2021年に続き2回目の開催となる「ペルー映画祭vol.2」が10月21日(土)より開催。このたび予告編が解禁された。
2021年に全国5都市で開催され、2700人以上を動員するなど好評を博した「ペルー映画祭」。2回目の今回も、ドキュメンタリー、フィクションなど様々なジャンルやテーマの作品を10作品以上一挙上映する。
今年没後60年となるペルーの伝説的詩人ハビエル・エローを描いた『情熱の大河に消える』や2021年アカデミー賞ペルー代表作品『旅するエリスバン』、2018年ベルリン映画祭でジェネレーション14プラス部門国際審査員特別賞とテディ新人賞ダブル受賞作『レタブロ』等を上映。
ドキュメンタリーでは、ペルーのLGBTQ事情に迫る作品『クイーンに沸いた夜』や、昨年劇場公開され話題となった『アンデス、ふたりぼっち』のオスカル・カタコラ監督が撮影を務めた『アルパカと生きる喜び』等を上映する。
これに加え、2023年が日本ペルー外交関係樹立150周年となることを記念し、日本人監督がペルーとの関わりのなかで制作した作品も上映する。
今回解禁となった予告編では各上映作品をダイジェストで一挙紹介している。
開催期間中にはトークイベントも実施される。概要は以下のとおり。
新宿K’s cinemaでトークイベント開催!(各作品上映後にトークを予定)
(1)10/21(土)・・『La Revolución y La Tierra』新谷和輝(ラテンアメリカ映画研究者)
(2)10/21(土)&10/30(月)・・『バモス・アヤクーチョ』監督&出演者による舞台挨拶
(3)10/22(日)・・『アヤクーチョの唄と秩父の山』『アフロ・ぺルビアン・ビート』
島晃一(映画・音楽ライター、DJ)×水口良樹(文化人類学<ペルー音楽文化>)
(4)10/28(土)・・『クイーンに沸いた夜』ヴィヴィアン佐藤(ドラッグクイーン、美術家)
(5)10/29(日)・・『情熱の大河に消える』棚瀬あずさ(東京大学大学院准教授)
(6)11/3(金)・・『ファルファン 路地裏からの栄光』福島成人(ヨコハマ・フットボール映画祭 実行委員長)
主な上映作品
・『レタブロ』 日本初公開
☆2018年ベルリン国際映画祭ジェネレーション14プラス部門国際審査員特別賞&テディ新人賞
☆アカデミー賞2019国際映画賞ペルー代表
☆Inside Out Toronto LGBT Film Festival | Best First Feature award
監督:アルバロ・デルガド・アパリシオ/出演:マガリ・ソリエル(『悲しみのミルク』、『わたしはここにいる』)
2017年/ペルー/102分/ケチュア語、スペイン語/原題:RETABLO
ペルーの伝統的な民芸品であるレタブロ作りに励む青年は、父親が抱える悲痛な秘密を偶然知り、深い信仰心と伝統を守ろうとする生々しい現実と、想像以上に深い父親とのつながりに直面することになる。
・『旅するエリスバン』 日本初公開
☆アカデミー賞2021国際映画賞ペルー代表
監督:ヘンリー・バジェホ・トルレス/出演:ヘスス・ルケ
2021年/ペルー/92分/スペイン語、ケチュア語/原題:MANCO CÁPAC
田舎から仕事を求めて都会に出てきた少年だったが、雑多な仕事をして糊口を凌ぐ日々が続いていく。経験を積み重ねる彼の未来に希望の光は灯るのか。
・『情熱の大河に消える』日本初公開
☆17 Festival Images Hispano – Américaines観客賞(フランス)
☆Festival Cinema Hispanique観客賞(フランス)
監督:エドゥアルド・ギロッド/出演:ステファノ・トッソ、バニア・アシネ
2019年/ペルー/100分/スペイン語
今年、没後60年となるペルーの伝説的詩人ハビエル・エローの半生を描く。
・『ファルファン 路地裏からの栄光』日本初公開
監督:マルティン・カサピア・カサノバ/出演:エミラム・コシオ、トゥリオ・ロサ
2020年/ペルー/100分/ペルー/スペイン語/原題:La Foquita: El 10 de la calle
サッカーペルー代表、ジェフェルソン・ファルファンの半生を描いた伝記映画。背番号10として知られるファルファンの人生は、ペルーの最貧困地区から始まり、そのカリスマ力のおかげで大成功を収めた。
・『アルパカと生きる喜び』日本初公開
☆2022年リマ映画祭ペルー文化省審査員特別賞
監督:ティト・カタコラ
2021年/ペルー/81分/ペルー/アイマラ語/ドキュメンタリー/原題:PAKUCHA
ペルー南部、アンデスのアイマラ族コミュニティでは、儀式によりアルパカの精を呼び起こす。撮影は、昨年話題となった『アンデス、ふたりぼっち』のオスカル・カタコラ。
・『クイーンに沸いた夜』日本初公開
監督:アルベルト・カストロ
2020年/ペルー/78分/スペイン語、英語/原題:INVASION DRAG/ドキュメンタリー
人気リアリティ番組でお馴染みのドラッグクイーンたちが、2017 年リマで公演を行った際のドキュメンタリー。未だ極めて保守的なペルーで偏見撲滅や平等権獲得への第一歩を踏み出す人々の様子が描かれる。
・『母なる勇気』 日本初公開
監督:アルベルト・ドゥラント
1998年/ペルー/107分/スペイン語/原題:Coraje
1987年にアストゥリアス皇太子賞平和部門を受賞したリマ市ビジャ・エル・サルバドール地区の黒人女性リーダーマリア・エレナ・モヤの殺害された最後の年を描く。
・『サミチャイ、牛飼いの祈り』 日本初公開
監督:マウリオ・フランコ・トッソ
出演:アミエル・カヨ(『レタブロ』)
2020年/ペルー/86分/ケチュア語・スペイン語/モノクロ/スペイン語字幕付
原題:Samichay ,en busca de la felicidad
海抜5000メートルを超えるペルー・アンデスの高地。農夫のセレスティノが牛のサミチャイとともに、アンデスの孤独と高度から癒しの旅を始める。モノクロの映像が静寂さを際立たせている。
・『再会の肖像』 日本初公開
ゴヤ賞イベロアメリカ映画賞正式出品
監督:ジュディス・ベレス・アガイン
2018年/ペルー/83分/ドキュメンタリー/原題:Volver a Ver
3人の写真家が、30年前に撮影した6枚の写真を持ってアヤクチョの高地に戻ってきた。彼らは、写真に写る人々の捜索を始めた。写真による記録と人々の証言は、センデロ・ルミノソに対しての抵抗の記憶と勇敢な物語を甦らせる。写真に写る眼光は、強烈な程に胸に突き刺さる。
・『バモス・アヤクーチョ』
監督:山本学/出演:三浦一壮
2022年/84分/ペルー、日本/ドキュメンタリー
舞踏家・三浦一壮が、ラテンアメリカ演劇祭に招聘されペルーの演劇人たちとワークショップなどを行いながら親交を深めていく。
・『アヤクーチョの唄と秩父の山』
監督:ホンマタカシ/出演:イルマ・オスノ、笹久保伸
2019年/60分/日本/ドキュメンタリー
二つの土地を結ぶ一人の女性の数奇な人生とペルー・アンデスの先住民音楽を追ったホンマタカシ初の音楽ドキュメンタリー。
・『KAMIKAZE TAXI』
☆1995年キネマ旬報ベスト・テン8位
☆第15回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞 片岡礼子
監督:原田眞人
出演:役所広司、高橋和也、片岡礼子
組に反旗を翻した若いチンピラと、彼と逃亡を共にするペルー育ちの日系人との交流を描くロードムーヴィー。
ペルー映画祭vol.2
開催概要
●東京●
新宿K's cinema:2023年10月21日(土)~11月3日(金)
●横浜●
横浜シネマリン:11月25日(土)〜12月8日(金)
●京都●
京都シネマ:12月8日(金)〜21日(木)
●大阪●<日本ペルー外交関係樹立150周年特別開催>
シアタス心斎橋:11月17日(金)〜19日(日)(主催:在日ペルー大使館)
●群馬●
前橋シネマハウス(予定)
企画・主催 ブエナワイカ
後援 在日ペルー大使館、日本ペルー協会、新宿区(東京)
キョウダイレミッタンス、一般社団法人ラテンアメリカ協会
インスティトゥト・セルバンテス東京、日本ラテンアメリカ文化交流協会
一般社団法人日本ラテンアメリカカリブ振興協会
特別協力 株式会社 明治、シアタス心斎橋
特別協賛 株式会社Aizawa Corporation
協賛 アマゾンカムカム株式会社、キョウダイレミッタンス、株式会社ラティーナ、石井メイドオリジナル
Vivas Latin Shop (株)リーデル、イリスジャパン株式会社
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