J.R.R.トールキンによる伝説の小説を基にした『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』が世界的な大ヒットとなってから20年、その「姉妹編」となるオリジナル長編アニメーションの製作が始動。ニュー・ライン・シネマがワーナー・ブラザース・アニメーションと組み、著名なアニメーション監督・神山健治を迎え、新たな冒険をファンに届ける。

そのタイトルは『The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim』(原題)。『ロード・オブ・ザ・リング』の舞台である中つ国の伝説の人物にしてローハン国の強大な王、ヘルム・ハンマーハンドの人生とその血塗られた時代が描かれる。独立した作品ではあるが、ニューラインによる『ロード・オブ・ザ・リング』の姉妹編として製作される。
シリーズ2作目『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』の最大の見せ場の一つとなったヘルム峡谷の戦い(角笛城の合戦)。ヘルム・ハンマーハンドはその「ヘルム峡谷」の名前の由来となった人物だ。
監督を務めるのは『Blade Runner: Black Lotus』シリーズ、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズの神山健治。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作の脚本家の一人でアカデミー賞受賞者のフィリッパ・ボウエンがコンサルタントとして参加する。

プロデューサーはジョセフ・チョウ(『Blade Runner: Black Lotus』シリーズ)、脚本はジェフリー・アディスとウィル・マシューズ(『ダーククリスタル: エイジ・オブ・レジスタンス』シリーズ)が務める。
このたびワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・グループのチーフ・オペレーティング・オフィサーのキャロリン・ブラックウッドとニューライン・シネマのプレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのリチャード・ブレナーが共同声明を発表。
「ニューラインは、J.R.R.トールキンが創造した素晴らしい世界に深い愛着があります。ですので、ワーナー・ブラザース・アニメーションの皆様と一緒に再び中つ国の世界へ戻るチャンスを得られたのは夢のような話です。ヘルム峡谷は、映画史上最大級の戦いの舞台となったことでファンに知られていますが、これを手がけた多くのクレイティブ・スタッフと素晴らしい監督である神山健治氏の指揮のもと、新しい視点から切り取ったその歴史をお届けできることに大変興奮しています。世界中の観客が、一大叙事詩である中つ国の歴史の豊かさを新たな方法で堪能できるに違いありません」
「この作品は、J.R.R.トールキンの語られざる世界を壮大な形で描くものです。『ロード・オブ・ザ・リング』と『ホビット』の三部作を手がけた才能豊かなスタッフに加え、今回初めてタッグを組むこととなる優れた映像作家と仕事できることを光栄に思います。さあ、はじまりです」とワーナー・ブラザース・アニメーションのプレジデント、サム・レジスターは言う。
アニメーション製作はSola Entertainmentが手がける。現在ボイス・キャスティングが行われており、映画化に向けて急ピッチで製作が進められている。ワーナー・ブラザース・ピクチャーズが全世界で配給する予定。
ニュー・ライン・シネマによる『ロード・オブ・ザ・リング』3部作と『ホビット』3部作は、史上最も成功した映画シリーズの一つ。6作品を合わせると、映画賞受賞数及びアカデミー賞ノミネート数史上最多を誇る。これには『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のアカデミー賞11部門受賞が含まれており、単一の映画作品としてはアカデミー賞受賞数タイ記録を達している。
日本公開は未定。続報に注目だ。