漫画家・辻次夕日郎がSF映画の金字塔『ニューヨーク1997』のあらすじ漫画を描き下ろし

2022年1月7日

ホラー映画の帝王と呼ばれるジョン・カーペンター監督の特集上映「ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022」がいよいよ本日1月7日 (金）から開催されるにあたり、上映作品『ニューヨーク1997』のあらすじ漫画が公開された。描き下ろしたのは『スノウボールアース』で知られる期待の新星漫画家・辻次夕日郎だ。

辻次の力強い筆致が絶大なファンを生んだスネークに息吹を吹き込む

SF・ホラー作品でカルト的な人気を誇る鬼才ジョン・カーペンター監督は『遊星からの物体X』(82)、『クリスティーン』（83）など数々の名作を生み出し、多くの映画ファンに愛される名匠の一人。本日より開催される「ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022」では、81年の劇場公開から40年ぶりにリバイバル上映が実現する『ニューヨーク1997』をはじめ、カルト的な人気を誇るSFスリラー『ゼイリブ』(88)、隠れた名作ホラーと名高い『ザ・フォッグ』(80)が上映される。あらゆるカルチャーに影響を与え、現代のSF・ホラー映画の原点に君臨するカーペンターの傑作たちをスクリーンで観られる貴重な機会だ。

このたび到着した『ニューヨーク1997』のあらすじ漫画を描き下ろしたのは漫画家・辻次夕日郎。小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」主催のスピリッツ賞で読切「スノウボールアース」が入選受賞。その後、同作が「月刊!スピリッツ」にて連載開始となり、昨年の11月には単行本第2集が発売になるなど、熱烈な支持を集めている期待の新星だ。

そんな辻次が描くSFサバイバル冒険譚「スノウボールアース」は、宇宙で銀河怪獣と戦い救世主となった少年が、地球に帰還するとそこは死の世界、凍結地球＜スノウボールアース＞になっていた━！という物語。その世界観は、SF映画の金字塔『ニューヨーク1997』でジョン・カーペンターが描いたディストピアと近しいということで今回の完全描き下ろし漫画が実現した。

まず目を奪われるのは、巨大な刑務所となったNYマンハッタン島に降り立った囚人スネーク・プリスキン（カート・ラッセル）の姿。辻次の力強い筆致が絶大なファンを生んだスネークに息吹を吹き込む。

そして大統領救出の任務に身を投じるスネークの腕に装着された制限時間が過ぎると爆発するライフクロックウォッチなど劇中の魅力的なアイテムも登場。さらに、不敵な笑みを浮かべるラスボス、デュークの姿も…！

「逆境を打ち破り、無事ミッションをクリアできるのか!?」という文言とあわせて険しい表情を浮かべるスネーク。その表情さえも格好いい。辻次がSF映画きってのダークヒーロー、スネークの世界を見事に蘇らせてみせた。気になるストーリーのその先は劇場で確かめてみよう。

開催情報

ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022
2022年1月7日(金）、ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿武蔵野館/UPLINK吉祥寺にて 3週間限定公開