映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2023」9月30日より開催決定　ポスタービジュアル解禁

今年で37回目を迎える映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2023」が9月30日（土）より開催されることが決定し、ポスタービジュアルが解禁された。

37回目を迎える今年は「ギャザリング・クラウド」をテーマに開催。クーデターや戦争、紛争など社会環境の急激な変化の中で映像制作を続けるミャンマー、ロシア、コンゴの映像作家にフォーカスし、各プログラムのキュレーター、作家を招いてのシンポジウムや国内未公開の話題作を世界中から集めて上映する。

その他、アカデミー・フィルム・アーカイブのマーク・トスカーノがセレクトした貴重なアメリカの実験映画プログラムや、60年近いキャリアを誇る⽇本の実験映画を代表する作家の⼀⼈、奧⼭順市の特集など映像の歴史に触れるプログラムも⾒逃せない。

また、恒例となったSHIBUYA SKYの屋上（渋谷上空229m）を会場とする屋外音楽映画上映でも、タジキスタンの民族音楽一家をカメラに収めた『パパ・アラエフの音楽王国』を国内初上映。さらに『ジギー・スターダスト』、『ガリーボーイ』、『ブリング・ミンヨー・バック！』といった話題作4作を上映する。

オーストリアの映像作家アンナ・ファゾフによる⽇⽤品を使った映像制作ワークショップや、映画作家と⼀緒に料理をして⾷べて交流する新企画・「クッキング・ウィズ・フィルムメーカーズ」も開催。映画・映像をめぐる交流の場の充実も図る。

また、ゲーテ・インスティトゥート東京、Feb Gallery Tokyoの協⼒により、会場を拡⼤。パフォーマンス上映や、ライブ演奏つき上映、インスタレーション作品の展⽰など、上映のみにとどまらない映像の楽しみ⽅、表現の幅広さを提⽰する。

アーティスティック・ディレクターである山下宏洋からのコメント、近田春夫のイラストレーションによるポスターも解禁された。

アーティスティック・ディレクター　コメント

大きな変動が世界を動かし、映画の制作・発表の環境が影響を受けています。その状況に脅かされている作り手がいる一方で、新たな表現や作家の世代が生まれています。
本映画祭ではそうした作家・作品に光を当て、観客との出会いの機会を設け世界の映像表現の最前線を見つめます。　　　
　　
山下宏洋（アーティスティック・ディレクター）