アジア最大のアニメーション映画祭「第2回新潟国際アニメーション映画祭」が3月15日(金)~20日(水)に開催。このたび、「イベント上映」のラインナップが決定し、先に発表された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に続き、新作公開のたびに話題を集め、『犬王』ではゴールデングローブ賞ノミネートも大きな話題となった湯浅政明監督の貴重な短編特集が行われることが決定した。また湯浅監督の映画祭来場、さらには『犬王』の応援上映も決定した。
昨年3月の第1回映画祭は、世界で初の長編アニメーション中心の映画祭として、また多岐にわたるプログラムとアジア最大のアニメーション映画祭として、世界で大きな反響を呼んだ。長編コンペティション部門の審査委員長を押井守がつとめ、片渕須直監督、りんたろう監督、渡辺信一郎監督、メカニック・デザイナーで漫画家、監督でもある永野護ら名だたるアニメ関係者がイベントに登壇するなど国内はもちろんのこと、アニメーション首都・新潟としての認知も世界へ広がり、今年の開催へ期待が高まっている。
このたび決定した「イベント上映」のラインナップは以下のとおり。
第2回新潟国際アニメーション映画祭 イベント上映
最新作、話題作、そして忘れられない数々のアニメーション映画を招待上映。特別ゲストも交えた華やかなイベントを多数行う。
上映作品
【湯浅政明とアニメーションの動き 短編特集】
『なんちゃってバンパイヤン』 英題:Vampirians - Just Kidding
制作年:1999年 作品時間:約20分 © 1999 Production I.G
小学校4年生の男の子・虹(コー)くんは霧に迷い不思議な洋館に辿り着く。館にはスーちゃんという女の子とそのパパが住んでおり、虹くんを豪華な料理でもてなしてくれたが、なんと二人はバンパイヤだった。「私たちはベジタリアンなので、肉は食べないのだ」というが、スーちゃんパパはすきをうかがい虹くんを襲おうとする。そこへバンパイヤハンターと名乗る男が乱入してきて…。
『夢みるキカイ』 英題:Happy machine
制作年:2007年 作品時間:15分 ©Genius Party
―温かいお家やママは、からくり仕立ての機械だった―
赤ん坊はひとり、殺伐とした荒野へとはき出される。4本足のバイクに乗って、旅の途中に出会うのは、火の子、小植物、空飛ぶ多羽根、巨大な自然現象の数々・・・。そして歳月を重ねた主人公がたどりついた、旅路の果てに見たものとは・・・。
『キックハート』 英題:Kick-Heart
制作年:2012年 作品時間:12分 ©2012 湯浅政明・Production I.G
実はドMの売れない覆面レスラー「マスクマンM」は、もっと感じる相手を探していた!そこへ現われた、実はドSの売れっ子覆面レスラー「レディS」!SはMに出会ってドS心に火がつき、Mも自分のドM力のポテンシャルに目覚める!!そして今、究極の愛のゴングが鳴る!
『「アドベンチャー・タイム」 フードチェーン』 英題:ADVENTURE TIME -FOOD CHAIN-
制作年:2014 作品時間:11分 映像提供:カートゥーン ネットワーク
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『アドベンチャー・タイム』はカートゥーン ネットワークのオリジナルのアニメシリーズで少年フィンと、相棒で犬のジェイクが主人公。特別エピソード「フードチェーン」は湯浅政明が監督・脚本・絵コンテを務め、フィンとジェイクの“食物連鎖”体験でストーリーが展開する。
「フードチェーン」 自然史博物館を訪れたフィンとジェイクは食物連鎖の展示物を見学し、バブルガムから説明を受けるが、フィンは自然の法則の素晴らしさがさっぱり理解できない。その様子を物陰から見ていたマジックマンはフィンに魔法をかける。気がつくとフィンは小鳥になっていた。小鳥のフィンはやがて大きな鳥→バクテリア→植物→イモムシに変わり・・・。
上映スケジュール:3月16日(土)場所:日報ホール 湯浅政明監督によるトークあり
スペシャル企画 ★湯浅政明監督登壇★ 『犬王』 応援上映
発声!鳴り物!光り物!【紙吹雪】もOK!!映画祭初日、湯浅監督と一緒に『犬王』を全力で楽しもう!
上映スケジュール:3月15日(金) 場所:日報ホール
『犬王』 英題:INU-OH
制作年:2021年 作品時間:98分 ©2021 “INU-OH” Film Partners
監督:湯浅政明
受賞歴:2021年 第23回富川国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門特別優秀賞受賞
2022年 第26回 ファンタジア国際映画祭 アニメーション部門 長編作品賞 受賞
2022年 第22回 フューチャーフィルム映画祭 最優秀長編映画賞 受賞
2023年 第77回 毎日映画コンクール 大藤信郎賞 受賞
2023年 第46回 日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞 受賞
2023年 第82回 ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞 ノミネート
2023年 第50回 アニー賞 長編インディペンデント作品賞 ノミネート
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。 友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。
「ここから始まるんだ俺たちは!」
壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?
湯浅政明監督コメント
「新潟久しぶり!!
特に街中は酷く久しぶりなので楽しみです!!
ぷらぷらしたい!!
これまで作った短編と、「犬王」を上映していただける事になりました。
「犬王」は応援上映になるらしく、どうなるかまだ分かりませんが、
自分も楽しんで見れればと思います。
ぜひ遊びに来てください!!」
『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間』 英題:Modest Heroes
監督:米林宏昌/百瀬義行/山下明彦
制作年:2018年 作品時間:53分 © 2018 STUDIO PONOC
スタジオポノックが贈る短編アンソロジー「ポノック短編劇場」。アニメーション映画の旗手たちが、「現代のちいさな英雄」を描く。
兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく―。
『メアリと魔女の花』の米林宏昌が自身初となるオリジナルストーリーで挑む、カニの兄弟の大冒険ファンタジー「カニーニとカニーノ」。
巨匠、高畑勲監督の右腕として活躍したアニメーション映像の鬼才・百瀬義行による、実話をもとに描いた、母と少年の愛と感動の人間ドラマ「サムライエッグ」。
宮崎駿監督の右腕として中心を担った天才アニメーター・山下明彦が、見えない男の孤独な闘いをスペクタクルアクションで魅せる「透明人間」。
上映スケジュール:3月17日(日) 場所:市民プラザ
西村義明(スタジオポノック代表取締役/プロデューサー)によるトークあり
『これからのドワーフ 20周年+α』 英題:20th Anniversary of dwarf studios and the Future
「どーも」「こまねこ」で始まり、数々のコマ撮り作品とキャラクターが世界で評価され、昨年20周年を迎えたドワーフ。最新作を含めた特別上映と共に、スタジオと人材の「どうやってこうなった」を語ります。
ドワーフ20周年スペシャル上映:(『どーものこそだて』、『こまねこ はじめのいっぽ』、『こまねこのおるすばん』、『とう と きょう / TO & KYO』、『モリモリ島のモーグとペロル』、『リラックマとカオルさん予告編』、『リラックマと遊園地予告編』、「コジコジ万博」特別アニメ『コジコジと次郎の不毛な会話』、『ウーとワーの漂流記 〜そうなんです〜』、『HIDARI』、『こまねこ かいがいりょこう予告編』、『ボトルジョージ予告編 』、『ポケモンコンシェルジュ予告編』ほか)
©SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. © 2016, Zespri Group Limited. ©NHK・dwarf ©dwarf/WHATEVER Co,/TECARAT ©dwarf・こまねこフィルムパートナーズ ©さくらももこ/dwarf ©板垣巴留(秋田書店)/BEASTARS 製作委員会 ©NHK/ dwarf ©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会 ©2018 HAPPWHY BRANDS PTE LTD. ©NHK・NEP・dwarf ©WOWOW・aki kondo/dwarf
上映スケジュール:3月17日(日) 場所:日報ホール
小川育監督、松本紀子(プロデューサー)によるトークあり
第2回新潟国際アニメーション映画祭
2024年3月15日(金)~20日(水)開催
英語表記:Niigata International Animation Film Festival
主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
企画制作:ユーロスペース+ジェンコ
公式サイト https://niaff.net
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