不世出の映画作家ネリー・カプランの傑作4作品を一挙公開する特集上映「ネリーに気をつけろ!ネリー・カプラン レトロスペクティヴ」が、12月26日(金)より全国順次開催。このたび予告編が解禁された。
1931年アルゼンチン生まれのネリー・カプランは、フランス映画の巨匠アベル・ガンスの映画制作に協力。やがてシュルレアリスム小説家、批評家、ドキュメンタリー作家などのキャリアを経て、長編劇映画作家の道を歩みはじめる。1969年の監督デビュー作『海賊のフィアンセ』はヴェネチア国際映画祭で上映され、ピカソに「芸術の域まで高められた尊大さ……ルイス・ブニュエルの最高傑作並みの作風だ」と称賛された。以来カプランは、保守的な価値観に「抵抗」「反抗」する女性たちを描き続けたが、原題や内容とは無縁の「情欲的」な公開題が付され、商業的には「ポルノ映画」として消費されることもしばしばだった。しかし2019年のニューヨークでの回顧上映では「『海賊のフィアンセ』は50年を経たいまでも、驚くほど新鮮」(ニューヨーク・タイムズ)などと再評価された。奔放な女性像と遊び心あふれる演出で社会の秩序を痛快に転覆させる――いまこそ発見すべき、ラディカルでユーモアに満ちた映画作家である。

このたび解禁された予告編は、カプランが「現代の魔女の物語」と語る長編監督デビュー作『海賊のフィアンセ』、ギャング一味に誘拐された令嬢が躍動するクライム・コメディ『パパ・プティ・バトー』、抱腹絶倒のロードムービー『シャルルとリュシー』、女たちが男を翻弄する『愛の喜びは』の4作品から、キャラクターたちのアクションに目を奪われるショットで構成されている。最後には、「オトコ社会のみなさん、笑っていられるのも今のうち」という、家父長制社会を撃つ、カプラン自身の言葉が提示され、予告編は締めくくられる。また各作品の場面写真も7点ずつ解禁された。

ネリーに気をつけろ!ネリー・カプラン レトロスペクティヴ
2025年12月26日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開
『海賊のフィアンセ』 ©1969 Cythère films – Paris
『パパ・プティ・バトー』 ©1971 Cythère films – Paris
『シャルルとリュシー』 ©1979 Cythère films – Paris
『愛の喜びは』 ©1991 Cythère films - Les studios de Boulogne - Pathé cinema
提供:東映ビデオ 配給:グッチーズ・フリースクール 宣伝:プンクテ
後援: 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ




