『スパイダーマン』シリーズなどのゼンデイヤが、「ランコム グローバル ミューズ」として日本でのアンバサダー活動をスタートした。あわせてインタビューが到着した。
世界最大の化粧品会社ロレアルグループの日本法人である日本ロレアル株式会社のラグジュアリー化粧品ブランド「ランコム」が、2022年8月よりグローバル ミューズ、ゼンデイヤ・コールマン(Zendaya Coleman)の日本での展開を開始した。
1996年9月1日、アメリカ合衆国カリフォルニア州で生まれたゼンデイヤは、TVドラマ「iCarly」やディズニー・チャンネル「シェキラ!」で一躍有名女優となり、その後も『スパイダーマン』シリーズや映画『グレイテスト・ショーマン』、『DUNE/デューン 砂の惑星』などで活躍。美しさのみならず、そのパワフルな性格からも人気を集め、2020年からはランコムミューズとしても活動をスタートした。また、ランコムの女性支援活動「Write Her Future」のアンバサダーも務め、女性にとっての教育の重要性などを自身の溢れる情熱とともに発信している。
2022年8月より、日本においてもアンバサダーとしての活動を開始。ランコムのさまざまな広告活動や、各種SNSにおいてゼンデイヤが登場する。ゼンデイヤのインタビューは以下にて。
ゼンデイヤ インタビュー
——2年前、あなたはランコムのアンバサダーになり、イザベラ・ロッセリーニ、ジュリア・ロバーツ、ペネロペ・クルス、ケイト・ウィンスレット、ルピタ・ニョンゴさんたちに仲間入りしました。どんなお気持ちでしたか?
皆さんとても才能豊かで素晴らしいキャリアを積み重ねて、優れた作品に出演されてきた方で、ずっと憧れの存在でした。
——ランコムのアンバサダーになって最も満足しているのは?
コラボレーションの精神と、つねに何か新しいことに挑戦するチームの姿勢です。私のキャンペーンでは、ブランドの伝統を大切にしながら少しだけ実験的な試みに挑戦しています。ランコムならではの幅広いカラーバリエーションや製品の質の高さも、私にとって重要なポイントです。
——美しさに関する考え方について最も影響を受けた人は?
私の母は、いわゆる華やかなものにはあまり興味がない人でした。母は教師で、教師としての人生にほぼ全力を注いでいましたが、私から見るととても美しい人で、母のようになりたいと思っていました。一方で、祖母はいつも華やかで、ドレスアップしてハイヒールの靴を履いていました。母と祖母の両方を見ながら育って美しさの定義はひとつではないことを知り、どんな美しさも受け入れられるようになりました。
——ランコムは86年前に創業しました。ランコムが現代女性にも支持され、受け入れられている理由は何でしょうか?
変化や新しいアイデアに対してつねにオープンだからだと思います。私のキャンペーンでも、これまでとは違う何かをお伝えできれば嬉しいです。私だけのユニークな発想にも、ランコムはいつも耳を傾けてくれます。感謝しています。
——定期的に受けたい美容トリートメントは?
特にありません。私の肌はとても敏感で、トリートメントにどう反応するかまったく予測できないからです。ですから、いつも愛用している製品とスキンケアをずっと続けています。
——現代の若者たちにとって、メンタルヘルスが重要なテーマとなってます。ご自分のメンタルヘルスを保つために実行しているテクニックや習慣は?
私が気に入っていて実際に役に立っている習慣は、毎晩寝る前に、自分が感謝する相手のリストを作ることです。実際に書き出すこともあれば、声に出して言うこともあります。「これこれこういうことに感謝しています」と口にするだけで、自分の気持ちを整理できます。悩んだり迷ったりしたときには、その疑問を口に出してみることもあります。答が欲しいとはっきり口に出して、返ってきた答に感謝する。これが健全でポジティブな気持ちをキープするのに役立ちます。
——菜食主義者だとうかがいました。お気に入りのベジタリアン料理は? お料理は得意ですか?
11 歳のときから菜食を続けています。まだ子供でしたが、自分が食べる肉がどこから来たのかを知って決意しました。お料理をする時間がまったくとれないのですが、やれば上手くできるのではないかと思います。ブラックビーンズで、そこそこ美味しいハンバーガーを作れますし。これは私がマスターした唯一のレシピで、定番メニューになっています。運良くロスアンゼルスに住んでいるおかげで、ベジタリアン向けの選択肢は豊富にあります。
——ランコム製品を初めて知ったきっかけは?
祖母です。私はよく、祖母のバスルームにあるメイク用品で遊ばせてもらいました。まわりの人達、祖母や私のいとこたちに私がメイクをしてあげることもありました。祖母はブルーやブルーグレイのアイラインを持っていて、それを付けてみるのが大好きでした。
——お友達に勧めたいランコムの製品は?
ランコムの定番アイメイク製品をいつも勧めています。アイライナー、素晴らしい使い心地のアイシャドウ、マスカラなど。ランコムのマスカラは最高ですね。それからリップスティックも。ラプソリュ ルージュのリップスティックをたくさん持っているのですが、おかしなことに、私はいつもレッドかヌードカラーの口紅しかつけないのです。リップの色でもっと冒険できたらいいんですが。新しいアイドル コンシーラーも素晴らしく、軽いつけ心地で肌によくなじみます。
——お仕事のない普通の日のメイクは?
コンシーラーか頬紅を少しつけて、眉毛をブラシで整えます。マスカラをつけることもありますが、一日の終わりにメイクオフするのが面倒ですね。
——敏感肌だと言われていましたが、特別なお手入れ法は?
自分に合ったものを見つけたら、それをずっと続けることが大切だと学びました。もっと若い頃はそれが難しくて。せっかちな性格なので、翌日すぐに結果がでないと気がすみません。でも今は、良い結果を出すには時間が必要なのだと分かっています。定番の製品でいえば、ジェニフィックのセラムがとても気に入っています。軽いつけ心地なのにしっかりうるおいますね。特に旅に出るときに愛用しています。肌のうるおいを保つことがとても大切ですから。
——プロのメイクアップ アーティストから学んだメイクのコツは?
まだ子供の頃、かなり早い時期に自分なりのメイク法を身につけました。まわりの人のメイク法が間違っているように感じたからです。たとえば、ファンデーションの1色使いは絶対にしません。これまでに学んだコツは、クリームファンデーションを塗ったらブラシやパフで肌に叩き込みながらなじませること。怖がらずにいろいろ試してみること。それからアイメークを先に済ませてからファンデーションを塗ること。みんなどうしてファンデーションのあとにアイメイクをするのでしょう。メイクは目から!そうすれば、アイメイクがはみ出しても大丈夫です。
——お気に入りのフレグランスは? そのフレグランスのどこがお好きですか?
すごく素敵な思い出なのですが、ランコムのアンバサダーになったばかりの頃、新しく発売するフレグランスのキャンペーンの仕事をしました。でも、ボトルのデザインは決まっていたのに香りが決まっていませんでした。ランコムは、3 種類の香りのオプションを用意して、私に選ばせてくれました。私が選んだその香りが今のアイドルなのです。ですから、この香りにはとても親しみを感じます。私にとって、フレグランスはとても情緒的で、さまざまな記憶を呼び覚まし、大切な意味を持つものです。私の姉はあるボディスプレーを愛用していました。それで、その香りをつけた人がそばを通るたびに子供の頃を思い出します。アイドルの香りは、初めてアンバサダーになった頃のとても幸せな思い出と結びついています。ですからこの香りが大好きです。
——ランコムの理念の中心は幸せを広めることです。あなたにとって幸せとは?
私にとって、幸せはとても重要な意味な持つ言葉です。この一年間、本当に多くの人たちが辛い思いを経験したからこそ、今は幸せと喜びを最優先に考えること、楽しむことに罪悪感を感じないこと、ささやかなひとときを大切にすることが本当に必要だと感じます。自宅で自主隔離していた期間中いいちばん幸せだったのは、ビヨンセとメーガン・ジー・スタリオンが「Savage Remix」をリリースしたときでした。 本当に最高に嬉しくて、「もう悩むことはないわ。この曲を一日中かけていれば。 シャワーを浴びるときも。パズルをするときも」という気持ちでした。この曲のおかげで辛い時期を乗り切れました。
——うまく行かない日を乗り切るには?
犬と過ごします。私にとって子供のような存在で、いつか私に子供が産まれたら、きっと嫉妬するでしょうね。でもそれまではモフモフのかわいい子で、絶対に守ってあげたい存在です。私たちに犬が見せてくれる無条件の愛は特別ですね。犬は飼い主の顔を見るのが大好きで、そばに走ってきては一緒にいたがります。たった5分ぐらい離れただけで、戻ってくると「あ、戻ってきたんだね!」と大喜びしてくれます。
——あなたが幸せを感じる場所は?
自分にふさわしい居場所にいるときに、一番幸せを感じます。それはたとえば、仕事場で今取り組んでいる仕事に誇りを感じたときや、家の掃除をして、すべてが完璧に片付いた空間にいるときなどです。
——心から笑えるひとときは?
小さな姪が、いつも大笑いさせてくれます。姪は5歳で、とてもやんちゃで怖いもの知らずな女の子です。姉がいつも姪のビデオを送ってくれるのですが、それを見ては大笑いしています。5歳なのに、まるで35歳の大人のように振る舞う個性的で面白い子です。
——ご両親から学んだいちばん大切なメッセージは?
自信と強い自己意識を持つことの大切さです。子供の頃、両親はいつも私に自分で着るものを選ばせてくれました。まだ3歳か4歳ぐらいのときでさえ、私が着る服を両親が決めることはありませんでした。それがたとえ、トレーナーにビニールのハイヒール、ヘッドバンドとバスケットボール用のショートパンツのようなスタイルでも。服を選ぶのはとても楽しくて、着たいもの着て好きなようにおしゃれをしていいのだと感じることは、私にとってとても大切な経験でした。それから、両親は誰かが自分を必要としているときに無関心でいてはいけないと教えてくれました。あるとき、学校でトラブルに巻き込まれたことがあります。いじめの現場を目撃したのですが、両親が学校に来て、私は授業を早退することになり、両親に叱られました。私は「どうして私が怒られるの?何にもしてないのに」と抗議しました。 すると両親は言いました。「その通り。それが間違いなんだよ。何もしなかったのが」。 その経験を通じて、正しいことのために行動すべきだという生涯の教訓を学びました。
——最近、大きな影響を受けた本やポッドキャストは?
いつも何か台本を読んでいるので、読書の時間が十分にとれないのですが、その台本から大きな影響を受けることもあります。出演を断る作品もあれば出演したいと思う作品もあり、結果的には、読むという行為を通して人生が大きく変わっていくわけですから。
——あなたはスタイルと美しさのアイコンだと言われています。それについてどう思われますか?
私は普通の人間で、好きな服を着て、人生を楽しんでいるだけです。でも、そう見られていることの責任も引き受けようと考えています。こういう生き方に心の底から共感してくださる方がたくさんいるからです。手の届かないような存在になるのはいやですね。ひたすら成長して、その過程で何をすべきか探していきます。
——あなたは、まだとてもお若いときにモデルやバックダンサーとしてキャリアをスタートされました。若い女性たちに、自信を失わずに自分の目標を目指しつづけるためのアドバイスをお願いします。
今だからこそ、とても大切なテーマですね。他の誰かと競う必要はありません。自分には誰にも真似のできない個性がありますから。大切なのは「自分」とのゲームに勝つこと。自分の個性を高めるには、自分自身が努力するしかないのですから。まずは自分らしさを受け入れ、幸せになれること、喜びを感じること、人生を充実させることを見つけましょう。他の人から受けたインスピレーションに従うのもひとつのやり方ですが、これはどちらかというと危険な方向に行きがちです。
——最新の出演作は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ですね。アイコニックなシリーズ大作に出演するのはどんな体験でしたか? 撮影中に楽しかったことは?
スパイダーマンシリーズへの出演は、私にとってとても特別な出来事でした。初の出演作が超大作への初出演になりましたから。18歳の時にオーディションを受けて、1作目の撮影が19歳のとき。そして今は25歳。私は、このキャラクターと共に成長してきたのです。
——ランコムは、「Write Her Future」や世界規模の持続可能性プログラムをはじめ様々な慈善活動に取り組んでいます。女性の識字教育や環境問題への取り組みにご関心はありますか?
両親ともに教育者という環境で育った私にとって、教育は非常に重要なテーマです。教育によって人生が変わることや、手段さえあれば教育の質を高めて格差を解消できることを実際に目にしてきましたから。私は、あらゆる人が教育を受ける権利があると信じています。知識は力であり、返すことができない贈り物です。いったん手に入れれば、ずっと自分のものになるのです。持続可能性も、私にとって非常に重要なテーマです。どうすればもっと役に立てるか、今はまだパズルのピースを探して勉強中です。これから産まれる赤ちゃんや、かわいい姪や甥たちの世代に素晴らしい未来を遺せるよう、誰もがもっと賢くものを作り、行動することが必要だと思っています。こうした問題は、未来の世代が引き継がねばならないわけですから。
——朝型ですか、夜型ですか?
夜型です。
——手に入れたい才能や超能力は…
瞬間移動の能力がほしいです。毎日が楽になりますから。
——誰も知らないあなたの秘密は…
実は、秘密がまったくないのです。
——パーティーで得意な余興は…
パーティーに行く機会があったら考えます。
——未来への最大の希望は…
人と人が、もっと共感しあえるようになること。そうすれば、お互いのために思いやりをもって行動できるようになるはずです。
——人生の信念は…
善人であれ。
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