『ブラッド・シンプル』『ブレードランナー』など200本以上の作品に出演した名バイプレイヤー、M・エメット・ウォルシュ死去

リドリー・スコット監督の『ブレードランナー』（82）のブライアント警部役やコーエン兄弟監督の『ブラッド・シンプル』（84）の私立探偵フィッセル役などで知られる名バイプレイヤー、M・エメット・ウォルシュが3月19日、米バーモント州の病院で心停止のため死去したとバラエティなどが報じた。享年88。誕生日の3月22日まであと3日だった。

69年にテレビで俳優デビュー。2024年まで現役で活躍しており、最新作『Outlaw Posses』がこの3月1日に全米公開されたばかりだった。

70年代から名優たちとの共演も多く、『セルピコ』（73）でアル・パチーノ、『エアポート77／バミューダからの脱出』（76）でジャック・レモン、『スラップ・ショット』（77）でポール・ニューマン、『ストレート・タイム』（78）でダスティン・ホフマン、『ブルベイカー』（80）でロバート・レッドフォード、『レッズ』（81）でウォーレン・ビーティ、『シルクウッド』（83）でメリル・ストリープ、『カナディアン・エクスプレス』（90）でジーン・ハックマンと、錚々たる顔ぶれと共演している。

そのほかの主な出演作は『天国から落ちた男』（79）『普通の人々』（80）『地獄のヒーロー』（84）『クリッター』（86）『赤ちゃん泥棒』（87）『ミラグロ／奇跡の地』（88）『ロミオ＆ジュリエット』（96）『ベスト・フレンズ・ウェディング』（97）『ワイルド・ワイルド・ウエスト』（99）『スノードッグ』（02）『レーシング・ストライプス』（05）など多数。近作『ナイブズ・アウト／名探偵と刃の館の秘密』（19）でウォルシュと仕事をしたライアン・ジョンソン監督らがSNSで哀悼の言葉を述べている。