元アメフト名選手で俳優としても活躍し、殺人容疑で世間を騒がせたO・J・シンプソンが76歳で死去

元アメリカン・フットボールの名選手で、後に俳優となりハリウッドで活躍するも、その後、元妻殺害容疑で世間を騒然とさせたO・J・シンプソンが4月10日、がん闘病の末に亡くなったことを家族がXで公表した。享年76。

プロ選手としては1969年から77年までバッファロー・ヒルズ、78年から79年までサンフランシスコ49ersに在籍。数々の賞を受賞している。その間、俳優としても活動。『タワーリング・インフェルノ』（74）『ダイヤモンドの犬たち』（75）『カサンドラ・クロス』（76）『カプリコン・１』（78）といったヒット作に助演。

その後も『ハンボーン』（83）などに出演。88年から始まったコメディ『裸の銃を持つ男』シリーズでノードバーグ刑事役を演じた。『ターミネーター』（84）でアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたT-800 役の候補にもなった。

そして94年に発生したいわゆる「O・J・シンプソン事件」は全米を騒然とさせた。元妻ニコール・ブラウンと男友達を殺害した容疑で逮捕され、起訴されたもので、逮捕前にフリーウェイを車で逃走、パトカーとチェイスした様子がTV中継された。刑事裁判では最終的に無罪となったものの、多額の借金を負った。07年には5人の仲間と銃を持って強盗に押し入り、スポーツ用品などを盗んだ容疑で再逮捕。08年の裁判で今度は有罪となり、17年10月まで収監された。

「O・J・シンプソン事件」はキューバ・グッディング・ジュニア主演『アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件』などで映像化もされた。

被疑者Ｏ・Ｊ･シンプソン

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