『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督の最新作で、第83回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、主演女優賞(ドラマ部門)の2部門を獲得したほか、第98回アカデミー賞®では、作品賞、監督賞、主演女優賞などの主要部門含め合計8部門にノミネートされている『ハムネット』が4月10日(金)公開。このたび、シェイクスピアがなんとかアグネスの心を掴もうと話しかけるシーンが解禁された。また、ジェシー・バックリー演じるアグネスの印象的な真紅のドレスの制作秘話が明らかになった。
このたび解禁された本編映像は、アグネス(ジェシー・バックリー)に恋焦がれるウィリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)が、彼女の視線を引き留めようと不器用に接触する姿を捉えた印象的な一幕。そのなかでひときわ目を奪うのが、緑豊かな自然の中に鮮烈に浮かび上がるアグネスの“真紅の衣装”だ。生命力と痛みの記憶を同時に感じさせるこのドレスには、キャラクターの内面を読み解くための緻密な設計が込められている。

衣装デザインを手がけたのは、Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」や、A24製作の『X エックス』『Pearl パール』などで知られ、第98回アカデミー賞衣装デザイン賞にもノミネートされたマウゴシャ・トゥルジャンスカ。アグネス役のジェシー・バックリーは、この赤いドレスについて「まるで開いた傷口のような色で、時間をかけて縫い上げられ、いくつもの穴が繕われています。誰にも見えないほど小さなものまで」と語り、鷹匠、薬草採集者、治療師として自然と結びつく彼女の精神性を象徴する衣装であることを明かす。

©2025 Eric Charbonneau
トゥルジャンスカは衣装デザインの着想についてこう説明する。「思い浮かんだのは鼓動する心臓、生命力と血で満ちた筋肉でした。彼女は自然と有機的につながり、ベリーのように慎重に扱わなければ毒にもなりうる存在です」
アグネスが初登場する時のベリーレッドやオレンジ、さび色といった鮮烈な色彩は、物語の進行とともに灰紫やプルーンブラウン(深みのある濃い黒紫色)へと変化し、癒えない傷のように、最後には深く成熟した赤へと移ろっていくという。
素材面でも徹底したコンセプトが貫かれている。アグネスの大地との結びつきを表現するため、衣装には主に植物繊維の生地を採用。リネンは歴史的背景とキャラクター性の双方に適合する素材として用いられ、さらに本物の樹皮から作られた有機的なテキスタイルも取り入れられた。重ね着の構造は時代考証に基づきながらも、着こなしには現代的な感覚が与えられている。
「整った装いのシェイクスピア家の人々と比べると、彼女は野性的で反抗的、パンクな印象を持っています。外見は変化しますが統一感を保ち、まるでムードリングのように、一着のドレスが自然に彼女に寄り添って変化していくように見せることが重要でした」と語るように、視覚的なインパクトだけでなく、キャラクターの時間や感情の変遷までを織り込んだ衣装表現。真紅のドレスの意味を知ることで、本編の見え方もまた大きく変わりそうだ。
まとめ(注目ポイント)
- 映画『ハムネット』4月10日より公開第98回アカデミー賞で8部門にノミネートされたクロエ・ジャオ監督の最新作。4月10日より劇場公開。
- 不器用な恋模様を捉えた本編映像が解禁若きシェイクスピアが、恋焦がれるアグネスの視線を引き留めようと不器用に接触する印象的な一幕が公開。
- アグネスが着る真紅のドレスの制作秘話衣装担当のマウゴシャ・トゥルジャンスカが、生命力や痛みを象徴する真紅のドレスのコンセプトを明かす。
- 感情の変遷と連動する緻密な衣装デザイン植物繊維や本物の樹皮を使用。物語の進行とともにベリーレッドから深い赤へと移ろい、彼女の内面を表現。
ハムネット
2026年4月10日(金)公開
監督:クロエ・ジャオ
脚本:マギー・オファーレル、クロエ・ジャオ
製作:スティーヴン・スピルバーグ、サム・メンデス
出演:ジェシー・バックリー、ポール・メスカル、ジョー・アルウィン、エミリー・ワトソン
2025年/イギリス/ビスタサイズ/126分/カラー/英語/5.1ch/原題:HAMNET
配給:パルコ ユニバーサル映画
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公式サイト hamnet-movie.jp



