NYの片隅で疎外されて生きる母と息子たちの痛切な葛藤と成長をやさしい眼差しで描き出す感動作『ニューヨーク・オールド・アパートメント』が1月12日(金)より全国公開。このたび、本作の原作者アーノン・グランバーグのインタビューが到着した。

本作は短編「ボン・ボヤージュ」が世界各国の42の賞を受賞し第89回アカデミー賞短編映画賞ノミネートを果たした欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語をリアルに描きだした。安定した生活を夢見て、祖国ペルーを捨てNYで不法移民として暮らすデュラン一家。その貧しくも懸命に生きる姿をNYでの大胆なロケとウィットに富んだ詩的な映像美で紡ぎ出す。

本作の基になったのは、ユダヤ人移民の家族で育ち、母親が強制収容所アウシュヴィッツの生存者だったベストセラー作家のオランダ人作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」。
原作者アーノン・グランバーグは映画化が決まった経緯について「1997年にオランダで発表した私の小説「De heilige Antonio」(英題:SAINT ANTONIO /『聖なるアントニオ』)は、70万1000部が出版されました。本作は私の経験や、ニューヨークの小さなイタリアン・レストランでウエイターをしていた時の観察に基づいています。それから15年後、マーク・ウィルキンスから連絡がありました。宅配をして稼ぐ2人のメキシコ人の少年、彼らの母親、ヨーロッパから移住してきた作家といった登場人物たちの運命的な引き寄せに関する物語を、彼はドイツ語で読んだそうです。彼は私の小説を映画化したいと言ってくれて、私は彼の人となりに好感を持ち、何も期待せず、映画の詳細も聞かずに『イエス』と答えました」と明かす。
また実際に映画を見た時の感想については「ウィルキンスによる映画化は、期待をゆうに超えていました。編集途中のバージョンを鑑賞したとき、私は感動しました。泣けて、笑えて、私の作品の精神に忠実で、ユーモアにあふれ、哀愁が漂い、ニューヨークを愛しつつ理想化しすぎることなく、芸術や人生における不可解な残酷さを描いた映画でした」と絶賛。
本作のラストシーンでは、ラマと自撮りする歩行者役で出演しており、「タイムズ・スクエアでエキストラを経験したことも誇りに思っています」と撮影を振り返った。
『ニューヨーク・オールド・アパートメント』は2024年1月12日(金)、新宿シネマカリテほか全国公開。
ニューヨーク・オールド・アパートメント
2024年1月12日(金)、新宿シネマカリテほか全国公開
監督:マーク・ウィルキンス 脚本:ラ二・レイン・フェルタム 原作:「De heilige Antonio」(アーノン・グランバーグ)
出演:マガリ・ソリエル、アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン、タラ・サラー、サイモン・ケザー
2020年/スイス/英語、スペイン語/98分/ビスタ/5.1ch/原題: The Saint of the Impossible/配給・宣伝:百道浜ピクチャーズ
PG12
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