同性愛はどう描かれてきたか？　映画史の裏面に光を当てる『セルロイド・クローゼット　デジタル・リマスター版』予告編解禁

映画生誕100年にあたる1995年に完成し、以後各国で話題となってきた映画『セルロイド・クローゼット　デジタル・リマスター版』が6月14日（土）より公開。このたびポスタービジュアルと予告編が解禁された。

同性愛はハリウッドでどのように描かれてきたのか？　そして検閲と自主規制の時代において、同性愛はいかにして独自の映画表現をつかみ取ってきたのか？『セルロイド・クローゼット』は、映画草創期のフィルムから1994年の作品まで、選び抜かれた120本もの作品をひも解きながら、映画史における同性愛の表現の痕跡を明らかにした1995年のドキュメンタリー映画。トム・ハンクスやシャーリー・マクレーン、ハーヴェイ・ファイアスタインなどハリウッドを代表する俳優、監督、プロデューサーらが証言者として登場する。映画史を裏面から読み解き、“もう一つのハリウッド映画史”を明らかにする革新的な作品が、今回新たに制作されたデジタル・リマスター版で公開となる。

このたび解禁されたポスタービジュアルは、男装したグレタ・ガルボのキスシーンが印象的。これは『クリスチナ女王』（1933年）からのワン・シーン。その周囲を本作に登場する多彩な映画のワン・シーンが彩る。

あわせて解禁された予告編は、『チャップリンの舞台裏』をはじめとする草創期の映画から、オードリー・ヘプバーン主演『噂の二人』、ジェームズ・ディーン主演『理由なき反抗』、大作『ベン・ハー』、そして『ミセス・ダウト』『テルマ＆ルイーズ』まで、“同性愛”がいかに映画の中で描かれてきたかを、豊富なフッテージを用いて映していく。

トム・ハンクス（俳優）の「いつの時代も愛は愛だ」や、ハーヴェイ・ファイアスタイン（俳優・脚本家）の「否定的でも描かれないよりはいい」など印象深い言葉が、同性愛の表現とハリウッド映画がいかに表裏一体であったかを物語っていく。