26歳の若さでアカデミー賞主演男優賞ノミネート！『aftersun／アフターサン』の新星ポール・メスカルに注目

A24注目の新星シャーロット・ウェルズの初長編監督作『aftersun／アフターサン』が5月26日（金）より公開。このたび、本作で本年度アカデミー賞®主演男優賞にノミネートされ、『グラディエーター』続編の主役にも抜擢されている注目スター、ポール・メスカルの新場面写真が解禁された。

本作は11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る物語。2022年カンヌ国際映画祭・批評家週間での上映を皮切りに評判を呼び、話題作を次々と手がけるスタジオA24が北米配給権を獲得。昨年末には複数の海外メディアが「ベストムービー」に挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ元大統領のお気に入り映画にも選出されるなど、本年度を代表する1本となった。監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾ったスコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

本作で父親役を演じ、本年度アカデミー賞®主演男優賞ノミネートを果たしたのがアイルランド出身、現在27歳のポール・メスカル。元々はアイルランド発祥のスポーツ・ゲーリックフットボールで活躍する選手だったが怪我を理由に引退。その後国立演劇学校で演技を学ぶと、その才能が一気に開花した。

卒業直後にはダブリンの名門ゲート劇場で「グレート・ギャツビー」の主演に抜擢される。さらに、2020年4月に放送が始まった、アイルランドの田舎町を舞台にあるカップルの数年間を描いた青春ドラマ「ノーマル・ピープル」で、主人公カップルの青年を演じ一躍脚光を浴びることとなる。この作品で数々の賞に輝くと、その勢いはとどまることを知らず、先月は舞台「欲望という名の電車」で、映画版のマーロン・ブロンドと同じスタンリー役を務めローレンス・オリヴィエ賞の受賞を果たした。

彼にとって長編映画2本目となる『aftersun／アフターサン』では、娘への深い愛情をみせる一方で、自身の問題に苦悩する若い父親役としての繊細な演技が認められ、発表当時26歳の若さにして米国アカデミー賞®の主演男優賞にノミネートされるという快挙を成し遂げた。

本作のメガホンを取ったシャーロット・ウェルズ監督は、彼から送られてきたオーディションビデオがキャスティングのきっかけだったと明かす。そこには劇中で使用されている名曲・ブラーの「テンダー」にあわせてタバコをふかしながら踊っている姿が収められていたといい、カラム役に対する彼の熱意に触れ、「彼なら真のコラボレーターになってくれるに違いないと確信した」と振り返る。

今回解禁された2枚の場面写真では、まさにポール・メスカルが演じ分けたソフィの若き父・カラムの陰と陽の部分が垣間見える。

20年前のトルコのリゾート地。娘と一緒にビーチで過ごす表情には、穏やかな愛情や包容力を感じるが、一方、一人で訪れた絨毯店での床に向けられた物憂げな眼差しには彼の抱える苦悩が滲む。

繊細な表現力が光り見事に監督の期待に応えたメスカルと、いち早く彼の存在を世界に知らしめたウェルズ監督だが、快進撃はまだまだこれから。彼の公開待機作の中でも一番の目玉は巨匠リドリー・スコット監督の『Gladiator 2（原題）』。前作でホアキン・フェニックスが演じたコモドゥスの甥、シリウス役として、スポーツで鍛えたその屈強な肉体を披露する日も近い。

今後ますます目が離せない、時代をアツく賑わせるであろうニュースターの序章となる『aftersun／アフターサン』は5月26日（金）ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開。