鬼才アレクサンドル・ソクーロフ監督の最新作『独裁者たちのとき』(4月22日公開)の公開初日に俳優の佐野史郎が登壇するトークイベントの開催が決定した。また、最新作公開を記念し、アレクサンドル・ソクーロフ監督の特集上映「歴史をみつめるソクーロフ」の開催も決定した。

本作はロシアの鬼才ソクーロフがダンテの「神曲」を彷彿とさせる冥界を舞台に、過去のアーカイブ映像から独特なデジタルテクノロジーによって甦った20世紀の独裁者たちを描く衝撃的な問題作。ヒトラー、スターリン、チャーチル、ムッソリーニという第二次世界大戦時に世界を牛耳っていた独裁者たちが、お互いの悪行を嘲笑、揶揄し、己の陶酔に浸る。奇しくもロシアによるウクライナ侵攻の年に完成した本作は、物議を醸し出し、上映を予定していたカンヌ国際映画祭でのお披露目は中止になり、ロカルノ国際映画祭コンペ部門に出品され大きな話題となった。

本作の公開を記念して、ソクーロフ監督作『太陽』(2005年)に昭和天皇の侍従長役で出演した、俳優の佐野史郎を迎えた公開初日トークイベントが開催されることが決定した。佐野は本作について「原題「おとぎ話」とは裏腹に、描かれた独裁者たちの物語は、かつて現実に放たれた言葉やその姿を紡ぎ、容赦無く今あるおとぎ話と重ねて盲信する権力と依存の恐怖を突きつける。果たして本当に恐ろしいのは独裁者たちか、民衆か!!??」とコメントを寄せている。
あわせて、さまざまな歴史的なトピックを題材にした映画を数多く作ってきたソクーロフ監督の過去作を35mmフィルムで上映する特集上映「歴史をみつめるソクーロフ」が渋谷ユーロスペースにて開催されることも決定。『モレク神』『エルミタージュ幻想』『牡牛座~レーニンの肖像』などが上映される。両イベントの概要は以下にて。
『独裁者たちのとき』公開記念トークイベント
渋谷ユーロスペースにて 4月22日(土)11:00の回上映終了後
ゲスト:佐野史郎(俳優)
一挙35mmにて上映!特集 歴史をみつめるソクーロフ
渋谷ユーロスペースにて開催 (配給:パンドラ)
料金:一般1,400円/大学生・専門学校生、会員、シニア1,200円
いずれも18:15~上映(※4月22日(土)『ロシアン・エレジー』のみ18:30~上映)
4月22日(土) ロシアン・エレジー(69分)
4月23日(日) 孤独な声(86分)
4月24日(月) セカンド・サークル(93分)
4月25日(火) ストーン~クリミアの亡霊(88分)
4月26日(水) 日々はしづかに発酵し…(138分)
4月27日(木) 静かなる一頁(77分)
4月28日(金) マザー、サン(73分)
4月29日(土) エルミタージュ幻想(96分)
4月30日(日) ファザー、サン(84分)
5月1日(月) エルミタージュ幻想(96分)
5月2日(火) モレク神(108分)
5月3日(水) 牡牛座~レーニンの肖像(94分)
5月4日(木) チェチェンへ アレクサンドラの旅(92分)
5月5日(金) ペテルブルグ・エレジー+ヒトラーのためのソナタ(40分+9分)

独裁者たちのとき
2023年4月22日(土)〜ユーロスペースにてロードショー、全国順次公開
【監督・脚本】アレクサンドル・ソクーロフ
【製作】ナタリヤ・スマギナ、ニコライ・ヤンキン 【音楽】ムラト・カバルドコフ 【音響】アレクサンドル・ヴァニュコフ
【出演】アドルフ・ヒトラー(本人 ※アーカイヴ映像)、ヨシフ・スターリン(本人 ※アーカイヴ映像)、ウィンストン・チャーチル(本人 ※アーカイヴ映像)、ベニート・ムッソリーニ(本人 ※アーカイヴ映像)
【配給】パンドラ
2022年|ベルギー・ロシア|ジョージア語・イタリア語・フランス語・ドイツ語・英語|78分 原題:Skazka 英題:Fairytale




