60’sオシャレ映画の金字塔作品で、ルパン三世、峰不二子、『オーシャンズ』シリーズ、渋谷系、サントラブームの元ネタ映画として有名な『黄金の七人』(65)『続・黄金の七人』(66)の2作が、国内上映権終了のため日本最終上映されることが決定した。単独上映としては1994年の渋谷系ブームの時以来の劇場リバイバルとなる。
天才的リーダー“教授”率いる7人の泥棒のプロと謎の美女─。大胆不敵な強奪の手口、“世紀の美女”ロッサナ・ポデスタ扮するジョルジャのセクシーな衣装と肢体、アイデア満載&二転三転のストーリーに、巨匠アルマンド・トロヴァヨーリの軽快でオシャレな音楽、あの「ルパン三世」「峰不二子」の元ネタ映画であり、その後のケイパー(強盗)映画の手本であり、ピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターら90年代渋谷系ブームにも影響を与えた、時代を超えたエンタメ映画─それが本作「黄金の七人」シリーズ。
このたび日本最終上映を飾る、華やかなポスタービジュアル・予告編と、小西康陽、みうらじゅんら各界のファンからの応援コメントが到着した。映画ファン、吹替ファンをはじめミュージシャン、クリエイターに愛され続ける人気シリーズの最後のスクリーン上映となる。

『黄金の七人』

7トンの金塊を狙って、7人の男と1人の美女が、あの手この手の争奪戦!すべてがオシャレで洗練された、60年代イタリア娯楽映画の決定版!
1965年/イタリア・フランス・スペイン//90分/カラー/ビスタサイズ/モノラル
製作・監督・脚本:マルコ・ヴィカリオ
撮影:エンニオ・グァルニエリ
衣装:ガイア・ロマニーニ
音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ
出演:ロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ
ガストーネ・モスキン、ガブリエル・ティンティ、モーリス・ポリ、ジャンピエロ・アルベルティーニ、マヌエル・ザルゾ、ダリオ・デ・グラッシ&ホセ・スアレス
『続・黄金の七人/レインボー作戦』

繰り出される秘密兵器!世紀の美女ロッサナが七変化!世界を悩殺した人気シリーズ第二弾!!
1966年/イタリア・フランス・スペイン/101分/カラー/ビスタサイズ/モノラル
製作・監督・脚本:マルコ・ヴィカリオ
撮影:エンニオ・グァルニエリ
衣装:ガイア・ロマニーニ
特殊効果:カルロ・ランバルディ
音楽:アルマンド・トロヴァヨーリ
出演:ロッサナ・ポデスタ、フィリップ・ルロワ
ガストーネ・モスキン、ガブリエル・ティンティ、モーリス・ポリ、ジャンピエロ・アルベルティーニ、マヌエル・ザルゾ、ダリオ・デ・グラッシ&エンリコ・マリア・サレルノ
開催メッセージ
『黄金の七人』と『続・黄金の七人/レインボー作戦』がスクリーンに帰ってくる!ロッサナ・ポデスタ演じる妖艶なジョルジャ、フィリップ・ルロワ演じる老獪な「教授」、そして6人の盗賊どもが繰り広げる「ルパン三世」ばりの華麗なる金塊強奪劇!そして、そこに流れる、あのフリッパーズ・ギターにも影響を与えたアルマンド・トロヴァヨーリによる、めくるめくダバダバ・スキャットをフィーチャーしたジャジーで煌びやかなテーマ曲!
1960年代の公開当時ご覧になった方も、90年代の渋谷系の時代にリバイバル公開でご覧になった方も、またその時代に憧れる若い世代の方も、最終上映となるこの機会に、このシックスティーズらしいイタリア映画の傑作を、ぜひ大画面の劇場でご堪能ください!
小柳帝(ライター/編集者)
応援コメント
『黄金の七人』ついに日本最終上映ですか。これはぜったい劇場のスクリーンでご覧になっていただきたい。脚本、キャスティング、衣裳、すべてが洗練されている、これぞエンタテインメント!もちろん音楽も最高。あのダバダバなテーマ曲ばかりが有名ですが「ロッサナ」というセカンド・テーマもチャーミングな名曲。1960年代って、20世紀って最高だったんだな、と思えてくる、「映画を好きになる」映画です。
小西康陽(音楽家)
アルマンド・トロヴァヨーリが手がけるサントラも最高な『黄金の七人』『続・黄金の七人/レインボー作戦』の日本最終上映!是非映画館のスクリーンで観たい!
川辺ヒロシ(TOKYO No.1 SOUL SET)
サザンオールスターズの「エロティカ・セブン」に、『黄金の7人 1+6 エロチカ大作戦』(シリーズ4作目)を連想した人はきっといる。その中の一人が僕だもの。
今回上映される1作目と2作目は中学生の時に観た。青春ノイローゼ真っ只中で、ロッサナ・ポデスタのオシャレエロ・ファッションにクラクラ。たぶん、そういったフェチなことを覚えたのはこの映画が最初だったと思う。初見ロールな方も是非、この機会に!
みうらじゅん(イラストレーターなど)
語感もヤバい、ロッサナ・ポデスタ!“峰不二子の原型”との形容にも納得のココロ。その圧倒的特濃美貌に艶ボクロ、凹凸極まる色気ダダ漏れ悩殺姿態に遭遇した当時十代半ばの鉄次少年はイチコロパンチョス。そして…溶けたね。
だって、裸身にファー一丁、黒のレザースーツ、ペチコート、金ラメなどのコスプレ攻撃、トドメは泡まみれ入浴挑発だもの…そりゃ溶けるワ。
以来“欧州女性は下着を着けない”との美しき誤解を僕に植え付けさせたのは、みーんなポデスタのせいだ!
秋本鉄次(“映画は女優で見ろ”評論家)
『黄金の七人』 日本最終上映
上映作品:『黄金の七人』(65)『続・黄金の七人/レインボー作戦』(66)
2025年3月28日(金)よりシネマート新宿ほかで開催
キングレコード+シネマートpresents
提供・配給:キングレコード
© Atlantica Cinematografica Produzione Films. All Rights Reserved.
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