近年深刻化する犯罪のひとつである振り込め詐欺を韓国で初めて描いたリアル犯罪アクション『声/姿なき犯罪者』(10月7日公開)の世界観を支えるキャラクター予告編と主演ピョン・ヨハンらキャストメッセージ映像が解禁された。また元捜査一課の刑事で、TVのコメンテーターとしてもおなじみの佐々木成三より「特殊詐欺犯罪の抑止につながる一作!」と本作への激推しコメントが到着した。
韓国検察庁の発表では、2020年の韓国国内で起きた振り込め詐欺被害件数は約4万件、被害額は約7,000億ウォン(日本円にして約700億円)に上る。特に近年振り込め詐欺は進化し、SNSやスマホアプリ等が使われ、手口が巧妙になりつつある。被害が多発する犯罪を題材にし、韓国で初めて映画化したのは、『ホワイト:呪いのメロディー』(11)等を手掛けた双子の兄弟監督キム・ソン&キム・ゴク。韓国の知能犯罪捜査隊に取材し、徹底したリサーチで完成させたリアリティのあるストーリーは観客を魅了し、公開初週の興行成績はマーベル作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を抜いてNo.1を記録した。
建設現場で働く元刑事の男。愛する妻と平穏な日々を過ごすはずが、振り込め詐欺の罠にかかり大金を失う―。怒れる男は刑事の勘を呼び覚まし、奪われた金を取り戻すため詐欺組織に潜入し復讐を果たす決意をする。
日本公開に先駆けて本作を鑑賞した、佐々木成三(元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課)からコメントが到着。「犯罪組織のセクションが細分化されている様子などかなりリアル!」と驚いたという佐々木は「昨年の日本の特殊詐欺被害額は約280億円を超え、警察と犯罪組織はいたちごっこの状態。本作は特殊詐欺犯罪の抑止につながる一作と確信!」とコメントを寄せ、「今は自分で自分を守る時代、不審な電話には注意」と警告を伝えている。
さらに、本作のキャラクター予告編、主演のピョン・ヨハン&キム・ムヨルからのメッセージ映像も到着した。
『茲山魚譜 チャサンオボ』「ミセン-未生-」など映画ドラマ問わず活躍する人気実力派俳優ピョン・ヨハンは、本作で振り込め詐欺本拠地に潜入する被害者で元刑事ハン・ソジュンを熱演。解禁されたキャラクター予告では、ソジュンの妻のもとに、警察を名乗る男から一本の電話が…。そこから巧妙な手口で振り込め詐欺の罠にかかってしまう。会社と自分たちの金あわせて30億ウォンを取り戻すため、相手を「殺す」覚悟でソジュンが詐欺組織に潜入する決死の様子が描かれる。『悪人伝』のキム・ムヨルが演じるのは、巨大な詐欺組織の総責任者クァク。「目標額は180億ウォン! 地獄を味わわせてやろう」と詐欺軍団を鼓舞する、極悪非道な犯罪者を狂気の表情で演じる。
また、『アジョシ』『名もなき野良犬の輪舞』など数々の映画で悪役として存在感を放つキム・ヒウォンは、本作では詐欺犯を追う知能犯罪捜査隊チーム長イ・ギュホを存在感たっぷりに演じ、『パラサイト 半地下の家族』で豪邸の家政婦ムングァンの夫を演じ話題となったパク・ミョンフンは、詐欺のコールセンター監視者チョンを不気味に演じ、潜入するソジュンの前に立ちはだかる。元刑事の被害者VS振り込め詐欺組織VS知能犯罪捜査隊、それぞれのリアリティある演技が “振り込め詐欺”の怖さと、我々の身近なところに犯罪があることを実感させる。
続くメッセージ映像では、ピョン・ヨハンとキム・ムヨルが演じた役を紹介しつつ「多くの被害者がいながらも、加害者の足跡一つ見つけることのできない振り込め詐欺の実態を描いた本作を観て頂きたいです!」と強調。「是非劇場で本作をご覧ください。応援よろしくお願いします!」と笑顔でメッセージを寄せている。
なお本映像の最後には、佐々木成三のコメントと、「振り込め詐欺犯からの電話が掛かってくる可能性がありますので上映中は携帯電話はマナーモードに」と鑑賞時マナーとともに注意喚起も提示されている。
『声/姿なき犯罪者』は10月7日(金)新宿武蔵野館他にて、全国順次ロードショー。
声/姿なき犯罪者
2022年10月7日(金)新宿武蔵野館他にて、全国順次ロードショー
STORY
振り込め詐欺によって娘の治療費からマンションの支払いまで、沢山の人々が大金を失った。現場の作業員として働くソジュン(ピョン・ヨハン)は、前職は刑事という異色の経歴を持つ。彼は愛する妻と同僚の30億ウォンを取り戻すため、振り込め詐欺犯を追跡しはじめる。犯人の手がかりを掴み、中国のある建物へ侵入するソジュンだったが、そこでは組織化された巨大な詐欺集団が総責任者クァク(キム・ムヨル)の指示で毎日多額の振り込め詐欺を行っていた。愕然とするソジュンだったが、300億ウォン規模の新たな詐欺計画を知り、元刑事の正義感に再び火が付き、ひとり巨悪に挑む!
主演:ピョン・ヨハン 『茲山魚譜 チャサンオボ』、『太陽は動かない』
出演:キム・ムヨル 『悪人伝』、キム・ヒウォン 『鬼手』、パク・ミョンフン 『ただ悪より救いたまえ』、イ・ジュヨン 『サムジンカンパニー1995』
監督:キム・ソン&キム・ゴク 『ホワイト:呪いのメロディー』(11)
2021│韓国│韓国語│109分│シネスコ│5.1ch│カラー│原題:보이스(ボイス)│提供:ツイン、Hulu│配給:ツイン
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公式サイト https://koe-voice.jp/
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