“奇跡のスイーツ”ノルウェー風オムレツ登場！『ポトフ 美食家と料理人』本編映像解禁　火で包まれても中のアイスは冷たいまま

第76回カンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞した、名匠トラン・アン・ユンが描く感動作『ポトフ 美食家と料理人』が全国好評公開中。このたび、ジュリエット・ビノシュ演じる天才料理人が生み出す奇跡のスイーツ“ノルウェー風オムレツ”が登場する本編シーンが解禁された。

本作は『⻘いパパイヤの⾹り』（93）でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール、『シクロ』（95）でヴェネチア国際映画祭⾦獅⼦賞を受賞し、繊細な映像美で⾼く評価されてきたトラン・アン・ユン監督の最新作。料理への情熱で強く結ばれた美⾷家と料理⼈の愛と⼈⽣を味わう感動の物語を描く。新たなるグルメ映画の⾦字塔として、カンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞し、第96回アカデミー賞国際⻑編映画賞フランス代表に選出された。天才料理人ウージェニーに扮するのは『イングリッシュ・ペイシェント』（96）でアカデミー賞®助演女優賞を受賞し、世界3大映画祭の賞をすべて獲得したジュリエット・ビノシュ、ウージェニーへの切なく揺れる想いを抱える美食家ドダンには『ピアニスト』（01）でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したブノワ・マジメルと、実生活で元パートナーだったフランスを代表する名優ふたりの絶妙なキャスティングが実現した。

このたび解禁された本編映像は、魅力的なデザート“ノルウェー風オムレツ”の登場シーン。料理人・ウージェニーがアイスクリームをスポンジ生地に挟み、絞り出したメレンゲで全体を包んでから焼き上げたケーキは、友人を集めて開催された美食家・ドダンの午餐会で披露される特別なデザート。数々の極上メニューや美味しいワインと共に楽しんだ食事の最後に登場し、ドダンは仕上げに熱したアルコールでフランベするパフォーマンスを見せる。

メレンゲが持つ断熱性のおかげで、青い火に包まれても中のアイスクリームは冷たいまま、科学に基づいて作られたケーキに皆は興味津々。ウージェニーとドダンが当時の最先端な料理法を駆使して美食仲間たちを驚かせるシーンとなっている。

トラン・アン・ユン監督も驚きだったという、第96回アカデミー賞国際長編映画賞フランス代表に選出された本作は、ボストン映画批評家協会賞で撮影賞を受賞、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭で最優秀作品賞を獲得するなど世界中からも熱い視線を集めている。今後発表の映画賞でもノミネートが続いており、ジュリエット・ビノシュがゴッサム賞助演俳優賞でノミネート、ワシントンDC映画批評家協会賞で外国語映画賞、パームスプリングス国際映画祭で最優秀国際長編映画賞、フランスの権威あるリュミエール賞では最優秀撮影賞の候補に上がっている。

また1905年から続くエンタメ専門誌Varietyと映画情報・レビューサイトINDIEWIREのThe Best Movies of 2023のTOP10にランクイン。「（美食家と料理人を演じた）ブノワ・マジメルとジュリエット・ビノシュ、この2人の俳優にも歴史があり、作品に言葉にならない深みを与え、その優しいラストシーンがすべてを物語っている」（Variety /10位）、「これは愛と食についての物語で、2つは同じものとして描かれている。『バベットの晩餐会』、『ジュリー＆ジュリア』など、魅惑の食映画の素晴らしい伝統に連なり、食を通じた絆という概念をさらに一歩押し進める。」（INDIEWIRE /2位）と絶賛レビューが掲載された。

さらに美食家・ドダンを演じるブノワ・マジメルが映画情報サイトThe Film Stageが選ぶ2023ベストパフォーマンスで、役所広司やホアキン・フェニックスなど錚々たる俳優を抑え、なんと２位に選出。2023年のカンヌ国際映画祭で出演作が3本も出品されていたブノワは、「まったく異なる役柄で同じように繊細な陰影のあるカテーテル演出ができる」と絶賛され、本作で3度目のセザール賞主演男優賞受賞に期待がかかっている。

『ポトフ 美食家と料理人』はBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほかにて全国好評公開中。