『メアリー＆マックス』など名作アニメの影響も！『リビング・ラージ！』監督＆撮影監督が制作秘話を語るメイキング映像解禁

アヌシー国際アニメーション映画祭でも話題を呼んだストップモーションアニメ映画『リビング・ラージ！』が10月3日（金）より公開。このたび、監督を務めたクリスティーナ・ドゥフコヴァといったクリエイター陣が制作秘話を明かすメイキング映像第2弾が解禁された。

メイキング映像冒頭で語られるのは、監督に影響を与えたアニメ作品。「『メアリー＆マックス』と『ぼくの名前はズッキーニ』は、私が影響を受けた作品です。現実の問題を扱っており、私にとって大事な映画です」と名作ストップモーションアニメからヒントを得たと明かしている。

続いてストップモーションアニメの担い手となる撮影監督が登場して、撮影技法を明かしていく。「パペットの世界にいるような臨場感を、観客に味わってほしい。広角レンズをを選びカメラをセットの中に置き、シネマスコープで撮影しました。クローズアップした時に、パペットの周囲まで映し出せます」と語ると、パペットを１コマずつ動かしながら撮影する、ストップモーションアニメの醍醐味を感じる本編シーンも映されていく。主人公のベンが、クラスメイトたちと一緒にバンド活動に勤しむ様子や、雪合戦を楽しむシーンなど、小人数で制作したと思えない繊細なシーンもチェックできる。

なお別のインタビューで監督は、「撮影ももちろん大変でしたが、何より準備段階が最も困難でした。撮影には120週間を要しましたが、素晴らしい仲間たちとともに駆け抜けた、かけがえのない日々でした。いちばん困難だったのは、“この物語はアニメーションでこそ語るべきだ”という信念を周囲に伝え、理解を得るまでの過程でした」とクリエイターの熱意で制作した作品だと断言していた。