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現在開催中の「第2回新潟国際アニメーション映画祭」の開催4日目となる3月18日(月)、「世界の潮流」にて長編コンペティション部門の審査員長ノラ・トゥーミーの特別講演が行われ、日本でも人気の高い自身のスタジオ・カートゥーン・サルーンについて、そして絵で語る=ビジュアルストーリーテリングをテーマに自身のクリエイティブについて語った。

「大人の役割として、子どもたちにどうやって困難に立ち向かっていくかを教える必要がある」

「第2回新潟国際アニメーション映画祭」長編コンペティション部門の審査員長を務めるノラ・トゥーミー。日本でも人気の高いカートゥーン・サルーンのノラ監督の生の声が聞けるとあって、今回の特別講演には映画ファンのみならずクリエイターも多く駆けつけた。25年前、大学の友達と立ち上げたというカートゥーン・サルーン。ノラ監督は、今や世界的なアニメーションスタジオとして知られるカートゥーン・サルーンの創設当時の様子や、一番最初に手がけた短編アニメーション、また初の長編作品となった『ブレンダンとケルズの秘密』などのスライドを交えながら、今世界の最前線のクリエイターとしての考えを語った。

「最初は大量の紙に描いて、PCは1台をスタジオのみんなで共有していました。そこから次第にデジタル化されることで社外の人とも協力して作ることができるようになったんです」と創設当時を語るノラ監督。

大学では絵を描く勉強はしたもののストーリーテリングについては勉強せず、創設当時の1、2年でストーリーテリングについて学んだという。最初の短編「Fron Darkness 2002」はイヌイット族の民話をもとに作られた。恐怖に立ち向かうこと、またその恐怖は自分の中でどのように変化していくのかがテーマになっているとして「ストーリーテリングには“声”=ビジョンが大事。私自身も怖がりですから、テーマが自分自身に近いことは重要だと思います。また、時間を使うことに対して自信を持つこと、『この間は必要なんだ』と自信を持つことは大事です。そしてお客さんの時間に対する尊敬。みんなが見る価値があるものを作ることが重要です」と信念を語った。

さらに「何よりもシナリオは大事です。世界一のアニメーターを使っても、シナリオがダメなら良い作品には決してなりません。コンセプト、人々が入り込みたい世界を作ること、同時にどのくらい予算がかかるのか、賢い工夫をしないといけない段階でもあります」と続ける。

また、「監督はスタッフに動いてもらうために仕えている身分なんだと思います。部門長、統括者、そのアシスタントや中心になっているアーティスト。彼らに仕えている。スタッフに仕えないと自分のビジョンが観客に伝わらなくなるんです」と監督とスタッフとの関係も重要だと語り、「妥協することは悪いことではありません。予算があろうとなかろうと、時間は限られているし知識も限られている。でもその中で何を諦めたくないのか、手放したくないのか。いつも自問自答しています。ある1点にとらわれて他がダメになったものもたくさんみてきました。何が重要なのかを知ることは非常に大事なことです」と実体験も交えて力説。

カートゥーン・サルーン初の長編アニメーションとなった『ブレンダンとケルズの秘密』では、古くからある宗教から新しくキリスト教に移り変わる“間の時代”に興味を持っていたと語る。きっかけになったのはキリスト教の写本の1ページだった。「中東やアジアのモチーフに影響を受けているようだが、どうやって書かれたのか。調べていくうちに、たとえばアイルランドにはブリギッドという春の訪れを告げる豊穣の女神がいますが、新しいキリスト教にも聖ブリギッドがいるんですね。新しい宗教が古い宗教を取り込んで入れ替わっていく。その移り変わり、はざまにあるものは私たちにとってとても興味深かったんです」と振り返り、多国籍での作品制作が主流となりつつある今、「自分達だけでコントロールできなくなる時もあります。でもキャラクターデザインだけは、デザインが強ければ何も言われないだろうと、こだわった部分です」と明かした。

また「生と死、光と闇のようにコントラストを用いています。主人公を中心にその両方を観客は見る。ファミリー層向けですが、暗く重いテーマも扱っています。私たちのストーリーには犠牲がつきものなんですね。クロムという古代の死を司る神様が出てきますが、生贄を要求するんです。でも冬から春へ変化をもたらす神様でもあると言ったふうに。子どもが見て感じ取れるよう取り組みました。心配していたんですが、お客さんと一緒に見た時に、8歳の女の子が『アシュリン(荒っぽくて、人形遊びなんてつまらないと言う女の子)は私に似てる』と言ってくれたんです。見ている人たちが、キャラクターに自分を投影しているのがよくわかりました」とエピソードを交えて語った。

そして、ノラ監督が尊敬してやまないという絵本作家・トミ・ウンゲアーの言葉をあげ、「恐怖に打ち勝つ方法を知るには、子どもたちは恐怖を感じる必要がある、と彼は言っています。私が思う大人の役割として、子どもたちにどうやって困難に立ち向かっていくかを教える必要がある。それは私たちの責任だと思います」と語った。

「第2回新潟国際アニメーション映画祭」は3月20日(水)まで開催中。

開催情報

第2回新潟国際アニメーション映画祭
2024年3月15日(金)~20日(水)開催

英語表記:Niigata International Animation Film Festival
主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
企画制作:ユーロスペース+ジェンコ

公式サイト https://niaff.net

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