ウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた最新作『アステロイド・シティ』が大ヒット公開中。このたび、ルパート・フレンド、マヤ・ホークらキャストたちが本作に込められたメッセージを語るインタビュー映像が解禁となった。
本作は『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』など、その独特な世界観で観客を魅了しつづける天才監督ウェス・アンダーソンの最新作。アメリカ南西部、砂漠の街、アステロイド・シティを舞台に、ジュニア宇宙科学大会に集まった5人の天才的な子どもたちとその家族を襲う驚愕の出来事を描く。キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルら豪華キャストが集結した。Filmarksの2023年9月公開映画期待度ランキングで1位を獲得、待望の日本公開初週の週末成績ではウェス・アンダーソン監督作品史上最高記録を打ち立てた。
本作は、舞台“アステロイド・シティ”の制作過程を取り上げるTV番組の放送、という設定で進んでいく。その特殊な構造によって描かれる「役を演じる役者」の存在によって舞台裏で行われる役者と演出家のやりとりに、本作に込められたメッセージが秘められている。今回、そのメッセージをキャスト陣が明かすスペシャルインタビュー映像が公開された。
ルパート・フレンドは、舞台“アステロイド・シティ”で主人公のオーギー・スティーンベックを演じる俳優、ジョーンズ・ホール(ジェイソン・シュワルツマン)が、演出家のシューベルト・グリーン(エイドリアン・ブロディ)に「役の動機が理解できない」と吐露するシーンをあげ、「演出家が『考えすぎるな、とにかく前へ進め、ストーリーを語るのだ』と言う。まさに生きることを語っている」と語る。
マヤ・ホークは、作家であるコンラッド・アープ(エドワード・ノートン)が同じくジョーンズに言う「君は完璧だ、それでいい」というセリフを取り上げ、「役者がわからないことだらけで納得がいっていなくても、それも含めて適役ということ。とても美しい場面だと思う」と話す。
ブライアン・クランストン、エイドリアン・ブロディは、「人生もわからないことばかり」と語り、悪いことではないと力強いメッセージを送る。
SNSに寄せられる本作の感想にも「このわからなさもこの監督だからこそ不思議と説得力がある」「訳わからんけどなんか良かった」といったものがあるが、その「わからなさ」こそ『アステロイド・シティ』の醍醐味のひとつと言えるのかもしれない。
オーギー・スティーンベック/ジョーンズ・ホールを演じたジェイソン・シュワルツマンは、あるインタビューで、哀しみに対処しようとするオーギーを演じてどうだったか問われると、「哀しみ方」に正解不正解はないと思っているとして、次のように語った。「みんなが哀しんでいるなか、特に哀しいと思わないことだってあるわけで、それはそれで肯定していいと思う。同調できないがために自分を責めるのは辛いことだよ。ただ感じるままに感じればいいんだ。そこは自分を信じていい。エイドリアンが劇中で『そのままでいいんだよ』と言うね? その台詞を聞いたときにそう思ったんだ。自分の感情に悩む必要はないんだ。ただ感じれば良い。『そのままでいい』と」。
『アステロイド・シティ』は大ヒット上映中。
アステロイド・シティ
2023年9月1日(金)TOHOシネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開
STORY
時は1955年、アメリカ南西部に位置する 砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー…それぞれが様々な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来!? この予想もしなかった大事件により人々は大混乱!
出演:ジェイソン・シュワルツマン(『グランド・ブダペスト・ホテル』)、スカーレット・ヨハンソン(「アベンジャーズ」シリーズ/ブラック・ウィドウ)、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーブ・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レヴォロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
監督:ウェス・アンダーソン(『グランド・ブダペスト・ホテル』『犬ヶ島』『ムーンライズ・キングダム』)
2023年/アメリカ/カラー・モノクロ/スコープサイズ/英語/104分/字幕翻訳:石田泰子/原題:Asteroid City/映倫:G
配給:パルコ ユニバーサル映画
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©2022 Pop. 87 Productions LLC
©2023 FOCUS FEATURES, LLC.
公式サイト asteroidcity-movie.com
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