デイミアン・チャゼル監督の衝撃の長編デビュー作『セッション』が、公開10周年を機に、『セッション デジタルリマスター』として、4月4日(金)より全国公開されることが決定した。あわせて新たに制作された予告編映像、ならびに新ポスタービジュアル、デジタルリマスター版の場面写真6点も一挙解禁された。
2014年、ある新人監督が作った低予算映画が、サンダンス映画祭W受賞(グランプリ&観客賞)を皮切りに、驚異的な受賞数とノミネート数で賞レースを席捲し、アカデミー賞®作品賞を含む5部門にノミネート・3部門受賞まで上り詰めた。全世界の観客が魂を殴られた衝撃作『セッション』。真の天才ここにありと、その名を世に轟かせた監督は、当時28歳のデイミアン・チャゼル。その後『ラ・ラ・ランド』での大成功を経て『ファースト・マン』『バビロン』を発表し、現在は40歳にして常に次回作が期待されるハリウッドの大物監督である。

本作は、高校時代にバンドでジャズドラマーとして活躍したが、厳しい指導者に苦悩したチャゼル監督の体験から生まれた自伝的な物語。多くのプロデューサーが怖気づいた斬新すぎる脚本に惚れ込み製作総指揮を務めたのは、名匠ジェイソン・ライトマン。若きドラマーと鬼教師の究極の師弟関係を才能VS狂気で演じ切ったのは、『トップガン マーヴェリック』のマイルズ・テラーと本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優J・K・シモンズ。

日本でも2015年に公開された『セッション』は、各界の錚々たる著名人文化人より絶賛された。青木崇高、有村昆、綾戸智恵、IMALU、上野樹里、大谷ノブ彦 [ダイノジ]、大根仁、金子ノブアキ、香山リカ、小堺一機、小島秀夫、是枝裕和、斎藤綾子、佐野元春、斎藤工、佐々木俊尚、芝山幹郎、関根勤、鈴木おさむ、水道橋博士、シシド・カフカ、立田敦子、長谷川町蔵 、中村達也、花くまゆうさく、ピーター・バラカン、ピエール中野 [凛として時雨]、ヒロ川島、町山智浩、マーティ・フリードマン、松江哲明、美内すずえ、宮本亜門、門間雄介、山里亮太、よしひろまさみち、ライムスター宇多丸、LiLiCo、RINA [SCANDAL]、和田竜――総勢40名から寄せられた熱狂的なコメントは本作の圧倒的な面白さを保証し、観客を興奮の渦に巻き込んだ。破格の絶賛を浴びた一方で、作品の解釈を巡る論争も注目され、社会現象を引き起こし、大ヒットを記録した。

平成から令和となり、パンデミックを経て、社会もエンターテインメントも人の気持ちも大きく変わった。刷新された時代の映画館に、4K & Dolby Atmosのデジタルリマスターによって進化を遂げた傑作が帰ってくる。若きドラマーと鬼教師の狂気の対決は、今を生きる私たちに何を突き刺すのか? 初公開当時は存在しなかった研ぎ澄まされた映像と大迫力の音響で、映画史に刻まれた“ラスト9分19秒”を体感せよ!

名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない“完璧”を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。果たして、フレッチャーはニーマンを栄光へと導くのか、それともたたき潰すのか? ラストステージ——二人が見せる衝撃の“セッション”の結末は?

このたび解禁となる予告編映像では、ジャズの有名曲「Caravan」をビッグバンドが演奏する冒頭シーンから、音楽の迫力に、4K & Dolby Atmosのデジタルリマスターで進化した本編に期待が高まる。偉大な音楽家になるには邪魔だからと高慢な態度で恋人に別れを告げ、名門音楽大学に入学したことで最高の栄誉を約束されたと野心を膨らませるニーマンが、ドラムの練習に励む姿で幕を開ける。ところが、異様なまでの緊張感のなか鬼教師フレッチャーが登場。ドラムのテンポが違うと怒りで豹変したフレッチャーに、ニーマンは椅子を投げつけられ、ビンタでテンポを矯正され、「違う クソったれ!」と罵声を浴びせられる。

ニーマンはドラムを叩き続け、「もっと!早く!もっとだ!」と鼓舞されながら、手の指から血が出るまで叩いても、「よし 始めから」というフレッチャーの狂気のレッスンが続く様子に、「映画館でしか体験できない―大根仁(映像ディレクター)」 「人生変わる一作―斎藤工(俳優)※公式ブログ「斎藤工務店」より」「涙がこぼれた―山里亮太(南海キャンディーズ)」「ただただ圧倒された―ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)」というコメントが差し込まれる。予告編の最後で「ラスト9分19秒――映画史が塗り替えられる」というテロップが示唆する本編のラストでは、いったい何が起こるのか?
新たにデザインされたポスタービジュアルは、公開当時から多くの映画ファンの脳裏に焼き付いた狂気の対決が伝わる名シーンをベースに、「世紀の傑作が4K & Dolby Atmosで蘇る! 若きドラマーと鬼教師による狂気の対決は果たして…? 衝撃のラスト9分19秒、再び!」という新コピーが添えられている。

セッション デジタルリマスター
2025年4月4日(金) 全国公開
監督・脚本:デイミアン・チャゼル(『ラ・ラ・ランド』『バビロン』) 出演:マイルズ・テラー(『トップガン マーヴェリック』) J・K・シモンズ(『レッド・ワン』)
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ(『ラ・ラ・ランド』) 撮影:シャロン・メール 編集:トム・クロス 録音:クレイグ・マン、ベン・ウィルキンス、トーマス・クルーレイ
提供:カルチュア・エンタテインメント、ギャガ
原題「WHIPLASH」/2014年/アメリカ映画/カラー/5.1chデジタル/シネスコ
配給:ギャガ
©2013 WHIPLASH, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト gaga.ne.jp/session4K/
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