4月14日(金)に開業を予定している「東急歌舞伎町タワー」内に「109シネマズプレミアム新宿」がオープン。同館の音響監修を務め、3月28日に逝去した坂本龍一が音楽制作を担当した映画やライブ映像をオールナイトで上映するイベントが開催される。
109シネマズを運営する東急レクリエーションはこのたびの訃報を受けて「109シネマズプレミアム新宿の音響監修を行っていただき、楽曲もご提供いただきました坂本龍一さんが3月28日にご逝去されました。坂本さんの映画や映画館への愛情、そのアイデアや知識、そして熱意を、私たちは忘れることはありません。心より感謝と哀悼の意を表します」とコメントを発表。
『Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night』と題された今回の企画は、第一夜4月21日(金)、第二夜4月22日(土)の2日間で開催。
坂本が手掛けた映画音楽の代表作の 1つでもあり自身も出演した『戦場のメリークリスマス』や、ベルナルド・ベルトルッチ監督作品『シェルタリング・スカイ』をはじめ、2005 年公開以降も国内外に根強いファンが多い『トニー滝谷』、坂本が初めて韓国映画の音楽を担当した、『イカゲーム』が大ヒットしたファン・ドンヒョク監督作品『天命の城』、幻とも言われた NY ライブを映像化した『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』に加え、昨年12月に世界に向けて配信された『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』にボーナストラック1曲を加えた特別版『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +(プラス)』を、2日間に分けてオールナイトで上映する。
さらに1日目の4月21日(金)は、30歳以下を対象に抽選で無料招待を行う企画「教授からのプレゼント」を実施するほか、今注目のゲストを招いてのトークショーも開催予定。
概要は以下の通り。
Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night 第一夜 U30限定- Gift from Ryuichi Sakamoto -
第一夜は、無料招待プレゼントを行う「教授からのプレゼント」企画を実施します。坂本龍一監修の音響システム「SAION -SR EDITION-」で、極上の映画音楽をお楽しみいただき、この夜は35mm映写機による上映体験もできます。
熱烈な映画ファンで知られる坂本龍一が劇場のオープニングイベントとして、U30のこれからの映画ファンに向けて、今回限りの特別企画を実現させます。坂本の関連映画3作と、坂本のライブ映像、上映前のスペシャルトークで構成する贅沢なオールナイト企画です。トークには、坂本がその才能を高く評価する、映画の次世代を担う山中瑶子監督(『あみこ』)、俳優・ミュージシャンの佐藤緋美が登場。坂本の助言で導入されたフィルム映写機で、関連作をファンの皆様とオールナイトでお楽しみいただける貴重な機会です。
◆開催概要
・日時:4月21日(金)20時30分開場、21時30分開演
※1時間前からメインラウンジの利用が可能となっており、ソフトドリンクやポップコーンもお楽しみいただけます。
・会場:109シネマズプレミアム新宿 シアター8
・作品:『トニー滝谷』(35ミリ上映)、『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +』、『天命の城』、『戦場のメリークリスマス』(35ミリ上映)(上映順予定)
・トークショーゲスト:山中瑶子監督&佐藤緋美 司会:荒木啓子(PFFディレクター)
・応募対象:18歳以上30歳以下の109シネマズシネマポイント会員様
・抽選受付期間:4月3日(月)~4月9日(日)23:59
以下の応募フォームよりお申し込みください。
URL:https://109cinemas.net/events/ryuichi-sakamoto_u30/
◆山中 瑶子(映画監督)
1997年生まれ、長野県出身。初監督作品『あみこ』がPFFアワード2017で観客賞を受賞。翌年、20歳でベルリン国際映画祭に招待され、長編映画監督の最年少記録を更新した。主な監督作に、オムニバス映画『21世紀の女の子』の一篇『回転てん子とどりーむ母ちゃん』(2019年)、『おやすみ、また向こう岸で』(2019年)、『魚座どうし』(2020年)など。また、2023年1月~3月に、テレビ東京系列で放送された、ドラマ24「今夜すきやきだよ」(2023年)でも演出を手掛けている。
◆佐藤 緋美(俳優・ミュージシャン)
1999年生まれ。2021年9月公開映画「ムーンライト・シャドウ」にて事故で亡くなった恋人の弟役として出演し、第31回日本映画批評家大賞、新人男優賞を受賞。他にも、2022年12月公開、映画『ケイコ⽬を澄ませて』(主演 岸井ゆきの、 監督 三宅唱)では、多数の海外映画祭に出品された。2023年1月公開映画『あつい胸騒ぎ』(監督 マツムラシンゴ)、2023年2月公開『少⼥は卒業しない』(監督・脚本 中川駿 原作 朝井リョウ 主演 河合優実)、2022年10月公開「シコふんじゃった!」Disney +にて配信中 全10話 。また⾳楽活動では、HIMIとして活動中。2022年9月3rdEP「KAERIMICHI」配信。
Ryuichi Sakamoto Premium Collection All Night 第二夜
第二夜は、18歳以上の方はどなたでもお越しいただけます。上映前にトークショーを開催予定で、電子音楽家の牛尾憲輔とRITTOR BASEディレクター國崎晋をお招きいたします。坂本龍一ライブ映像2本と、『戦場のメリークリスマス』、『シェルタリング・スカイ』を上映。映画の世界に極限まで没入頂ける環境で、特別な夜をお過ごしください。
◆開催概要
・日時:4月22日(土)20時30分開場、21時30分開演
※1時間前からメインラウンジの利用が可能となっており、ソフトドリンクやポップコーンもお楽しみいただけます。
・料金:全席一律 8,000円(予定)
・会場:109シネマズプレミアム新宿 シアター3
・作品:『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +』、『戦場のメリークリスマス』、『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK : async』、『シェルタリング・スカイ』(上映順予定)
・トークショーゲスト:牛尾憲輔(電子音楽家)&國崎晋(RITTOR BASEディレクター)
・一般発売(先着):4月3日(月)19時~
以下の応募フォームよりお申し込みください。
イープラスURL:https://eplus.jp/RyuichiSakamoto_0422/
特設サイト:https://109cinemas.net/entryform/ryuichi-sakamoto_collection/
◆牛尾 憲輔(電子音楽家)
2008年にソロユニット"agraph"としてデビュー。その後LAMAのメンバーとしても活動。電気グルーヴをはじめ、様々なアーティストの制作、ライブをサポート。アーティスト活動と並行してREMIX、プロデュースワークをはじめ、CM音楽制作など多岐にわたる活動を行っている。アニメ「ピンポン」の劇伴を担当以降、実写/アニメを問わずTVシリーズ、劇場映画の劇伴も多数手がける。『映画 聲の形』、「DEVILMAN crybaby」、「日本沈没2020」、「平家物語」、「チェンソーマン」といった劇伴作品がサブスクリプションの普及ともに全世界で愛聴されている。4月スタートTVアニメシリーズ「天国大魔境」、「僕の心のヤバイやつ」、2023年秋公開、劇場アニメ作品『きみの色』がひかえている。
◆國崎 晋(RITTOR BASEディレクター)
1963年生まれ。RITTOR BASEディレクター。サウンド・クリエイターのための専門誌「サウンド&レコーディング・マガジン」編集長を20年間務める傍ら、2010年からはPremium Studio Liveと題したライブ・レコーディング・イベントを開始し、収録した音源をハイレゾ・フォーマットで配信するレーベルを展開。2018年末には多目的スタジオ「RITTOR BASE」を開設し、SONYの空間音響技術Sonic Surf VRをフィーチャーしたサウンド・インスタレーション「Touch that Sound!」展やバイノーラルを前提とした配信ライブなど、新たなコンテンツの制作に取り組んでいる。2021年からは株式会社InterFM897社外取締役も務める。
『Ryuichi Sakamoto Premium Collection』
坂本龍一関連の作品を、4月14日(金)から5月18日(木)の期間限定で特別上映いたします。坂本監修のシアター音響「SAION -SR EDITION-」で、極上の映画音楽をお楽しみください。
作品:『シェルタリング・スカイ』(1990)
『トニー滝谷』(2005)
『天命の城』(2017)
『坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK: async』(2018)
『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022 +』(2023)
『戦場のメリークリスマス』(1983) ※追加決定いたしました。
坂本 龍一 Ryuichi Sakamoto プロフィール
1952 年、東京都生まれ。1978 年『千のナイフ』でソロデビュー。同年『YMO』を結成。散開後も多方面で活躍。映画『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞を、映画『ラストエンペラー』の音楽ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞、他を受賞。常に革新的なサウンドを追求する姿勢は世界的評価を得ている。環境や平和問題への言及も多く、森林保全団体「more trees」の創設、「東北ユースオーケストラ」を立ち上げるなど音楽を通じた東北地方太平洋沖地震被災者支援活動も行っている。主な映画音楽の作品に、『シェルタリング・スカイ』(1990)、『ハイヒール』(1990)、『リトル・ブッダ』(1993)、 『ファム・ファタール』(2002)、『トニー滝谷』(2005)、『一命』(2011)、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)、『怒り』(2016)、『天命の城』(2017)、『あなたの顔』(2018)、『MINAMATAーミナマター』(2020)などがある。
109シネマズプレミアム新宿HP: https://109cinemas.net/premiumshinjuku/
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