6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開されるタイ映画『Lahn Mah(原題)』の邦題が『おばあちゃんと僕の約束』に決定した。あわせて本ビジュアルと場面写真が解禁された。
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大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エム。従妹のムイが祖父から豪邸を相続したと聞き、自分も楽をして暮らしたいと画策。エムにはお粥を売って生計を立てている一人暮らしの祖母メンジュがおり、ステージ4のガンに侵されていることが判明。不謹慎にもエムはメンジュに近づき、彼女から信頼され相続を得ようとするのだが、その慎ましく懸命に生きる姿や考えに触れていき……。
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2024年4月にタイで公開され、年間最大のオープニング成績を記録した超話題作『おばあちゃんと僕の約束』。涙なしには観られないことから、鑑賞後に号泣する観客の様子を、TikTokをはじめとするソーシャルメディアに上げるブームが勃発。若者を中心に大流行し、社会現象となり、世界中で驚異の約120億円超の記録的な大ヒットに繋がった。
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製作は、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)、『女神の継承』(21)でヒット連発、“アジアのA24”と称される新進気鋭の映画スタジオGDH。本作で、タイ史上初となるアカデミー賞®国際長編映画部門ショートリスト入りを果たした。主人公エムを演じるのは、ドラマ「I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜」(20)の出演を機に、タイをはじめアジア全域で大人気スターとして注目を集める俳優・ミュージシャンのビルキンこと、プッティポン・アッサラッタナクン。おばあちゃん役のウサー・セームカムは、78歳にして俳優デビュー。『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で校長役を務めたサリンラット・トーマスがエムの母親を演じる。祖母、子、孫の三世代が織りなす普遍的な家族の物語でありながら、笑いを交えた新鮮な切り口で描き、バンコクの古く美しい風景の中で繰り広げられるヒューマンドラマ。心の琴線に触れるあたたかく優しい音楽と共に、誰もが家族や故郷を思わずにはいられない名作が誕生した。
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1月22日に、日本最速の観客参加型で邦題を決める試写会イベントが開催された。上映後、映画パーソナリティの伊藤さとりと、本作の配給元のアンプラグド代表・加藤武史が登壇。まず、昨今の洋画興行の不振やコロナ前と比べて78%までしか動員が回復しておらず、配給、興行各社が苦心している現状を説明すると、加藤は「映画はお客さんのもの。お客さんが見てくれて初めて成立する。それなら、一緒に考えてもらうのが面白いのでは?と思った」と試写会開催の経緯を語った。
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伊藤は、『恋人たちの予感』(89/原題:When Harry Met Sally…)や『幸せのレシピ』(01/原題:No Reservations)など過去に印象的だった邦題を例に挙げ、「私もいろんな映画会社さんから話を聞くと、映画を見たときに印象的だったアイテムや、感じた言葉を入れていくんですって」「今回も思いついたキーワードを書き出しながら、これタイトルに入れてもいいんじゃない?とみんなで話し合えれば」と話すと、700名以上の応募の中から選ばれた80名の観客を交えたトークに。客席からは「家」「約束」「お粥」「思い出」「一番」「遺産」など多くの言葉が飛び出し、大盛り上がりで試写会は終了した。
今回、配給元が提案した3つの案に投票するか、他の邦題を思いついた際は空欄に記入するアンケート方式が採られ、集計の結果、多数票が入った『おばあちゃんと僕の約束』に邦題が決定。原題の『Lahn Mah』は、直訳すると「孫とおばあちゃん」という意味になるが、一人称になることで主人公エムの思いや、「おばあちゃんと交わした約束とは?約束は守られるのか?」と2人の行く末にも想像を掻き立てられる、映画への期待が高まるタイトルとなった。
今回、ポスタービジュアルと場面写真も解禁。ポスタービジュアルは、エムとおばあちゃんが笑い合う姿を捉えたもので、2人の屈託のない笑顔に心あたたまるビジュアルとなっている。場面写真では、日傘をさして歩く2人やおばあちゃんの肩を揉むエム、家族との食卓や墓参り、祭壇に手を合わせるエムの姿が映し出され、おばあちゃんと孫の関係性やタイの文化や情緒を感じることができる。
『おばあちゃんと僕の約束』は、6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開。
おばあちゃんと僕の約束
2025年6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開
STORY
大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エム。従妹のムイが祖父から豪邸を相続したと聞き、自分も楽をして暮らしたいと画策。エムにはお粥を売って生計を立てている一人暮らしの祖母・メンジュがおり、ステージ4のガンに侵されていることが判明。不謹慎にもエムはメンジュに近づき、彼女から信頼され相続を得ようとするのだが、その慎ましく懸命に生きる姿や考えに触れていき……。
監督・脚本:パット・ブンニティパット(TV版「バッド・ジーニアス」) 脚本:トッサポン・ティップティンナコーン
製作:ワンルディー・ポンシティサック ジラ・マリクン 音楽:ジャイテープ・ラーロンジャイ
撮影:ブンヤヌット・グライントーン 編集:タマラット・スメートスパチョーク
出演:プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン) ウサー・セームカム サンヤー・クナーコン
サリンラット・トーマス(『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』) ポンサトーン・ジョンウィラート トンタワン・タンティウェーチャクン
2024年/125分/タイ/原題:Lahn Mah/カラー/5.1ch/1.85:1
日本語字幕:小河恵理 後援:タイ国政府観光庁 配給:アンプラグド
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公式サイト unpfilm.com/lahnmah
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