毎年恒例のウィメン・イン・フィルム「マックスマーラ フェイス・オブ・ザ・フューチャー賞®」の第16回受賞者に『ジョーカー』『デッドプール2』などの女優ザジー・ビーツが選出された。 女優としての功績と、時代を超えた品位あるスタイルが評価された。ザジー・ビーツは、イタリアのミラノに赴き、マラモッティファミリーと面会するとともに、 9月23日に開催されたマックスマーラ2022年春夏コレクション ランウェイショーに出席した。
ドイツに生まれ、アメリカで女優としてのキャリアを築いたザジーは、ゴールデングローブ賞を受賞したFXネットワークのドラマシリーズ『アトランタ』でドナルド・グローヴァーの恋人「ヴァネッサ」役を演じ、注目を集めた。同番組は、2018年3月にシーズン2が放映され、ビーツはエミー賞®のコメディシリーズ助演女優賞にノミネートされた。2022年には、待望のシーズン3が放送される予定。このシリーズは非常に評価が高く、早くもFXでシーズン4の制作が決定している。
2019年、ビーツはホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロとともに、DCコミック原作の『ジョーカー』に出演。本作は、2019年のベネチア国際映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、金獅子賞を受賞。アカデミー賞では作品賞を含む11部門にノミネートされた。
近年は、ジョーダン・ピール監督のリブート版アンソロジー『トワイライト・ゾーン』(CBS All Accessで配信)で久しぶりのテレビシリーズに出演。2019年5月30日、放映されたシーズンフィナーレに出演している。
ライアン・レイノルズと共演したマーベル・スタジオの超大作『デッドプール2』ではX-フォースのメンバー、ドミノを演じた。
ソニー・ピクチャーズ クラシックス制作の新作映画『ナイン・デイズ(邦題未定)』ではウィンストン・デュークと共演。浄罪、死後の世界、生まれる前の魂を描いた実存的なファンタジー。エドソン・オダ監督の長編デビューに当たる本作は、2021年8月6日に全米公開され、ニューヨーク・タイムズはデュークとビーツの演技は「時代を超えたパフォーマンス」だったと高く評価している。本作は、2020年のサンダンス映画祭で初めて公開され、グランプリ(審査員大賞)にノミネート。また、ビル・スカルスガルド、ベネディクト・ウォン、トニー・ヘイル、デイヴィッド・リズダールなど参加している。
2021年にNetflixで配信される予定の全黒人キャストによる西部劇映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』では、悪名高い「駅馬車のメリー」を演じる。主演のジョナサン・メジャース、レジーナ・キング、イドリス・エルバ、ラキース・スタンフィールド、デルロイ・リンドー、デイモン・ウェイアンズ・Jr、ダニエル・デッドワイラーなど豪華キャストとの共演を果たしている。ジェイムズ・サミュエル監督の長編デビュー作となる本作は、2021年ロンドン映画祭のオープニングを飾った。
来年には、伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作とする超大作『バレット・トレイン(邦題未定)』(デヴィッド・リーチ監督)が全米公開。ビーツは、ブラッド・ピット、サンドラ・ブロック、アーロン・テイラー=ジョンソン、マイケル・シャノン、ジョーイ・キング、ブライアン・タイリー・ヘンリーなどのキャストと共演する。本作は2022年4月8日に全米公開される予定。
ビーツは環境保護活動にも熱心に取り組んでおり、気候変動に関する動画シリーズ『Zazie Talks Climate』をセルフプロデュースで制作。自身が運営するプライベートなインスタグラムチャンネルで公開している。
今回の受賞について、マリア・ジュリア・プレツィオーゾ・マラモッティ(マラモッティ家3代目、マックスマーラグローバル・ブランド・アンバサダー)は次のように語っている
「ザジー・ビーツはダイナミックな女優であり、プロとしての生き方と人道的な活動は、『フェイス・オブ・ザ・フューチャー』のスピリットを体現しています。デザインを通じて女性の地位向上を図り、インスピレーションを与えるべく、マックスマーラは継続した取り組みを続けています」
またキルステン・シェーファー(ウィメン・イン・フィルム エグゼクティブ・ディレクター)は受賞理由を次のように語っている。
「ザジーは、役者として素晴らしい才能に恵まれただけでなく、社会改革に取り組む、次世代を代表する女優と言ってよいでしょう。まさに、『フェイス・オブ・ザ・フューチャー』をそのまま体現したような女性なのです。映画やテレビでは、ニュアンスのある複雑なキャラクターを演じ、一方では、気候変動に関するプロジェクトでも熱心に活動しています。16年間、この賞は素晴らしい活躍を見せる女性たちに贈られてきましたが、そのリストにザジーを加えることができて誇りに思います」
ウィメン・イン・フィルムについて
1973年の創設以来、ウィメン・イン・フィルムは、映画、テレビ、デジタルメディアで活躍する全ての女性の地位向上をサポートし、平等と変革をもたらすための支援を行っている。特徴的なプログラムとしてスピーカー、スクリーニングの指導、プロダクショントレーニング、執筆ラボ、映画費用基金、法的補助、年間の報奨制度を実施。さらに、調査やメディアキャンペーンを通して男女平等社会の実現に努めている。ウィメン・イン・フィルムは、伝統あるエミー賞、オスカー賞、そしてウィメン・イン・フィルムを象徴するウィメン・イン・フィルム・アニュアル・ガラを通じて、ハリウッド女性の功績に敬意を表している。
「マックスマーラ フェイス・オブ・ザ・フューチャー賞®」について
2006年にウィメン・イン・フィルム クリスタル+ルーシー賞®のひとつとして発足。映画およびTV業界での仕事を通じて、また一般社会への貢献を通じて、キャリアのターニングポイントを迎えている女優を対象に、その目覚ましい業績と、気品を兼ね備えた独自のスタイルを持った女性に授与されている。
過去の受賞者にはエリザベス・デビッキ、アレクサンドラ・シップ、ゾーイ・ドゥイッチ、ナタリー・ドーマー、ケイト・マーラ、ローズ・バーン、ヘイリー・スタインフェルド、クロエ・グレース・モレッツ、ケイティ・ホームズ、ゾーイ・サルダナ、エリザベス・バンクス、ジニファー・グッドウィン、エミリー・ブラント、マリア・ベロが名を連ねる。
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