「高画質で観たい」の声に応え急遽ブルーレイ化！『異端の鳥』コレクターズ・エディション発売決定

昨年10月に公開され、コロナ禍でも全国の劇場で大ヒットを記録した『異端の鳥』がファンの要望に応え、急遽ブルーレイ化。コレクターズ・エディションとして豪華仕様で2021年9月3日（金）に発売される。

このたびブルーレイ化が決定した『異端の鳥』は、ホロコーストを逃れ、たった一人で田舎に疎開した少年が差別と迫害に抗いながら強く生き抜く姿と、少年を徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に描いた傑作。自身もホロコーストの生き残りであるポーランドの作家イェジー・コシンスキによる原作を、ヴァーツラフ・マルホウル監督が11年もの歳月をかけて執念で映像化にこぎつけた。なお、原作はポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”といわれている。

シネスコ、モノクロームの圧倒的な映像美で描かれる約3時間の物語は、映画的な驚異と奇跡が満載。劇中の言葉は、舞台となる国や場所を特定されないよう、人工言語「スラヴィック・エスペラント語」が採用されている。主人公の少年を演じるのは驚異の新人ペトル・コトラール。さらにステラン・スカルスガルド、ハーヴェイ・カイテル、ジュリアン・サンズ、バリー・ペッパー、ウド・キアーなどのいぶし銀の名優たちが顔を揃える。

ヴェネツィア映画祭で上映された際は少年の過酷な状況が賛否を呼び、途中退場者が続出。しかし、最後まで鑑賞した者たちからは10分間のスタンディングオベーションを受け、『ジョーカー』以上に話題を集めた。その後、世界各国の映画祭で多数の映画賞を受賞し、アカデミー賞チェコ代表にも選出された。

日本では昨年10月に劇場公開されると、少年の過酷な運命に「目を覆いたくなる…けど見たい！」と映画ファン以外も多数劇場に足を運び、TOHOシネマズ シャンテ2020年の最多動員数を記録。全国の劇場でも異例の大ヒットとなり、コロナ禍にも関わらず、興行収入5,000万円を超える大注目の一本となった。

本作は今年4月にDVDがリリースされているが、「高画質でもう一度観たい！」という多くの声に応え、このたび急遽ブルーレイ化が決定。コレクターズ・エディションとして、16Pの解説ブックレットや製作過程を追った125分のメイキング映像の収録、さらに初回限定の特製アウタースリーブ仕様など、コレクターも大満足の豪華仕様でリリースされる。人間の本性に迫る美しくも残酷な傑作を、ぜひ高画質で鑑賞しよう。