ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタ監督来日イベント開催決定　最新短編『火の娘たち』とジャン＝リュック・ゴダール『言葉の力』を特別上映

ポルトガルの鬼才ペドロ・コスタ監督の来日イベントが7月15日（月・祝）に下高井戸シネマにて開催されることが決定した。

ペドロ・コスタ監督の最新短編『火の娘たち』とジャン＝リュック・ゴダール監督の劇場未公開短編『言葉の力』を合わせて特別上映し、ペドロ・コスタ監督がトークを行う。短編2作品の併映プログラムは、昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭でペドロ・コスタ監督の提案により実現したもの。その同じプログラムを東京でも上映する。

『火の娘たち』は昨年の第76回カンヌ国際映画祭で上映されたペドロ・コスタの最新短編。3つに分割された画面に一人ずつ異なる女性が映し出される、チェーホフの「三人姉妹」から着想を得た物語。火山のマグマが迫る各々の場所で彼女たちは孤独や苦難、仕事の苦労、そして不屈の精神について歌う。美しいながらも煉獄のようなその場所で、まるで賛美歌のような幽玄な音楽が奏でられる、異形のミュージカル映画。

『言葉の力』はジャン＝リュック・ゴダールの劇場未公開短編。ジェイムズ・M・ケインによる犯罪小説『郵便配達は二度ベルを鳴らす』に書かれる不倫と殺人をめぐる会話を、電話越しに口にするひと組の男女。そしてもうひと組の男女が、ボードレールによって仏訳されたことでも名高いエドガー・アラン・ポーの『言葉の力』を、台詞にして対話する――「言葉の物理的な力について、なにかの考えが君の心に浮かばなかったか？」　

来日イベント概要は以下のとおり。

ペドロ・コスタ監督来日イベント in 下高井戸シネマ

・日時：7月15日(月・祝)18:25〜(終映19:00+トークショー約1時間)
・場所：下高井戸シネマ
・ゲスト：ペドロ・コスタ監督
聞き手:土田環(映画研究者/山形国際ドキュメンタリー映画祭プログラムコーディネーター)