映画配信サービス「JAIHO(ジャイホー)」の、2024年2月1日から配信開始される全作品ラインナップが解禁された。
2月の要注目ラインナップは全3作品。1本目は、2月3日(土)からJAIHO独占配信がスタート、イ・チャンドンを敬愛するフランス人ドキュメンタリー作家、アラン・マザール監督が手がけたドキュメンタリー『イ・チャンドン アイロニーの芸術 4K』。
寡作ながら、新作を撮るごとに世界中から熱い注目を集め、クリエイターたちの羨望を集め続ける、紛うことなき「巨匠」のひとり、イ・チャンドン。コロナ禍でマザール監督の渡韓が叶わず、リモート形式という異例の手法で撮影された同作は、イ・チャンドンと彼の制作会社パインハウス・フィルムが全面協力。代表作『ペパーミント・キャンディー』に倣って時間を逆行するスタイルをとり、小説家から映画監督に転身した異色のキャリア、さらに創作活動の原点となった生い立ちや家族との関係など、パーソナルな面まで明らかにされる本作は、かつてないほど率直なイ・チャンドン本人の述懐、そして自ら所縁の地に足を運ぶ“聖地巡礼”の模様まで映し出す、貴重な一編となった。これまで彼の作品に出演した、ソン・ガンホ、ソル・ギョング、チョン・ドヨン、ユ・アインといった錚々たる名優陣が次々に登場、撮影当時の思い出を語るくだりも必見。
なお、本配信を記念し、イ・チャンドン監督過去6作品が新たに4K版として配信されることも決定。『バーニング 劇場版4K』(2/11〜)、『ポエトリー アグネスの詩 4Kレストア』(2/19〜)、『シークレット・サンシャイン 4Kレストア』(2/27〜)、『ペパーミント・キャンディー 4Kレストア』『オアシス 4Kレストア』『グリーンフィッシュ 4Kレストア』(以上3月〜)など、ファン垂涎のラインナップとなっている。
2本目は、2月5日(月)からJAIHO独占初配信がスタート、昨年劇場公開され話題となった『ランガスタラム』で知られるスクマール監督による、22年インドNo.1興収を記録した迫力満点のエンタテイメント大作『プシュパ 覚醒』。『RRR』の大ヒットをきっかけに注目が集まった南インド・テルグ語圏の映画を「熱風!!南インド映画の世界」として23年10月に特集上映、また新たな熱狂的なファンを産んだ伝説的企画の全4作品のラインナップから『プシュパ 覚醒』が、ついにJAIHOに初登場。
主演のプシュパを務めるのは自身の主演作が日本で正式に劇場公開されたのは本作が初(※英語字幕での特集上映や期間限定上映等を除く)、『RRR』のNTR Jr.、ラーム・チャランと肩を並べるテルグ語界の大スター、アッル・アルジュン。南インドにのみ自生する高級木材・紅木(こうき)の密輸組織で働く青年プシュパが、やがて組織のトップにまで昇りつめ、成り上がっていく。主人公の出生にまつわる親兄弟の権力争い、組織間の抗争や警察との対立で巻き起こるど派手なアクションなど、これぞエンタテイメントな一作となっている。
3本目は2月21日(水)からJAIHOでの独占配信がスタート、「JAIHO」ユーザーが新たな発見・感動を体験できる作品の配信を目指す企画として始まった「ジャパニーズ・ディスカバリー企画」の第3弾『この日々が凪いだら』。本作の監督・脚本は、これが長編デビュー作となる常間地裕。1997年生まれ、多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科演劇舞踊コース卒業後、在学時に制作した短編『なみぎわ』(18)が国内多くの映画祭で入選、5つの映画祭でグランプリを獲得した新鋭監督が、様々な変化と向き合う若者たちの姿を繊細なタッチでつづった青春ムービーを生み出した。
『クレマチスの窓辺』(22)のサトウヒロキが務めるのは、故郷を捨てるように上京してきた宮嶋大翔。ほか、瀬戸かほ(『クレマチスの窓辺』)、バラエティや雑誌でも活躍中の山之内すず、藤原季節(『his』、TVドラマ「監察医 朝顔」)ら個性派キャストが出演。また、主題歌『夕凪』と、挿入歌『サイレン』はオルタナティブロックバンド・羊文学による書き下ろしとなっており、作詞・作曲を手がけた塩塚モエカは劇中音楽も担当、若者たちの日々に寄り添いながら、物語を叙情的なものにしている。
2024年2月注目の配信作品
『イ・チャンドン アイロニーの芸術 4K』
日本初!独占配信
★配信開始:2月3日(土)00:00
監督:アラン・マザール『THE STRANGE CASE OF ATOM EGOYAN』(10・未)
出演:イ・チャンドン、ムン・ソングン、ソル・ギョング、ソン・ガンホ、チョン・ドヨン、ムン・ソリ、ユ・アイン
2022│フランス、韓国│韓国語│カラー│ビスタ│5.1ch│99 分│原題:LEE CHANG-DONG : THE ART OF IRONY
CMOVIE DA PRODUCTIONS & PINEHOUSE FILM CO., LTD., 2022
韓国のみならず、世界の映画史を塗り替えたと言っても過言ではない、イ・チャンドン。寡作ながら、新作を撮るごとに世界中から熱い注目を集める、紛うことなき「巨匠」のひとりである。本作は、イ・チャンドン作品に魅了されたフランスのドキュメンタリー監督、アラン・マザールが、その愛を見応えある長編ドキュメンタリーに結実。コロナ禍のさなかにリモート形式で撮影、家族との関係など、パーソナルな面まで明らかにされる本作は、かつてないほど率直なイ・チャンドン本人の述懐、そして自ら所縁の地に足を運ぶ“聖地巡礼”の模様まで映し出す、貴重な一編となっている。
【ストーリー】
人間の感情という、見えない物の真実を描き続けてきたイ・チャンドン作品の本質を、監督自らが現在から過去へと遡りながら、紐解いていく―。本編には監督にゆかりのある俳優や、制作スタッフも出演。さらに作品のロケ地や著書の舞台となった土地、監督が幼少期を過ごした場所も映し出される。
『プシュパ 覚醒』
日本初!独占配信
★配信開始:2月5日(月)00:00
監督:スクマール『ランガスタラム』
出演:アッル・アルジュン、ファハード・ファージル他
2021│インド│テルグ語│178分│カラー│シネスコ│原題: Pushpa: The
Rise - Part 1│PG-12
『RRR』の大ヒットで注目を集める南インド・テルグ語圏発、2023年に劇場公開され話題となった『ランガスタラム』でも知られるスクマール監督が手がけた、22年インドNo.1興収を記録した迫力満点のエンタテイメント大作。主演のプシュパを務めるのは自身の主演作が日本で正式に劇場公開されたのは本作が初(※英語字幕での特集上映や期間限定上映等を除く)、『RRR』のNTR Jr.、ラーム・チャランと肩を並べるテルグ語界の大スター、アッル・アルジュン。
【ストーリー】
南インドにのみ自生する高級木材・紅木(こうき)の密輸組織で働く青年プシュパは、妾の子である為に姓を名乗る事を許されず、異母兄弟から虐げられながら母と2人で貧しい生活をしていた。しかし彼は、将来必ず大成してみせると誓い、密輸を取り締まる警察と真っ向から対立して彼らの目を欺き、数億ルピー規模の紅木を運ぶことに成功する。組織のボスであるレッディ三兄弟はプシュパを高く評価し、彼は長男コンダ・レッディの側近となる。富を手に入れたプシュパは好意を寄せていた女性スリヴァッリとの結婚を決意するが、それを良く思わない異母兄弟から自身の出生を婚約者家族に暴露される―
<ジャパニーズ・ディスカバリー企画 第3弾>
『この日々が凪いだら』
日本初!独占配信
★配信開始:2月21日(水)00:00
監督:常間地裕
出演:サトウヒロキ、瀬戸かほ
山田将、小田篤、五頭岳夫、田中爽一郎、星能豊、重松りさ、松本高士、綾乃彩、塩塚モエカ(羊文学)、池田萌子、堀井綾香、山形匠(友情出演)、遠藤雄斗、牛丸亮、山岡竜弘、山下ケイジ、石本径代、山之内すず、藤原季節、川瀬陽太
2022│日本│日本語│字幕:英語│85分│ビスタ│カラー│英語タイトル: DRIFTING FLOWERS, FLOWING DAYS
<第45回モスクワ国際映画祭 メインコンペティション部門 最優秀女優賞(瀬戸かほ)受賞>
変わりゆくものと、変わらないもの──大きな時代のうねりのなかで、日々、翻弄される私たち。そんな私たちの不透明な日常に、そっと光を当てる一つの映画が誕生した。短編映画である『なみぎわ』(2018)や『Female』(2019)が各映画祭で好評を博してきた常間地裕監督の初長編作となった本作は、さまざまな〈変化〉に向き合う若者たちによる群像劇を繊細な筆致で描き出したもの。また、主題歌『夕凪』と、挿入歌『サイレン』はオルタナティブロックバンド・羊文学によるもの。作詞・作曲を手がけた塩塚モエカは劇中音楽も担当、若者たちの日々に寄り添いながら、物語を叙情的なものにしている。
【ストーリー】
故郷を捨てるように上京してきた宮嶋大翔(サトウヒロキ)。建設現場で働く彼は、花屋で働く望月双葉(瀬戸かほ)と出会い、いつしか恋人同士の関係に。時代は平成から令和へと変化するも、二人の日々は穏やかに流れ、このまま何も変わらないかに思えた。しかし、住居の取り壊しや身近な人の死によって、彼らは変化を余儀なくされる──。
2024年2月ラインナップ
開始日 [今日の映画] | 終了日 | 作品名 | 原題 | 英題 | プレミア | 監督 | 年 | 国 |
2月1日 | ヤマドンガ | YAMADONGA | ● | S.S.ラージャマウリ | 2007 | インド | ||
2月2日 | あくなき挑戦 ジョニー・トーが見た映画の世界 | 無涯 杜琪峰的電影世界 | Boundless | フェリス・リン | 2013 | 香港 | ||
2月3日 | イ・チャンドン アイロニーの芸術 4K | LEE CHANG-DONG : THE ART OF IRONY | アラン・マザール | 2022 | フランス、韓国 | |||
2月4日 | アッテンバーグ | ATTENBERG | ● | アティナ・ラヒル・ツァンガリ | 2010 | ギリシャ | ||
2月5日 | プシュパ 覚醒 | Pushpa: The Rise - Part 1 | スクマール | 2021 | インド | |||
2月6日 | フリーランス | ฟรีแลนซ์..ห้ามป่วย ห้ามพัก ห้ามรักหมอ | HEART ATTACK | ● | ナワポン・タムロンラタナリット | 2015 | タイ | |
2月7日 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード11 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 11 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | ||
2月8日 | フィルム時代の愛 | 필름시대사랑 | Love And… | ● | チャン・リュル | 2015 | 韓国 | |
2月9日 | マガディーラ 勇者転生<完全版> | MAGADHEERA | ● | S.S.ラージャマウリ | 2009 | インド | ||
2月10日 | 新喜劇王 | 新喜劇之王 | THE NEW KING OF COMEDY | チャウ・シンチー | 2019 | 香港、中国 | ||
2月11日 | バーニング 劇場版 4K | 버닝 | BURNING | イ・チャンドン | 2018 | 韓国 | ||
2月12日 | 3月2日 | 炎 | Sholay | ● | ラメーシュ・シッピー | 1975 | インド | |
2月13日 | 4月12日 | 風の中の牝雞 4Kデジタル修復版 | A Hen in the Wind | 小津安二郎 | 1948 | 日本 | ||
2月14日 | ラヴ・アフェアズ | Les choses qu'on dit, les choses qu'on fait | The Things We Say, the Things We Do/Love Affair(s) | ● | エマニュエル・ムレ | 2020 | フランス | |
2月15日 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード12 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 12 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | ||
2月16日 | 8月18日 | バッハマン先生の教室 | Herr Bachmann und seine Klasse | Mr. Bachmann and His Class | ● | マリア・スペト | 2021 | ドイツ |
2月17日 | 4月16日 | 父ありき 4Kデジタル修復版 | There Was a Father 4K Digitally Restored Version | 小津安二郎 | 1942 | 日本 | ||
2月18日 | ドーム/寄宿舎 | เด็กหอ | DORM | ● | ソンヨット・スックマークアナン | 2006 | タイ | |
2月19日 | ポエトリー アグネスの詩 4Kレストア | 시 | POETRY | イ・チャンドン | 2010 | 韓国 | ||
2月20日 | 3月2日 | ピンク | Pink | アニルッド・ロイ・チョウドリー | 2016 | インド | ||
2月21日 | 4月20日 | この日々が凪いだら | Drifting Flowers, Flowing Days | 常間地裕 | 2021 | 日本 | ||
2月22日 | シエラネバダ | SIERANEVADA | クリスティ・プイウ | 2016 | ルーマニア、フランス | |||
2月23日 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード13 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 13 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス | ||
2月24日 | ロアン・リンユイ/阮玲玉 4K | 阮玲玉 | Center Stage | スタンリー・クワン | 1991 | 香港 | ||
2月25日 | 4月24日 | 早春 4Kデジタル修復版 | Late Spring 4K Digitally Restored Version | 小津安二郎 | 1956 | 日本 | ||
2月26日 | ゼロ・モティベーション | ZERO MOTIVATION | ● | タリア・ラヴィ | 2014 | イスラエル | ||
2月27日 | シークレット・サンシャイン 4Kレストア | 오아시스 | SECRET SUNSHINE | イ・チャンドン | 2007 | 韓国 | ||
2月28日 | フェーンチャン ぼくの恋人 | แฟนฉัน | MY GIRL | 365フィルム・プロダクションズ(コムグリット・ドゥリーウィモン、ウィッタヤー・トーンユーヨン、ニティワット・タラトーン、ソンヨット・スックマークアナン、アディソーン・ドゥリーシリカセーム、ウイッチャー・ゴージウ) | 2003 | タイ | ||
2月29日 | ウーマン・メイク・フィルム 映画史を巡る新たなロードムービー エピソード14 | WOMEN MAKE FILM: A NEW ROAD MOVIE THROUGH CINEMA EPISODE 14 | ● | マーク・カズンズ | 2018 | イギリス |
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