先住民の視点に立った映画づくりを続ける南米ボリビアの映画集団ウカマウの全14作を一挙上映「ウカマウ集団　60年の全軌跡」予告編解禁

先住民の視点に立った映画づくりでジャン＝リュック・ゴダールにも影響を与えたとされるボリビアの映画集団ウカマウの新作2作を含む全14作の特集上映が「ウカマウ集団　60年の全軌跡」として4月の東京開催を皮切りに全国で開催。このたびポスタービジュアル＆予告編が解禁された。

南米、ボリビアの映画製作集団ウカマウ。白人層に力が集中していたボリビアで、住民の半数以上を占める先住民（アイマラ人やケチュア人ら）に無関係な映画を作ることはできないと考えたホルヘ・サンヒネスらを中心に、1962年に活動を開始。1966年に発表した最初の長篇映画『ウカマウ』は、変革を求める世界に大きな衝撃を与えた。それ以降、ホルヘ・サンヒネス監督とウカマウ集団は、アンデス地域の先住民の視点に立った映画を模索し続け、社会の変革を生み出しながら、今もラテンアメリカおよび世界に訴えかける映画製作を続けている。

そのウカマウ集団の全14作を上映する、2014年以来10年ぶりとなる特集上映が全国で開催。今回初めて上映される2本の新作『女性ゲリラ、フアナの闘い ーボリビア独立秘史ー』と『30年後 ーふたりのボリビア兵ー』を中心に、「ウカマウ集団」が生み出してきた多くの作品の場面写真やポスターがあしらわれた、これまでの歩みを感じさせるポスタービジュアルと予告編が解禁された。

ウカマウ集団は、日本との関わりが深く、今回の特集上映を主宰する日本人スタッフは、1975年に彼らと出会い、以来協働者として映画製作をサポートし続けている。2025年はボリビア独立200周年の記念年であり、また日本との協働が始まって50周年。今回は、それらを記念し、初上映となる新作2本を含む全作品一挙上映となる。現在、宣伝費等を募るクラウドファンディングを実施中。