映画『ラストエンペラー』で日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞した世界的音楽家・坂本龍一が3月28日に死去した。71歳だった。

マネージメント会社などが「わたくしども所属の音楽家/アーティスト 坂本龍一が去る2023年3月28日71歳にて永眠いたしました。謹んでご報告申し上げます」と発表した。昨年6月にはがんの進行度がステージ4であることを明かし、闘病しながら創作活動を続けていた。
声明では故人の好んだ言葉として「Ars longa,vita brevis. 芸術は長く、人生は短し」という一節が紹介された。
1952年(昭和27年)1月17日生まれ、東京都出身。音楽グループ「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」のメンバーとして活躍。映画『戦場のメリークリスマス』(1983)に俳優として出演し、映画音楽も手掛けた。また同じく出演・音楽を務めた『ラストエンペラー』(1987)では日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞した。
今年1月には『ラストエンペラー 劇場公開版 4Kレストア』と『戦場のメリークリスマス 4K修復版』が同時期に日本公開され、特別コラボ動画も制作された。
ほかにも『シェルタリング・スカイ』(1991)『リトル・ブッダ』(1993)『ファム・ファタール』(2002)『レヴェナント: 蘇えりし者』(2016)『アフター・ヤン』(2021)など数々の音楽を手掛け、映画の世界でも多大な功績を残した。
是枝裕和監督の最新作『怪物』(6月2日公開)でも音楽を担当。公式SNSでは「坂本龍一さんのご逝去の報に接し、心からご冥福をお祈り申し上げます」とお悔やみのコメントが発表された。
海外からも悲しみの声が寄せられている。
『ムーンライト』『ビール・ストリートの恋人たち』のバリー・ジェンキンス監督は「絶対的な伝説」として映画『御法度』の音楽とともにその死を悼んだ。
元ザ・スミスののギタリスト、ジョニー・マーは、坂本を「エレガントでタイムレスなアーティスト」と称し、「RIP(安らかに眠れ)」とメッセージを寄せている。
『ベイビー・ドライバー』『ラストナイト・イン・ソーホー』のエドガー・ライト監督は「大きな損失だ。なんという人生とキャリアだろう」と哀悼の意を表した。




