100 周年に加え原作書籍翻訳出版 40 周年などの周年祭として上映。

最後に、アカデミー賞 5 回ノミネートのアイルランドのアニメスタジオ、カートゥーン・サルーンから心癒されるアニメ作品『パッフィン・ロック』も上映。トンガリ島で家族と暮らす海鳥パッフィンとウーナとババが、アザラシやフクロウなどの愉快な仲間と繰り広げるかわいい冒険の物語。（現在日本でもディズニーチャンネルで TV シリーズ「ウーナとババの島」がオンエア中）

そして、本年の「カリコレ®2022」シークレット作品は、今月下旬に発表が予定されている。どんな作品が飛び出すのか注目だ。

『カリコレ®2022』全上映作品

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