⽣後15ヶ⽉の娘を殺害した罪に問われた⼥性の衝撃の法廷劇『Saint Omer（原題）』が『サントメール ある被告』の邦題で7⽉14⽇公開決定

2022年のヴェネチア国際映画祭で2冠に輝いた『Saint Omer（原題）』が『サントメール ある被告』の邦題で7⽉14⽇（⾦）より「Bunkamuraル・シネマ 渋⾕宮下」（2023年6⽉オープン）を⽪切りに全国公開されることが決定した。あわせてティザーフライヤーのデザインも解禁となった。

昨年のヴェネチア映画祭で、銀獅⼦賞（審査員⼤賞）と新⼈監督賞をW受賞し、本年度・第95回アカデミー賞®国際⻑編映画部⾨のフランス代表にも選出された映画『Saint Omer（サントメール／原題）』は「2022年最⾼のフランス映画」との呼び声も⾼い話題作。

フランス北部の町、サントメールで実際にあった裁判をベースにした物語。若き⼥性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、⽣後15ヶ⽉の幼い娘を海辺に置き去りにし殺害した罪に問われた若い⼥性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美しいフランス語を話す彼⼥は、本当に我が⼦を殺したのか？　観客はラマの視点を通して、まるで裁判に投げ込まれたかのようにスリルに満ちた時間を経験する。被告本⼈の証⾔も娘の⽗親である男性の証⾔も、何が真実かわからない。弁護⼠、検事、裁判官……そして偶然ラマは被告の⺟親と知り合う。映画はサスペンスフルに展開し、ラストでは⼈間の根源的なテーマを感動的に浮かび上がらせる。

監督は、『私たち』（2021）で 2021年ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部⾨最優秀作品賞を受賞するなど、ドキュメンタリー作家として国際的に⾼い評価を受けてきたセネガル系フランス⼈⼥性監督アリス・ディオップ。本作が初めての⻑編劇映画だが、卓越したドキュメンタリー的視点を交えながら描く⼿法が絶賛され、今や映画ファンが最も注⽬すべき監督の⼀⼈とされている。

撮影監督は『燃ゆる⼥の肖像』でセザール賞はじめ数々の撮影賞に輝いたクレア・マトン。脚本に、フェミナ賞とゴンクール賞を受賞している作家、マリー・ンディアイが参加していることも注⽬だ。