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ヘッラ・ウルッポ監督の長編デビュー作『クロノス・カイロス』が、9月11日(金)よりアップリンク吉祥寺、シネマリスほか全国順次公開。このたび、独特の映像世界の一端を捉えた一部本編映像、監督・キャストらが登壇する舞台挨拶の情報が解禁された。さらに公開に合わせ、本作を「超現実主義のマスターピース」と評したアキ・カウリスマキの6作品を上映する特集上映の開催も決定した。あわせて、カウリスマキとミカ・ラッティが共同運営する映画館「キノ・ライカ」を追ったドキュメンタリー『キノ・ライカ 小さな町の映画館』も特別上映される。

モノクロームの荒野をさまよう男と、甲殻類アレルギーの殺し屋。スペイン・アンダルシアの山岳地帯で、ほぼ資金ゼロの自主制作として8年をかけて生み出された唯一無二の映像世界の一端が明らかになる。

今回解禁された一部本編映像では、監督自身の体験から生まれた「耳鳴り」とともに崩れていく男の内面世界にフォーカス。音響デザイナー、キルカ・サイニオが手がけた不穏で美しいサウンドスケープが、観客を男の見る現実とも幻想ともつかない世界へと引き込んでいく。

また、本作の公開を記念し、監督のヘッラ・ウルッポ、主演のトニ・"プロトニ"・ヤルヴィネン、脚本・製作を手掛けたミカ・ラッティが来日。5劇場を巡り、本作に込めた想いを語る舞台挨拶が実施される。開催劇場及び日程は記事下にて。

さらに、本作の公開に合わせ、9月4日(金)よりアップリンク吉祥寺・京都にてアキ・カウリスマキの代表作6作品を日替わりで上映する特集上映の開催が決定した。上映作品は『ラヴィ・ド・ボエーム』『浮き雲』『過去のない男』『街のあかり』『希望のかなた』『枯れ葉』。

『浮き雲』
©Sputnik Oy

フィンランド・カルッキラで、映画監督アキ・カウリスマキとともに映画館「キノ・ライカ」を共同運営するミカ・ラッティ。本作『クロノス・カイロス』では、脚本・製作を手掛け、自ら出演も果たしている。そんなミカ・ラッティが運営する「キノ・ライカ」の誕生と、その舞台裏を追ったドキュメンタリー『キノ・ライカ 小さな町の映画館』が、アップリンク吉祥寺・京都にて9月10日(木)に特別上映されることも決定。上映後にはミカ・ラッティ本人が登壇し、アキ・カウリスマキとの映画館づくりや、「キノ・ライカ」に込めた想いについて語る(※アップリンク京都はオンライン中継)。

『キノ・ライカ 小さな町の映画館』
© 43eParallele

舞台挨拶開催劇場・日程

東京 アップリンク吉祥寺 9月10日(木)※先行上映
藤沢 シネコヤ 9月11日(金)
東京 アップリンク吉祥寺 9月11日(金)
東京 シネマリス 9月12日(土)
東京 新文芸坐 9月12日(土)※1回限りの特別上映
横浜 シネマ・ジャック&ベティ 9月13日(日)

アキ・カウリスマキ監督特集上映

上映作品
『ラヴィ・ド・ボエーム』
『浮き雲』
『過去のない男』
『街のあかり』
『希望のかなた』
『枯れ葉』
上映スケジュール
アップリンク吉祥寺 9月4日(金)〜10日(木)【1週間限定 日替り上映】
アップリンク京都 9月4日(金)〜17日(木)【2週間限定 日替り上映】※休映日あり

世界一“ペットフレンドリー”な映画館「キノ・ライカ」

「キノ・ライカ」は、世界一ドッグフレンドリーな映画館としても知られている。ライカでは、犬も一緒に映画を観ることができ、テラスやバーでくつろぐことも可能。犬用ビール「Vuppe(ヴッペ)」がふるまわれ、ホーロー製のボウルには“世界一おいしい”カルッキラの水が注がれる。

【キノ・ライカに集う犬たち】
◆アルマ&ヴァルプ(Alma & Varpu)
アキ・カウリスマキの愛犬。キノ・ライカで開催される犬をテーマにした映画イベントの“芸術監督”を務めている。

◆カイホン・クルタマーの少年たち(The Boys of Kaihon Kultamaa)
翻訳家・写真家のミッコ・リューティカイネンの愛犬、テッポとポルカ。写真は、キノ・ライカで開催された写真家マッラ・フッカネンの写真展「Shadows in Paradise:アキ・カウリスマキ映画の写真」のフォトボックスの前でポーズをとる二匹。

◆ラネ(RANE)
“平和の犬”ラネは、キノ・ライカの常連。これまでにライカで40本以上の映画を鑑賞している。2026年4月25日の「犬の日」には、犬のための特別上映会を開催。ラネは特別ゲストの一頭として招かれ、当日は50頭の犬が来場した。上映されたのは、アキ・カウリスマキの短編『Bico』『These Boots』『Valimo』。

◆アルマ(ALMA)
アキ・カウリスマキ、アルマ・ポウスティ、ヤンネ・ヒーティアイネンとともにキノ・ライカにて。このときは、アキの『枯れ葉』が上映されていた。

◆テラス(TERRACE)
ペルッティ・サルメンヨキの愛犬カスタンヤ、ライカのテラスにて。ペルッティ・サルメンヨキはアキ・カウリスマキ作品にエキストラとして出演しており、ドキュメンタリー『キノ・ライカ 小さな町の映画館』にも登場している。

◆プッラ(PULLA)
映画監督ユホ・クオスマネンの愛犬。ユホが短編『遠い惑星(Kaukainen planeetta)』の脚本にプッラをクレジットしているという愉快なエピソードも。同短編はカルッキラとキノ・ライカで撮影された。

まとめ(注目ポイント)

  • 『クロノス・カイロス』9月11日公開ヘッラ・ウルッポ監督の長編デビュー作が、アップリンク吉祥寺、シネマリスほか全国で順次公開。
  • 一部本編映像と来日舞台挨拶監督、主演トニ・“プロトニ”・ヤルヴィネン、脚本・製作のミカ・ラッティが5劇場を巡る舞台挨拶を実施。
  • アキ・カウリスマキ監督作6本を特集上映『ラヴィ・ド・ボエーム』から『枯れ葉』まで、9月4日よりアップリンク吉祥寺・京都で日替わり上映。
  • 『キノ・ライカ 小さな町の映画館』も特別上映アキ・カウリスマキとミカ・ラッティが共同運営する映画館の誕生と舞台裏を追ったドキュメンタリー。
作品情報

クロノス・カイロス
2026年9月11日(金)よりアップリンク吉祥寺、シネマリスほか全国順次公開

STORY
誕生日の祝いの席。黒い風船に囲まれたテーブルで、女(ミラ・ルオティ)は男(トニ・プロトニ・ヤルヴィネン)に告げる――「新しい男ができた」。そっと頬を撫でて去っていく彼女には、すでに新しい恋人がいた。ポールダンスを踊り、球体を宙に操る女。残された男の耳の奥では、その日から鳴りやまない音が響き始める。嫉妬と喪失に呑み込まれた男は、女のダンスポールを切断してしまう。壊れた均衡を取り戻す方法はただひとつ、新しいポールを打ち立てること。荒野で男が出会うのは、甲殻類アレルギーの殺し屋。奇妙な相棒となった二人は、モノクロームの山岳地帯をさまよいながら、不可解な出来事の連鎖へと足を踏み入れていく。

監督・撮影・編集:ヘッラ・ウルッポ
脚本:ミカ・ラッティ、ヘッラ・ウルッポ
プロダクションデザイン:テーム・カスキネン
音響:キルカ・サイニオ
音楽:HRDMNN
出演:トニ〝プロトニ〟ヤルヴィネン、ミラ・ルオティ、カリ・レイニ、ミカ・ラッティ、テロ・ホーグルンド
製作:ミカ・ラッティ、ヘッラ・ウルッポ、トニ・ヤルヴィネン、ヤリ・サラスヴオ、マリスカ、ブー・マルムベリ、ヤリ・ラハテイネン

2025年/フィンランド/フィンランド語/70min/1:2.35/5.1ch
配給宣伝:UPLINK、KUJIRA ROUTE

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