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大ヒット作『モロッコ、彼女たちの朝』のマリヤム・トゥザニ監督待望最新作で、2022年カンヌ国際映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞した『青いカフタンの仕立て屋』がいよいよ本日6月16日(金)より公開。このたびマリヤム・トゥザニ監督のインタビューと日本へのメッセージ映像が到着した。

「モロッコも同性愛を禁ずる法律を廃止するために立ち上がらなくては」

本作は伝統衣装カフタンの仕立屋を営むある夫婦の愛と決断を描く感動作。母から娘へと受け継がれる大切なドレスをミシンを使わず、すべてを手仕事で仕上げる職人の夫ハリムは、伝統を守る仕事を愛しながら、自分自身は伝統からはじかれた存在と苦悩する。夫を誰よりも理解し支えてきた妻ミナは、病に侵され余命わずか。そこに若い職人のユーセフが現れ、3人は青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。そして刻一刻とミナの最期の時が迫るなか、夫婦は“ある決断”をするー。主演は『灼熱の魂』『モロッコ、彼女たちの朝』のルブナ・アザバル。

『青いカフタンの仕立て屋』

このたび、先日閉幕したカンヌ国際映画祭の審査員も務めた、世界が注目するマリヤム・トゥザニ監督のインタビューとメッセージ映像が到着。いよいよ公開を迎えた日本に向けて、本作に込めたメッセージと喜びを語った。モロッコでは先週公開されたばかりの本作は、フランスで21万人動員、多くの国でトップ10入りを果たしている。

前作『モロッコ、彼女たちの朝』のように、本作も監督自身の体験が基になっているのかについてマリヤム監督は、「前作のロケハン中、サレのメディナにある美容室を営む男性と知り合い、この出会いがインスピレーションになっています。彼と話しているうちに、心の奥に隠す本当の自分と外に見せる自分を使い分けていると気づきました。残念ながらモロッコでは、同性間の性的逸脱行為は刑法489条で罰せられ、6か月から最高3年の禁錮刑が課されます。同性愛がタブーであるだけでなく、刑事犯罪とみなされる社会なのです。異性愛者でないだけでひっそりと生きなくてはいけないのです。私もあえてそのことには触れないようにしました。でも、彼が隠す“何か”は本作の核になりました。この映画には"善人"も"悪人"も登場しませんが、私はどんな形でも批判を招かないように細心の注意を払って脚本を書き進めました」と明かす。

ハリムの職業を美容師からカフタンの仕立屋に変えた理由については、「カフタンは大人の女性の象徴で、少女時代の私にとって憧れでした。成人して初めて母から受け継いだカフタンをまとった時、これは次の世代へと物語を繋ぐ、貴重な品だと気づきました。1枚のカフタンが完成するまでに職人は数ヶ月を費やします。そうして完成したカフタンからは、着る人の心に職人の魂と完成までの物語が届くのです。この物語には手間暇かけて作られるカフタンがふさわしいと思いました。残念ながらモロッコではカフタン作りは衰退の一途を辿っています。技術の取得に長い時間がかかるのも原因のひとつでしょう。私が思うに、伝統工芸とは自分が何者かを教えてくれるDNAの一部であり、次世代に伝えるべき宝物です。速さが優先される現代社会ですが、私は伝統の手仕事を守る人々を見つめ、尊敬の念を作品で表現したかった。そんな理由から、本作の舞台を美容室からカフタンの仕立屋にしたのです」とモロッコの現状と現代社会に対する思いを込めたという。

前作同様に共同脚本を手がけた夫ナビール・アユーシュについては、「執筆中は旅のようで、彼の視点を得られたのも幸運でした。人生を共有しているだけでなく、情熱も共有している存在です。彼はいつも鋭く知的な眼差しで脚本にコメントしてくれるので、私は自分自身とより深く向き合い、キャラクターやストーリーに厚みを持たせることができたのです」と、共に同じ情熱を持っているもの同士だからこその存在と語る。

このような映画をモロッコで制作するのは勇気が必要ではなかっただろうか?「表現しなくてはいけないこと、語るべきことがあるなら、勇気は関係ありません。欲望や愛は、タブーやスキャンダルの対象ではないのです。他の国々と同じように、モロッコも同性愛を禁ずる法律を廃止するために立ち上がらなくては。 モロッコでの劇場公開(2023/6/7公開)は必ずしも確約されていたわけではなかったのでとても嬉しく思います(フランスでは21万人動員。多くの国でトップ10入り)。本作はアカデミー賞のモロッコ代表であり、国の助成金を得て完成することができました。マラケシュ映画祭では審査員賞を受賞し、観客もポジティブな反応でした。そのこと自体が、アートを通して、もしかして通常は語られなかったタブーとされていることについて、もっと話し合いたいんだという強い欲求があるのだと感じました。アート、シネマを通して、こういった扉を開き、それがこれからの先の一歩に繋がっていくのだと思っています」と答える。

さらに知的で繊細な本作は、特定の性的指向が非難される社会において、人々の見方に影響を与えることができるのでは?という質問に対しては 「そうであってほしいと願っています。ハリムやユーセフの物語を通して異性愛者でない人々の存在を知り、理解を深めることで、人々の視線が変わるかもしれません。人々の視線が変われば、社会も変わり、法律も変わっていくでしょう。ハリムのような人々の声を伝えていくことが重要です。 これは、男女問わずに、ありのままの姿で人を愛する自由についての物語、真の愛についての映画なのです」と作品に込めたテーマを語っている。

また日本へのメッセージ動画では「本作は愛の持つ多様性、複雑さについて描いた映画です。また、私が深く愛する伝統『手縫いのカフタン』についての映画でもある一方、ありのままの自分であることから私たちを阻んでいる伝統に疑問もあるということも描いています。日本の皆さんとまた分かち合えることを嬉しく思っています。ぜひ劇場でご覧ください」とメッセージを添えている。

世界中が涙した夫婦の愛と決断の感動の物語『青いカフタンの仕立て屋』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開中。

作品情報

青いカフタンの仕立て屋
2023年6月16日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開

STORY
モロッコ、海沿いの街、サレ。旧市街の路地裏で、ミナ(ルブナ・アザバル)とハリム(サーレフ・バクリ)の夫婦は母から娘へと世代を超えて受け継がれる、カフタンドレスの仕立て屋を営んでいる。伝統を守る仕事を愛しながら、自分自身は伝統からはじかれた存在と苦悩するハリム。そんな夫を誰よりも理解し支えてきたミナは、病に侵され余命わずである。そこにユーセフ(アイユーブ・ミシウィ)という若い職人が現れ、誰にも言えない孤独を抱えていた3人は、青いカフタン作りを通じて絆を深めていく。そして刻一刻とミナの最期の時が迫るなか、夫婦は“ある決断”をする。彼らが導き出した答えとはー。

監督・脚本:マリヤム・トゥザニ
出演:ルブナ・アザバル サーレフ・バクリ アイユーブ・ミシウィ
2022年/フランス、モロッコ、ベルギー、デンマーク /アラビア語/122分/ビスタ/カラー/5.1ch /英題:THE BLUE CAFTAN/字幕翻訳:原田りえ 
提供:WOWOW、ロングライド 配給:ロングライド

© Les Films du Nouveau Monde - Ali n’ Productions - Velvet Films – Snowglobe

公式サイト https://longride.jp/bluecaftan/

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