希望に満ちた“どんちゃん騒ぎ”に明け暮れた若者たちの27年後とは？　ナナ・ジョルジャゼ監督の集大成『蝶の渡り』日本版予告編解禁

ジョージア（旧グルジア）を代表する女性映画監督ナナ・ジョルジャゼの待望の新作であり、自身のキャリアの集大成的な作品となる『蝶の渡り』が2025年1月24日(金)より公開。このたび日本版予告編が完成した。

小国ながら“映画の王国”と呼ばれるジョージア（旧グルジア）。西と東の交差点で、旧ソ連の構成国という複雑な歴史のなかで独自の文化を培ってきたジョージア映画を代表する女性監督、ナナ・ジョルジャゼの集大成である新作『蝶の渡り』。本作は1991年にようやくソ連から独立を果たし、希望に満ちた“どんちゃん騒ぎ”に明け暮れた若者たちの27年後を描く。

このたび完成した予告編には、古びたアパートの半地下で芸術家仲間と共同生活をする画家コスタとその仲間たちが、笑いあふれるドタバタ的展開を交えながらも、未来に行き詰まり、生き残るために「渡り」をする姿が描かれ、映画タイトル『蝶の渡り』の味わい深さを感じさせる。

今もジョージア人の心に残る戦争の痛みやディアスポラ（民族離散）の悲しみ。それをジョージア独特の“陽気な悲劇性”で描ききった、まさにナナ・ジョルジャゼ監督の集大成ともいえる作品となっている。