名匠ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司を主演に迎えた『PERFECT DAYS』が絶賛公開中。このたび主人公のトイレ清掃員・平山を演じ、カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所広司のロング・インタビュー映像が解禁された。
『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、数々の傑作を世に送り出し続けてきた名匠ヴィム・ヴェンダース。本作は彼が長年リスペクトしてやまない役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた作品。
今回解禁されたインタビュー映像では、主演を務めた役所広司が撮影を終えほっとした表情で、今回演じた平山という人物について、そして絶賛されている演技について率直に語っている。
「映画ってやっぱ自由な発想ですべきだなと思いますね」と語る役所は、映画に対して同じ展開ではなく、また同じ絵でもない「見たことがないものがみたい」と明かす。『PERFECT DAYS』はヴェンダースのこだわりが詰まった、フィクションでありながらドキュメンタリーのような作品で、役所にとっては今まで経験した作品とは異なる「同じ展開ではない」体験になったに違いない。
また、役所が演じた『PERFECT DAYS』の主人公、平山は前半ほとんどセリフがなく、朝起きて身支度をし、仕事であるトイレへ清掃に向かう。そんなルーティンが淡々と描かれ、ナレーションもない。そんな展開に役所は「人生は誰も、何も説明的でもないし、伏線もない。何が起こるかわかんない」というところに惹きつけられるという。

わかりやすい起承転結がない映画について「こういう映画は50年後、100年後に見られても、古くならない映画を目指してるんじゃないかなと思う」と語り、小津安二郎監督の映画を例に出し、若いころ見たときは「何が面白いんだろうと思っていた」と明かすも、「自分が年取ってきたり、家族ができたりなんかそういうことによってなんか全然やっぱり深みがある映画だってことに初めてこう気がつくしもっと年取るともっと面白くなるかもしれない。やっぱできればそういう映画に出たいですよね」と『PERFECT DAYS』もそうあってほしいとの願いを込めて語った。
役者としての個性については「自分の個性というものを表現しようとすると、それはモノマネされやすいものになるので、そうじゃなくて、自分の個性というのはあるのかもしれないけど、それはもう置いておいて、なくそうなくそうとしても出てくるものが本当の個性なんだと思いますけどね」と語る。
「自分と平山は似ていない」「演じるその人の気分を背負ってないと仕事ができない」「平山さん、どうするんだろうなとかっていうのはふっと考える」と、監督のWho is Hirayamaというメモ(平山がなぜ今の生活に至ったか、その精神のプロセスが書かれている)を手がかりに、平山を演じきった役所。
「あれだけこう同じ繰り返しを見せられても、やっぱりそこにはこう生きた人間がね、人間とか生きた植物が動いている映画っていうのは結構持つんだなって」そう語る横顔が、一瞬平山に重なってみえる、そんなインタビューとなっている。
ただ黙々と日々を生きる。そんなトイレの清掃員平山の日々をフィクションでありながらドキュメンタリーのように映し出した『PERFECT DAYS』は絶賛公開中。
PERFECT DAYS
2023年12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
STORY
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、 高崎卓馬
製作:柳井康治
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
製作:MASTER MIND 配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分/G
原題:『PERFECT DAYS』
邦題:『PERFECT DAYS』
© 2023 MASTER MIND Ltd.
公式サイト perfectdays-movie.jp




