第97回アカデミー賞®長編アニメーション賞ノミネート、アヌシー国際アニメーション映画祭クリスタル賞(最高賞)受賞をはじめ各国の映画祭を席巻している珠玉のストップモーション・アニメーション映画『かたつむりのメモワール』が全国公開中。このたび、本編より、日本の伝統技術“金継ぎ”について語られるワンシーンを切り取った映像が解禁された。
主人公のグレースは、幼少期に離れ離れになった双子の弟ギルバートに会えない寂しさや、社会から置いてけぼりにされている感覚にさいなまれ、かたつむりグッズで埋め尽くした部屋に閉じこもりがちになっている。そんな他者からの愛情を強く欲していたころ、ケンという優しい青年と出会い恋人関係になっていく…。

ケンの趣味は“金継ぎ”で壊れた器を修繕すること。「魂と同じで物は修復できるし、ヒビは祝福される」と金継ぎの哲学が紹介され、ケンはグレースのヒビを受け入れてその修復を手伝うと言う。初めてありのままの自分を受け入れてくれる男性が現れたことにグレースは喜び、心を開いていく。
“金継ぎ”を物語に取り入れたことについて、アダム・エリオット監督は「私は映画を通して、“人間の不完全さ”について深く探求しています。自分の欠点や、そしてなぜ人は欠点を必死に直そうとしてしまうのかについて、とても興味を持っています。金継ぎの哲学は、テーマである不完全さを讃えるということそのものです」と語っている。欠点を受け入れるという、監督が前作『メアリー&マックス』から長い時間をかけて丁寧に語り続けてきたテーマと、日本の侘び寂びの美意識が重なったワンシーンになっている。
かたつむりのメモワール
2025年6月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿 ほか全国順次公開
STORY
1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親の3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかし突然、父が睡眠時無呼吸症候群で亡くなり、グレースとギルバートは別々の里親の元で暮らすことに。離れ離れになった2人は手紙で励まし合い「いつか必ずまた会おう」と約束するが、グレースは寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となった孤独な日々を送るようになる。そんなある時、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、2人はいつしかかけがえのない友だちになっていく…。
監督・脚本:アダム・エリオット『メアリー&マックス』『ハーヴィー・クランペット』
出演(声):サラ・スヌーク『スティーブ・ジョブス』『プリデスティネーション』、ジャッキー・ウィーバー『世界にひとつのプレイブック』、コディ・スミット=マクフィー『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、ドミニク・ピノン『アメリ』、エリック・バナ『ハルク』、ニック・ケイヴ
2024年/オーストラリア/英語/94分/カラー/5.1ch/G/原題:Memoir of a Snail/日本語字幕:額賀深雪/配給:トランスフォーマー
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