第92回アカデミー賞ノミネート『聖なる犯罪者』配信＆ブルーレイ発売決定

ポーランドで実際に起きた事件を基に描かれた衝撃作『聖なる犯罪者』のデジタル配信が2021年6月16日（水）に開始、Blu-rayが7月7日（水）にリリース。配信及びパッケージ化にあたり、日本語吹替版が新規に収録されることも決定した。

ヴェネチア国際映画祭で上映以降世界中の映画祭に招かれ数多くの賞を獲得した『聖なる犯罪者』は、第92回アカデミー賞(R)においてポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』と肩を並べ外国映画賞にノミネート。『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督も絶賛し、日本では映画レビューサイトFilmarksで初日満足度ランキング第1位を記録するなどの反響を呼んだ。

監督を務めるのはポーランド出身の気鋭、ヤン・コマサ。『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』は本国で180万人動員の大ヒットを記録、最新作『ヘイター』はトライベッカ映画祭で激賞、米HBOでのTVシリーズ化も決定するなど世界の注目を集め続けている。

主演は弱冠28歳のバルトシュ・ビィエレニア。一度見ると忘れることのできない強い眼差しから放たれる、天使と悪魔の両面性をもった人物の危うさ、畏れ、悲しみ、怒り、諦めなど観る者を揺さぶる予測不可能な演技で魅せる。

犯罪者が聖職者になりすます衝撃的なストーリーは、聖と悪の境目とは一体何なのかを観る者に鋭く問いかける。ブルーを基調とした独特の映像美と、全編を通しCGの使用を最小限に抑えたこだわりにも注目してお楽しみいただきたい。セル版Blu-rayの特典にはメイキングと予告編集を収録予定。Blu-rayは無修正のR18+版、同時レンタル開始のDVDはR15+版の収録となる。

配信及びパッケージ化にあたり、日本語吹替版も新たに収録。主人公ダニエル役には、TVアニメ『創聖のアクエリオン』（アポロ役）、『デュラララ!!』（渡草三郎役）、『うたの☆プリンスさまっ♪』 （一十木音也役）や、グザヴィエ・ドラン監督作『マティアス&マキシム』でドラン演じるマキシム役を演じた寺島拓篤。

少女マルタ役は、『Yes!プリキュア5』のキュアレモネード役、『HUNTER×HUNTER』のキルア役、 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の北上ミドリ役など、数々の話題作への出演で絶大な人気を誇る伊瀬茉莉也が務める。

【ダニエル役：寺島拓篤】
タイトルが表す通り、主人公のダニエルの内面にある矛盾した精神性を描いた作品でした。
その見せ方が絶妙なので、とても怖くて、でも魅力的な人物だなと感じてしまうんですよね。
ダニエルを通して、他の登場人物たちが持つ精神的なアンバランスさが表層化していく展開も、もの凄く引き込まれました。

【マルタ役：伊瀬茉莉也】
誰もが心に闇と光を共存させ生きている。
理性と感情、善と悪。その時、どちらを選択するかで人生は大きく変わる。
仄暗い画面に漂う空気には鬱屈としたものだけじゃない、本能に訴える求心力を感じました。

【ストーリー】
少年院で出会った司祭の影響で熱心なキリスト教徒となった20歳の青年ダニエルは、前科者は神父になれないと知りながらも、神父を夢見ている。仮釈放が決まり、ダニエルは少年院から遠く離れた田舎の製材所に就職することになった。製材所への道中、偶然立ち寄った教会で出会った高校生マルタに「神父だ」と冗談を言うが、新任の司祭と勘違いされそのまま司祭の代わりをすることになった。司祭らしからぬ言動や行動をするダニエルに村人たちは戸惑うが、若者たちとも交流し親しみやすい司祭として人々の信頼を得ていく。
一年前、この村で6人もの若き命を奪った悲惨な事故があったことを知ったダニエルは、この事故が村人たちに与えた深い傷を知る。残された家族を癒してあげたいと模索するダニエルの元に、同じ少年院にいた男が現れ事態は思わぬ方向へと転がりだす…。

【キャスト】
ダニエル：バルトシュ・ビィエレニア（寺島拓篤）
マルタ：エリーザ・リチェムブル（伊瀬茉莉也）
リディア：アレクサンドラ・コニェチュナ（浅井晴美）
ピンチェル：トマシュ・ジィェンテク　（水野駿太郎）

【スタッフ】
監督：ヤン・コマサ
脚本：マテウシュ・パツェヴィチ
撮影：ピョートル・ソボチンスキ Jr
編集：プシェミスワフ・フルシチェレフスキ