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『ゴッドランド/GODLAND』で世界の映画祭を賑わしたアイスランドの気鋭フリーヌル・パルマソン監督による最新作『きれっぱしの愛』が全国順次公開中。このたび、監督が「デヴィッド・リンチに影響を受けた」と語るマジックリアリズム的なユーモアが詰まったシーンを捉えた本編映像と監督コメントが解禁された。

アイスランドの海辺の田舎町に暮らす、芸術家の母アンナは3人の子どもたちと犬のパンダと毎日和やかに過ごしているが、なぜか別れたはずの夫マグヌス(愛称:マギー)の姿も時々現れ――、そんな「もう夫婦じゃない」男女と子どもたちとの、「いまさら家族」の中に残り続ける愛の形の経過を、美しい日常の風景の中であぶり出していく『きれっぱしの愛』。

先週末から公開を迎えた本作には、「現実と寓話の狭間で漂うような不思議な魅力を持つ作品」「頭で考えるのではなく感じる映画」「シュールで独特な世界観がクセになった」「ちょいちょい挟まれるブラックユーモアににやけた」など、SNSを中心に唯一無二の空気感に魅了されたという声が集まっている。単なるホームドラマかと思いきや、突然マジックリアリズム的な表現を用いたり、北欧特有のブラックユーモアが光る脚本が評価され、ミニシアターランキングでは初登場2位を獲得した。

今回解禁された本編映像は、そんな本作の“シュールで不思議”な魅力を味わえるワンシーン。夜、自宅で眠るマグヌスを訪ねてくるのは、なんと巨大な雄鶏。ある出来事をきっかけに雄鶏の恨みを買ってしまったマグヌスは、深夜にやってきた客に仕返しをされてしまうのだった――。

ワールドプレミアとなった昨年のカンヌ国際映画祭でもひと際笑い声が沸き起こったシーンだが、これはもちろんマグヌスの夢の中での出来事。本作の大部分は現実を淡々と切り取ったシーンで成り立っているが、時折このようなファンタジー的な演出が挟まれ、その独特の演出に虜になる人が続出している。

このマジックリアリズム的演出についてパルマソン監督は「現実離れをしたシーンを描くのはほとんど自然な思い付きで、計算ではありません。それは衝動に近いと思っています。巨大な雄鶏が表れることはマグヌスが抱く罪悪感からくる自然な現象だと考えています。決して『観客を驚かせよう』とか『笑わせてやろう』といった理屈で作られたものではなく、現実をより深く感じさせるための直感的な表現なのです。このシーンを自然に執筆していたことには自分でも驚きました」と語っている。

加えて「僕はシュールなものを撮りたいのではなく、観客に現実を十分に信じさせたうえで、直感的に生まれたイメージを紡ぎ、観客に感覚的な体験を与えたいと考えています。その点において、デヴィッド・リンチは僕のヒーローなんです」と意外な名匠へのリスペクトを明かしている。

「いまさら家族」の日常を淡々と描き、癒しを与えてくれる日常のシーンと、突然挟みこまれる予想もできないファンタジー的な映像表現とのギャップにも注目だ。

まとめ(注目ポイント)

  • 『きれっぱしの愛』全国順次公開中フリーヌル・パルマソン監督最新作。7月3日より全国順次公開、「いまさら家族」を描く人間ドラマ。
  • 巨大な雄鶏が登場する本編映像解禁マグヌスの夢の中で巨大な雄鶏が現れる、マジックリアリズム的ユーモアあふれるシーンを公開。
  • 監督が語る演出の源泉現実を深く感じさせるための直感的な表現と説明し、デヴィッド・リンチからの影響を明かす。
  • 口コミでも高評価を獲得SNSでは独特の世界観やブラックユーモアが話題となり、ミニシアターランキング初登場2位を記録。
作品情報

きれっぱしの愛
2026年7月3日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

STORY
北欧・アイスランドの田舎町。芸術家のアンナは、しっかり者の長女イダ、わんぱくでいたずら好きな双子グリムールとソルギス、そして愛犬パンダと暮らしながら、芸術家としての道を模索していた。若くして結婚したものの、今や「もう夫婦ではなくなった」はずの元夫マグヌスは、いまだに情を断ち切れず、何かと理由をつけては家を訪ね、食卓を囲み、ピクニックにまで付き合う始末。気がつけば、まるで「まだ家族」であるかのような日常を再び送るようになるが――。

脚本・監督:フリーヌル・パルマソン 『ゴッドランド/GODLAND』
出演: サーガ・ガルザルスドッティル、スベリル・グドナソン
配給:NOROSHI、ギャガ/原題:Ástin sem eftir er(英題:The Love That Remains)/2025年/アイスランド、デンマーク、スウェーデン、フランス/カラー/ビスタ/5.1ch/109分/字幕翻訳:松岡葉子/G

© STILL VIVID, SNOWGLOBE, HOBAB, MANEKI FILMS, FILM I VÄST, ARTE FRANCE CINEMA

公式サイト https://gaga.ne.jp/kireppashi_ai_NOROSHI/

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