92歳のマダムとタクシー運転手の“人生の寄り道”を描く感動作『パリタクシー』がいよいよ本日4月7日(金)より公開。このたび、クリスチャン・カリオン監督からの動画メッセージが到着した。

© Jean Claude Lother
「この映画をみてパリに行きたいと思ってくださったら嬉しいです」

国民的シャンソン歌手のリーヌ・ルノーと、大人気コメディアンのダニー・ブーンというフランスに愛される2大スターが共演した本作は、オープニングからラストまで、「まさか」がぎっしり詰まった意外すぎる感動作。不愛想なパリのタクシー運転手が偶然乗せたのは、92歳のマダム。終活に向かう彼女の依頼は、人生を過ごしたパリを横断する“寄り道”だった。そしてその“寄り道”は、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく。監督・脚本は『戦場のアリア』のクリスチャン・カリオン。

本日の日本公開を祝してクリスチャン・カリオン監督から動画メッセージが到着した。『戦場のアリア』(05)が第63回ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞、第78回アカデミー賞国際長編映画賞等、世界中の映画賞にノミネートされた監督は、本作でフランス初登場新作NO.1の大ヒットを記録している。

「家ではなく必ず映画館に見に来てください。知らない人に囲まれてストーリーを受け取るのが映画の醍醐味です。この映画をみてパリに行きたいと思ってくださったら嬉しいです」と日本の観客に呼び掛けた監督は「マドレーヌ、そして彼女を演じたリーヌ・ルノーの人生を観て、“生きるヒント”を見つけて欲しいです。それがこの映画を作った理由の一つです」とメッセージを寄せている。

この物語の惹かれた点について監督はインタビューで「この脚本を電車の中で読み始めて一気に読み、電車を降りる前には涙を流していた。老齢化した親とどう向き合うかというのは、誰もがいつかは直面する難問であり、読んだ時に多くのことを考えさせられた」と話している。

この脚本はリーヌ・ルノーのために書かれたものだと感じて、彼女を時空の旅に連れていきたいと考え、『戦場のアリア』以来の知り合いで、リーヌと監督と同じフランス北部出身のダニー・ブーンに連絡を取り出演依頼したそう。また監督として惹かれた点は、ほとんどの場面が車内の撮影で、その大変さにワクワクしたと監督ならではの喜びを語った。

マドレーヌ役をリーヌ・ルノーにオファーすると、彼女は「これは私の物語よ!遺作になる映画よ」と答えたそうで、本作にはリーヌの人生と一致するようなことがたくさんあり、彼女自身だけでなく、監督らをもとても興奮させたと振り返る。

また、当時母親を亡くしたばかりで辛い思いを抱えていた監督に「でもいい? この世からいなくなるのは幸せな瞬間でもあるの」と声をかけられたそうで、劇中の「微笑むたびに人は若返る」というマドレーヌのセリフに表されるように、リーヌとマドレーヌの共通点が非常にあると気づいたと明かした。

今春必見の感動作『パリタクシー』は新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開中。

作品情報

パリタクシー
2023年4月7日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開

STORY
パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前。このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、“ねぇ、寄り道してくれない?”。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!

監督:クリスチャン・カリオン 出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン
2022年/フランス語/91分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:Une belle course/日本語字幕:星加久実 配給:松竹
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

© 2022 - UNE HIRONDELLE PRODUCTIONS, PATHE FILMS, ARTÉMIS PRODUCTIONS, TF1 FILMS PRODUCTION

公式サイト movies.shochiku.co.jp/paristaxi/

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