2024年のベルリン国際映画祭アムネスティ国際映画賞受賞をはじめ、数々の世界的な映画祭で41冠の快挙を成し遂げた群像ヒューマンドラマ『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』が絶賛公開中。このたび、決死の脱出劇を映した本編映像と、切実な胸中を明かすキャストたちのコメント映像が解禁された。
多くのシリア難民をエキストラに起用し、シリア内戦がもたらした過酷な現実を実話を基に描いた映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』。「世界難民の日」である本日(6月20日)、出演者たちのコメントとともに、監督とキャスト陣が「もっとも過酷な撮影だった」と語る難民ボートの海上シーン映像が到着した。

解禁された映像では、雨と荒波が襲う真っ暗な海上で、定員を超える人々を乗せたボートが激しく揺れ動き、阿鼻叫喚が飛び交う悲痛な様子が映し出されている。やがて遠くにギリシャ沿岸警備隊の船の灯りを発見すると、人々はわずかな希望を頼りに懸命に手で漕ぎ出す。国外への脱出を図る人々の決死の覚悟と切実な願いが胸を打つ、衝撃的なシーンとなっている。
実際に難民が船を出したギリシャ沿岸で撮影されたこの水上シーンについて、危機的状況下でも冷静さを失わない医師アミラを演じたヤスミン・アル・マスリーは、深い水にトラウマがあり撮影は恐怖との戦いだったと明かしつつ「でも立ち向かうしかなかった。だってエキストラの方々はその恐ろしい出来事を、カメラの前で再現し再び体験していたんです」と、壮絶な過去を再現したエキストラ達の勇敢な姿に背中をおされたと語る。
多くの難民を海上から救い出すギリシャ沿岸警備隊の船長スタヴロスを演じたコンスタンティン・マルクーラキスは、「これはアクション映画で描かれる架空の出来事ではない。これは本当に起きたことなんだときっと感じるだろう。これから先も誰かが経験し続けることなんだと、そう思い知らされるのが最もつらい点だ」と、実際に海へ飛び込むシーンの撮影を通して、今なお続く現実の深刻さを実感したと明かす。
忠誠を誓う政府の残虐さに直面し葛藤するシリア人兵士ムスタファを演じたヤヤ・マヘイニは、「殺すか殺されるか――そのどちらかしかない人の気持ちが分かるだろうか? 紛争においては相手を敵だと思ってしまう。自分たちを怖がっているとね。自分も相手と同じなのに、“相手はこう思っている”という思い込みにとらわれるんだ」と、自身が演じた兵士の視点を通して、紛争の極限状況に置かれた人間の複雑な心理について鋭く切り込んだ。
6月20日は「世界難民の日」。映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』は、離れた地で起きている過酷な現実とその中を懸命に生き抜く人々に思いを巡らせるきっかけとなる作品だ。
まとめ(注目ポイント)
- 『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』公開中 ベルリン国際映画祭アムネスティ国際映画賞受賞、世界の映画祭で41冠を達成した注目作。
- 難民ボートの本編映像解禁 雨と荒波の海上で定員超過のボートが揺れる、決死の脱出劇を捉えた衝撃映像。
- 実際の難民たちを多数起用 シリア難民をエキストラとして起用し、実話を基にシリア内戦の現実を描写。
- キャストが過酷な撮影を回想 ヤスミン・アル・マスリーらが恐怖と向き合った海上シーンの舞台裏を証言。
- 世界難民の日に合わせた解禁 6月20日の世界難民の日に合わせ、現代も続く難民問題へ目を向ける機会。
アイ・ワズ・ア・ストレンジャー
2026年6月19日(金)よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国順次公開
STORY
独裁政権が続くシリアで、政府軍と反政府組織との内戦が激化。シリアの医師アミラは娘と共に安全な国へ逃れるため危険な国境越えを決意する。国境を守るシリア兵ムスタファは、残虐な政府軍に不信感を抱き、命令に従う兵士であるべきか、心ある人間でいるべきか苦悩する。一方、トルコの密航業者マルワンは病弱な息子とアメリカで暮らすため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて荒稼ぎしようとする。ファティは妻子を連れてそのボートに乗り込むが、死の危機に直面。そして嵐の海を航行する難民を発見したギリシャ沿岸警備隊のスタヴロスは、人命救助に全力を尽くすのだが──。
監督:ブラント・アンダーセン 出演:オマール・シー、ヤスミン・アル・マスリー、ジアド・バクリ、ヤヤ・マヘイニ、コンスタンティン・マルクーラキス
配給:ハーク 配給協力:フリック
原題:I WAS A STRANGER|2024|アメリカ・ヨルダン・パレスチナ|英語・アラビア語|104分|カラー|映倫G
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