A24製作で贈るアリ・アスター監督の最新作『エディントンへようこそ』が12月12日(金)に全国公開されるのを前に、前作『ボーはおそれている』以来2年ぶり3度目の来日を果たしたアリ・アスター監督が、10月31日(金)にDover Street Market Ginzaにてトークイベントを行った。前日に行われた東京国際映画祭でのジャパンプレミアの熱も冷めやらぬ中、司会や来場者たちとのQ&Aに熱く応えた。

第38回東京国際映画祭にて、アリ・アスター監督最新作『エディントンへようこそ』(12月12日公開)のジャパンプレミアを行った翌日、コム デ ギャルソンの川久保玲がディレクションを手がけ、コム デ ギャルソンの全ブランドに加え、世界のメゾンブランドからストリートブランドまで独自の目線でセレクトされたアイテムが並ぶ「Dover Street Market Ginza」において、アリ・アスター監督が登壇するトークイベントが開催された。アリ・アスター監督は「日本のみなさんの反応が、めちゃくちゃ気になってるんです!」と切り出し、MCや観客とのQ&Aを行った。
アメリカでは7月、カンヌでは5月に上映された本作。「反応は真っ二つ。でもそれが狙いでした」と監督は明かす。登場人物たちは互いに相手の話を聞かずに声高に叫び会話が噛み合わない。そうしている間にもっと大きな問題が襲い掛かってくる。まるでSNSのタイムラインをそのまま映したようなカオス——それこそが現代の縮図だと、アリ・アスター監督はニヤリと笑う。

『ヘレディタリー/継承』の恐怖、『ミッドサマー』の悪夢、『ボーはおそれている』の不安。アリ・アスター監督の作品はしばしば“カオス”と表現される。なぜあなたの映画にはカオスが映るのか?という問いには、「混沌を描くこと、むしろそれが挑戦でした」と回答。Instagramの無限スクロール、Xの炎上。日常に溢れるカオスを、スリラー、陰謀論、ブラックコメディとして魅せながら、物語は誰もが想像しない結末にたどり着く。「観客が求める“安心”を拒否する。それが私のスタイルです」と言い切る。
「現代の風刺でもあるのに笑える、笑えることで共感が生まれた」という感想に、監督は「芸術には2種類あります。答えを出すか、現実を映すか。『エディントンへようこそ』は後者です」と解説。「ニュースが速すぎて消化できない。希望が見えないのは当然」と本作に現代人が共感することに同意しつつ、「この映画が意味を持つなら、時代の“病的”な精神を映していること。恐怖や孤独を共有することで、『ひとりじゃない』と思えるかもしれません」と語った。
エディントンへようこそ
2025年12月12日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督・脚本:アリ・アスター
出演:ホアキン・フェニックス、ペドロ・パスカル、エマ・ストーン、オースティン・バトラー、ルーク・グライムス、ディードル・オコンネル、マイケル・ウォード
配給:ハピネットファントム・スタジオ 原題:EDDINGTON
2025年|アメリカ映画|PG12|148分
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