ウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた最新作『アステロイド・シティ』が大ヒット公開中。このたび、これまで明かされなかった秘密のカギを握る、モノクロスチールが解禁された。
【ネタバレが含まれるため、まだ作品を観ていない方はご注意ください】
本作は『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』など、その独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督ウェス・アンダーソンの最新作。アメリカ南西部、砂漠の街、アステロイド・シティを舞台に、ジュニア宇宙科学大会に集まった5人の天才的な子どもたちとその家族を襲う驚愕の出来事を描く。キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルら豪華キャストが集結した。Filmarksの2023年9月公開映画期待度ランキングで1位を獲得、待望の日本公開初週の週末成績ではウェス・アンダーソン監督作品史上最高記録を打ち立てた。
今回解禁されたのは、ポスターでも話題となっていた“モノクロ”のブライアン・クランストン、エイドリアン・ブロディ、エドワード・ノートンの3名をとらえたスチール。
本作のストーリーは、1955年アメリカ南西部に位置する砂漠の街“アステロイド・シティ”にジュニア宇宙科学者の受賞者とその家族が集結、“アステロイド・デイ”での授賞式の最中、まさかの宇宙人が到来! 街は封鎖され、軍は宇宙人の事実を隠蔽しようとし、ジュニア宇宙科学者の子どもたちは外部に伝えようと企てる──というものだが、これは実はアメリカで上演される新作劇『アステロイド・シティ』の内容。舞台『アステロイド・シティ』の制作過程がTV番組で紹介されるという設定で、舞台のストーリーと、制作過程を同時進行で見ていくのが、本作である。
大勢が列をなして座っているカラーのスチールは、舞台『アステロイド・シティ』のリハーサルでのワンシーンをとらえたもの。ここに映るのは、舞台『アステロイド・シティ』に出演する役者たち。主人公、オーギー・スティーンベックを演じるのは、ジョーンズ・ホールという俳優で、ミッジ・キャンベルを演じるのは、メルセデス・フォードという女優…というように、本作には「役を演じる役者」たちが登場するのだ。
ポスターにいたモノクロの3名の正体は、舞台『アステロイド・シティ』の制作過程を取り上げるTV番組に出演する人物だ。まずは、エドワード・ノートン演じる、舞台『アステロイド・シティ』の作者で、劇作家のコンラッド・アープ。このキャラクターについて、ウェス監督は「ウィリアム・インジやアーサー・ミラーなど、この時代の何名かの脚本家たちを融合させているんだ」と語っている。
2人目は、エイドリアン・ブロディ演じる、舞台『アステロイド・シティ』の演出家、シューベルト・グリーン。エイドリアンは、「とても楽しい役だった」と話す。「50年代は大きな転換期で、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンのような役者や、エリア・カザンのような監督が出現するなど、演技や演出の手法が大きく変わった時代でもありました。そういう時代へのオマージュができたのは良かったと思う。ウェスもそういうところを大事にしているに違いない」
そして、ブライアン・クランストン演じるTV番組の司会者。TV番組では、司会者がガイドとして制作過程について説明していく。ブライアンは、「いろいろな固有名詞が出てくるので覚えるのが大変だった」と司会者という役どころならではの苦労を吐露。舞台『アステロイド・シティ』を取り上げるTV番組をフィーチャーするという構成については、「きっとウェスのパフォーマンス・アートへのラブレターなのだと思います。3つのメディアを使ってパフォーマンス・アートを祝福しているのではないかな」と自論を語った。
入れ子構造は一見難解ではあるが、SNSでは「役者にフォーカスされていて、役に重なっていくところが良い」「ちょっと複雑な劇中劇構造を、めいっぱい楽しむ作品」「ウェス節が半端ない」「ウェスの世界を堪能した至高の時間」と絶賛の声があふれている。
舞台・役者・映画などへ向けるウェス監督の愛にあふれた『アステロイド・シティ』は大ヒット上映中。
アステロイド・シティ
2023年9月1日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開
STORY
時は1955年、アメリカ南西部に位置する 砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー…それぞれが様々な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!? この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!
出演:ジェイソン・シュワルツマン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、スカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ」シリーズ/ブラック・ウィドウ)、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーブ・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レヴォロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
監督:ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』『ムーンライズ・キングダム』)
2023年/アメリカ/カラー・モノクロ/スコープサイズ/英語/104分/字幕翻訳:石田泰子/原題:Asteroid City/映倫:G
配給:パルコ ユニバーサル映画
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©2022 Pop. 87 Productions LLC
©2023 FOCUS FEATURES, LLC.
公式サイト asteroidcity-movie.com
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