性被害を“愛”と信じた少年の彷徨『ミステリアス・スキン』ジョセフ・ゴードン＝レヴィットの若き日の演技が光る本編映像解禁

幼少期の性被害によって人生を大きく変えられた２人の少年の行く末を描き、世界各国の映画祭で大きな反響を呼んだ映画『ミステリアス・スキン』が4月25日（金）より全国公開。このたび、当時23歳で本作の主演を務めたジョセフ・ゴードン＝レヴィットの若き日の演技が光る本編映像が解禁された。

ジョセフ・ゴードン＝レヴィットは子役としてデビュー後、1992年にはロバート・レッドフォード監督の『リバー・ランズ・スルー・イット』でスクリーンデビューを果たした、現在44歳。彼が主に注目され始めたのは『G.I.ジョー』(09)や『(500)日のサマー』(10)。その後もクリストファー・ノーラン監督の大ヒット作『インセプション』(10)や『ダークナイト ライジング』(12)など、名だたる監督の作品に続けざまに出演し大ブレイク。本作『ミステリアス・スキン』(05)はそんなブレイク以前に彼に注目していたグレッグ・アラキ監督が、(子役時代の作品を除き)俳優活動を一時休止して大学卒業後の初主演に大抜擢した作品。　

本作で彼が演じているのは、幼少期に性被害にあうも、その行為者である野球コーチとの関係を「あれは真の愛だった」と語り、愛に彷徨いながら男性に身体を売る青年ニール。グレッグ・アラキ監督は主演を務めたジョセフを「完璧だった」と語っている。

「ニールという人物は、自分についてほとんど何も表に出しません。口数が少なく、彼の人となりは行動や生き方、世渡りの仕方、そして何より瞳の表情から察するしかないんです。ジョセフは繊細でニュアンスに富んだ演技で、ニールの人物像と背景を完璧につかんでいたと思います」(グレッグ・アラキ監督)

今回解禁された本編映像は、ニール(ジョセフ・ゴードン＝レヴィット)が青年になり、年配の男性に身を預けるシーン。彼にとってコーチからの行為は“愛”だった。そんな“愛”を求め、年上の男を相手に売春を続けているのだ。その焦燥感と孤独な心が、真に求めるものとは…？