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「スターチャンネルEX」にて配信中の海外ドラマ『ハリー・パーマー 国際諜報局』で60年代の人種偏見とも戦うCIAエージェント役を演じるアシュリー・トーマスのインタビューが到着した。映画『ロンドンゾンビ紀行』、海外ドラマ『ゼム』などで話題沸騰中のトーマスが語る本作の魅力とは?

「2022年であろうと、1963年であろうと、すべて私たちが今日も経験していることです」

動画配信サービス「スターチャンネルEX」では、60年代にジェームズ・ボンドと対極の主人公として一世を風靡した元祖“黒縁メガネスパイ”が57年ぶりに新たなキャスト&スタッフで蘇る最新海外ドラマシリーズ『ハリー・パーマー 国際諜報局』 (全6話、字幕版)を独占日本初配信中。毎週金曜日に1話ずつ更新され、6月3日(金)には第5話が配信スタート予定。そして現在、6月30日(木)までの期間限定で第1話を無料配信中。TV放送の「BS10 スターチャンネル」では6月7日(火)から独占日本初放送を開始。さらに6月5日(日)15:00からは特別に<吹替版>第1話の先行無料放送が予定されている。

本作でイギリス諜報員に接触するアメリカCIAエージェント、ポール・マドックスを演じるのがアシュリー・トーマス。映画『ロンドンゾンビ紀行』、海外ドラマ『24:レガシー』『トップボーイ』『ゼム』などに出演し、近年頭角を現し、Bashy(バッシー)名義でヒップホップ・ミュージシャンとしても活動するイギリス人俳優だ。

彼は映画版には存在しないオリジナルのキャラクターであり、1960年代の社会における有色人種として偏見を受けながらも暗躍する、敵か味方か分からぬキーマンを演じる。今回到着したインタビューでは本作の魅力や役作りなどについて明かしている。

アシュリー・トーマス(ポール・マドックス役)インタビュー

——『ハリー・パーマー 国際諜報局』の魅力は?

オリジナルはマイケル・ケイン主演の名作で、今回のドラマはその伝説に新たな要素を加えてリメイクしたものです。脚本を読んで、これはすごいと思いました。私はちょうど1950年代を舞台にした『ゼム』を終えたところでした。そこに1960年代が舞台の本作のオファーを頂いたのです。さまざまな時代の人物の人生を演じることができる、俳優としての醍醐味を感じました。

1963年を舞台にした『ハリー・パーマー 国際諜報局』は、最高です。脚本はジョン・ホッジで、彼自身伝説的な人物です。しかも大好きなドラマ『マクマフィア』のジェームズ・ワトキンス監督が手掛け、素晴らしい作品になりました。

——舞台となった60年代について、どの程度知っていましたか?

60年代については、両親の話や映像で知っていました。映画、音楽、ドキュメンタリー、本などでぼんやりとはその時代に触れることができますよね。でも、この時代のアフリカ系アメリカ人のことについて、僕自身あまり知りませんでした。50年代を舞台にした作品を経験したからと言って、60年代も同じとは限りません。それで、60年代についてしっかり勉強しようと思いました。60年代のアーティストやミュージシャン、公民権運動に関するドキュメンタリーや映画を見たり、本を読んだりしました。

——マドックスという役柄について教えて下さい。

私が演じたマドックスはとてもダイナミックでかっこいいキャラクターです。上昇志向が強く、行動的な人物で、その点ではハリー・パーマーと似ています。非常に自信家ですが、そうでなければあの時代に、アフリカ系アメリカ人として生き残ることさえできないのではないでしょうか。人種や社会的地位の問題で葛藤しながらも、この世界でうまく立ち回る知性と経験を持っているのです。そういう複雑なキャラクターを演じることはとても魅力的でした。

——どのような役作りをしましたか?

私は毎回、演じる役柄のキャラクター像をしっかり形成させたいと思っています。どんな服装で、どんな靴を履いているのか。彼の声はどのように聞こえるのか?といった具合に、キャラクターを探し始めるのです。

アフリカ系アメリカ人を演じるのだから、アメリカのアクセントをしっかり習得しなければと思いました。彼はアメリカのどこの出身か、どんな人物なのか、どのような教育を受けてきたのか…そういったことがすべて、彼の話し方や声の特徴に影響してくるのです。

マドックスは東海岸ニューヨーク出身でハーレム育ちです。私は作家であり公民権運動家でもあったジェームズ・ボールドウィン(1924-1987)のインタビューや伝記を多く読みました。本作の舞台とは違うものの、マドックスの人物像と重なるところがあると感じ、参考にしました。

——マドックスの衣装について教えて下さい。

マドックスは、常にスーツを着こなし、シャープでファッショナブルです。隙がなく、常に警戒していて、ぬかりがない。そのような人物に見えるように、衣装デザイナーのキース・マッデンと私は、時間をかけてマドックスのファッションを作り上げました。彼のネクタイはほとんどずれておらず、すべてがきちんと整っている。とても自信に満ちていて、カラフルだけど、落ち着いている。とても 計算された人物です。

——ルーシー・ボイントン演じる英国のスパイ、ジーン・コートニーとの関係を教えて下さい。

マドックスとジーンは最初から共通点がありました。彼女は60年代の女性です。当時の社会が女性をどう見ていたか、そして彼は黒人男性であり、社会が彼をどう扱っていたか。環境は違うけれども二人はそりが合い、会話が楽しい。かなりシリアスな世界の中、二人の関係は遊び心がありダイナミックです。諜報員同志の駆け引きであると同時に、彼らはそれを楽しんでいます。とても魅力的なシーンです。ルーシーはそのつながりを見事に表現しています。相手役を演じるのはとても楽しかったです。

——1963年の舞台セットはいかがでしたか?

タイムカプセルの中に入ったような感じです。セットのディテールが素晴らしい。スタッフたちは素晴らしい仕事をしてくれました。私はルーシーとのシーンが多いのですが、彼女と「私たちは本当に恵まれているね」と喜びを語りました。60年代の人物の衣装を身につけ、その世界に生きる―。そんなラッキーな俳優はそうそういないと思います。私はいつも時代ものをやりたいと思っています。時代ものは現代ものとは違うキャラクター作りが必要だからです。歩き方も話し方も、社会的な規範やエチケットも違う。そこが面白いんです。

また、当時の美しいヴィンテージ・カーに乗ることもできました。フォード・サンダーバードもそのひとつです。本当にその時代にタイムスリップした気分にさせてくれました。

——この物語は約60年前の設定ですが、現代にも関連性があると思われますか?

もちろんです。だからこそ、私たちはこのような作品を作り、みなさんも興味を持ってくれるのだと思います。人間には根本的に変わらないものがあることを教えてくれるのです。感情、愛、裏切り―。2022年であろうと、1963年であろうと、すべて私たちが今日も経験していることです。

世界ではまだ戦争が起こっています。私たちは、世界中の社会は、まだまだ進化しなければなりません。権力者はどのように行動するのか。私たちはあの時代から長い道のりを歩んできました。しかし、女性の権利や有色人種の権利については、まだやるべきことがたくさんあります。時に美しく、時には暗く、私たちを人間たらしめている根本的なものがあります。

——今回の役を振り返っていかがですか?

私は葛藤し、多くのことを抱え、様々なレイヤーを持つ登場人物を演じ、人間の在り方を語る作品に出演したいと思っています。

『ハリー・パーマー 国際諜報局』はクオリティと野心という点で、最上級のものでした。この作品に携わることができ、とても幸せでした。私のキャリアの中で特別な作品です。

作品情報

ハリー・パーマー 国際諜報局

【配信】スターチャンネルEX
<字幕版>絶賛配信中(毎週金曜日に1話ずつ更新)※6月30日(木)まで《第1話無料配信中》
<吹替版>6月20日(月)より全6話 一挙配信
作品公式ページ https://ex.star-ch.jp/special_drama/zMko6

【放送】BS10 スターチャンネル
【STAR1 字幕版】6月7日(火)より毎週火曜23:00ほか 独占放送スタート
※6月5日(日)15:00より <吹替版>第1話先行無料放送※STAR1で吹替版を放送
【STAR3 吹替版】6月9日(木)より毎週木曜22:00ほか 独占放送スタート
放送詳細ページ https://www.star-ch.jp/drama/harrypalmer/sid=1/p=t/

STORY
1963年、冷戦下の西ベルリンに配属されていた英国陸軍軍曹ハリー・パーマーは、軍の物資を盗み東側に横流ししていた罪でロンドンの軍事刑務所に投獄される。その頃、核兵器を開発していた英国人教授が誘拐される事件が起き、ドルビー率いる特別諜報機関W.O.O.Cが救出作戦に動き出す。ドルビーは誘拐に関与している男と一緒に写真に写っていたパーマーを訪ね、服役免除を条件に協力することを要請。かくして諜報員になったパーマーはベルリン、ベイルート、そして米国が原発実験を行う太平洋の環礁へと世界を飛び回る。果たして誘拐事件の黒幕は誰なのか?


【脚本・製作総指揮】ジョン・ホッジ(『トレインスポッティング』)
【製作総指揮】ウィル・クラーク(『ホイットニー ~オールウェイズ・ラヴ・ユー~』)
【監督・製作総指揮】ジェームズ・ワトキンス(『ブラック・ミラー』)
【出演】ジョー・コール、ルーシー・ボイントン、トム・ホランダー、アシュリー・トーマス、ジョシュア・ジェームズ、デヴィッド・デンシック ほか

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