日本でもミニシアター系で公開されヒットした『仕立て屋の恋』(89)などで知られるフランスの俳優で、監督、脚本家でもあるミシェル・ブランが10月4日に心臓発作のため死去したとAFP通信などが報じた。享年72。

ブランは1952年、仏クールブヴォワ生まれ。74年に俳優として映画デビューし、主に小心で不器用な男の役を得意にしていた。78年に出演したパトリス・ルコント監督のコメディ『レ・ブロンゼ/日焼けした連中』が大ヒットし、一躍人気者に。これは俳優仲間のジェラール・ジュニョ、ジョジアーヌ・バラスコ、クリスチャン・クラヴィエ、マリー=アンヌ・シャゼルらからなる演劇集団「ル・スプレンディド」による舞台の映画化で、フランスではシリーズ化され、『レ・ブロンゼ/スキーに行く』(79)『レ・ブロンゼ/再会と友情に乾杯!?』(06)が製作されている。
コメディに出演することが多かったブランだが、そのイメージを覆した『仕立て屋の恋』で日本では人気を得た。またジェラール・ドパルデュー共演の『タキシード』(86)でカンヌ国際映画祭男優賞、フィリップ・ノワレ共演の『他人のそら似』(94)では同映画祭の脚本賞を受賞している。
他の出演作に『プロスペローの本』(91)『可愛いだけじゃダメかしら』(93)『プレタポルテ』(94)『パトリス・ルコントの大喝采』(96)など国際的に活躍。来年本国公開の新作も撮影していた。2011年の『大臣と影の男』(日本はDVDリリース)ではセザール賞助演賞を受賞。「レ・ブロンゼ」シリーズなどでは脚本家としても活躍。監督作品も5本ある。
ブランの死に際してはエマニュエル・マクロン仏大統領、ミシェル・バルニエ首相も哀悼の意を表している。
Source:Agence France-Presse (AFP)




