ジュディ・オング主演、1970年大阪万博台湾パビリオンのコンパニオンに合格した少女が、かつて自分を助けてくれた名も知らぬ台湾の恩人を探すべく駆け回る、音楽、ダンスが鮮やかなスペクタクル・エンタテインメント『万博追跡 2Kレストア版』が4月10日(金)より全国公開。このたび、1970年当時の大阪万博を捉えた本編映像が本作の撮影秘話とともに解禁された。
台湾、日本、アジアを席巻し、国際的スターとして絶大な人気を誇る歌手・俳優のジュディ・オングを主演に起用し、撮影当時20歳であった彼女の光り輝く存在感と歌唱が本作の魅力のひとつになっている本作。万博会場では道路封鎖などの本格的な撮影が許可されなかったため、スタッフの多くは一般客として入場し、遠距離から素早く撮影する“ゲリラ方式”で制作が進められた。
会場内を走るシーンでは、周囲の観客に気づかれると撮影を中断し、別の場所へ移動せざるを得なかったという。大スターであるジュディ・オングが万博会場を縦横無尽に駆け回り、その姿に気づいた来場者が興奮する様子が映り込んでいるのも本作の見どころのひとつ。また、当時日本で活躍していた棋士・林海峰が特別出演している点も注目される。

ジュディ・オングは撮影以外にも、1970年大阪万博の開幕初日に中華民国館の「一日館長」を務め、その後も大阪のテレビ局の万博特別番組を毎週担当していた。本作の撮影はその期間中に行われ、22日間で完了。1970年5月11日に撮影を終え、編集を経て台北に運ばれ、アフレコ作業が行われた。
撮影当時、ジュディ・オングは中国語を流暢に話すことができなかったため、撮影中は日本語で収録したという。また、作品には神戸や奈良の風景に加え、突然北海道の雪景色が登場する。これは撮影期間中にジュディ・オングが北海道でコンサートを行ったため、台湾では珍しい雪景色を収めようと急遽同行して撮影したものだという。
当時、日本と中華人民共和国はまだ国交を結んでおらず、万博における「中国」の代表は中華民国(台湾)であった。台湾では一般市民の海外観光がまだ自由化されていなかったため、映画を通じて万博の様子を伝えることには大きな意義があった。作品には中華民国館の外観や展示物が映し出されるだけでなく、接待員である主人公が国旗を胸に付けて働く姿や、故宮文物のクローズアップなど、明確な宣伝意図が盛り込まれている。
しかし翌1971年、国連総会は2758号決議を採択し、中華人民共和国を中国の唯一の代表と認め、中華民国は国連の議席を失った。翌1972年には台湾と日本が断交。1970年大阪万博は、中華民国が正式名称で参加した最後の国際博覧会となった。
今回解禁された本編映像では、1970年大阪万博のシンボルである「太陽の塔」が強い印象を残す。幼少期から台湾より生活費を送り続けてくれた恩人を探す雪子(ジュディ・オング)と哲男は、中華民国館で見かけた“その人物”を追い、万博会場を縦横無尽に駆け巡る。突如として現れたジュディ・オングに、周囲の人々が驚きを隠せない様子も収められており、ゲリラ撮影ならではの生々しい反応が映像にリアリティを与えている。やがて二人は、豪華絢爛なタイ館でついに恩人の姿を捉えるのだが……。
まとめ(注目ポイント)
- 映画『万博追跡 2Kレストア版』4月10日(金)公開当時20歳のジュディ・オングを主演に迎え、1970年大阪万博の熱狂を記録した幻のエンターテインメントが蘇る。
- 一般客に紛れて行われた驚きの“ゲリラ撮影”道路封鎖が許可されなかったため、大スターが会場を縦横無尽に駆け回り、来場者の生々しい反応を捉えた貴重な映像。
- 太陽の塔や今はなき各国のパビリオンが鮮明に2Kレストアによって色鮮やかに再現。中華民国館が正式名称で参加した最後の国際博覧会という歴史的資料価値も。
- ジュディ・オングの歌声と可憐な姿が全編を彩る当時、日本語でセリフを話しアフレコを行った制作秘話や、北海道でのコンサートに同行して撮影された雪景色のシーンも必見。
万博追跡 2Kレストア版
2026年4月10日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開
STORY
1970年大阪万博のコンパニオンに選ばれた日本育ちの台湾人の雪子(ジュディ・オング)は、同級生の藤本哲男と一緒に大阪に向かうことに。母は雪子にふたつの使命を授ける。台湾から生活費を送ってくれている謎の人物・陳春木と、上海で父を謀殺した謎の人物のふたりを探すというもの。手あたり次第、パビリオンで聞き込みをし、ようやく陳春木を知っているという人を見つけ、陳春木の妹に会いに神戸に向かうことに。彼女は自分が台湾にいる兄に仕送りを依頼したが、それも別の誰かに頼まれた事だという。しかしそれが誰なのかは口止めされていて語ろうとせず…。
監督:リャオ・シャンション 出演:ジュディ・オング、フォン・ハイ、フー・ビーホイ、スー・ウェイ、チェン・クオチュン、原田玄、川名美彌、衫森麟
2025年(オリジナル版:1970 年)|台湾|97分|中国語|スコープサイズ|モノラル|カラー|原題:萬博追踪(2K數位修復)|翻訳:藤原由希
配給:ハーク|配給協力:Elle Films|協力:大阪アジアン映画祭
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公式サイト hark3.com/expo




