ケン・ローチ監督『オールド・オーク』が4月24日(金)より劇場公開。このたび、日本公開によせた監督のメッセージ映像が解禁された。
市井の民を見つめ、彼らの生活と闘争を描き続けてきたイギリスの巨匠、ケン・ローチ監督。彼が自ら「最後の作品」と語っているのが2023年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作『オールド・オーク』だ。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章となる本作の舞台は、とある炭鉱の町で最後に残ったパブとして親しまれていた「オールド・オーク」。人々が集い、安らぎを見出す場所だったはずのパブは、シリア難民の受け入れにより、諍いの場に変貌してしまう。オーナーのTJはパブの先行きに頭を抱えていたが、シリアから来たカメラを携えた女性ヤラと出会い、思いがけず友情を育むことに。そして喪失や未知への恐怖、希望を見つけることの難しさについて知っていくことになる。

1967年に『夜空に星のあるように』で長編映画監督デビュー以降、50年以上のキャリアを通して、労働者階級の人々の置かれたシビアな現実を誠実な眼差しで描き続けてきた巨匠ケン・ローチ監督。2026年で90歳となる同監督から、日本の観客に向けた貴重なメッセージ映像が解禁となった。

2016年のイギリス北東部を舞台に、寂れゆく炭鉱町で困窮する地域の人々と、新たにやって来たシリア難民との衝突、そして共生の可能性について問う本作について、「これは自国での戦争から逃れて、あなたの国にやってきた人々の話です。そういった人々を受け入れられるのか、それとも敵意を持ったまま生きていくのか」と、分断された現代社会に生きる全ての人々へ投げかける普遍的なテーマについて語る。

『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』の制作過程で、暗い時代の中でも勇気と決意をもって立ち向かう人々との出会いに感銘を受け、本作『オールド・オーク』に着手したというローチ監督。厳しい現実に直面しながらも「人々は何に幸せを見いだし、どう繋がることで友達となり、何が人々を結び付けるのか」と語る監督の問いかけは、町に残されたパブ「オールド・オーク」のオーナーTJと、シリアからやって来た女性ヤラとの間に生まれる友情の物語に託されている。
最後に「映画館に入る時よりも、少し背筋が伸びた気分になってもらえたら」と期待を込めながら、「ありがとうございます。皆さまの幸せを祈っています。遠く離れていますが、心はいつもそばに」と心温まる言葉で締めくくった。
なお、ケン・ローチ監督の最新のインタビューが4月22日(水)22:00からのNHK-BS「国際報道2026」にて放送予定となっている(※放送予定は予告なく変更になる場合がございます)。
さらに4月24日(金)から上映の全劇場にて、入場者特典の公開記念スペシャルステッカーの配布が決定。劇中の重要なシーンで登場する旗のデザインがあしらわれたステッカーには、英語とアラビア語でそれぞれ「強さ・連帯・抵抗」の言葉が刻まれている(数量限定/なくなり次第終了)。
まとめ(注目ポイント)
- 巨匠ケン・ローチ監督の“最後の作品”が4月24日(金)公開『わたしは、ダニエル・ブレイク』『家族を想うとき』に続く「イギリス北東部3部作」の最終章。分断された社会における共生と希望を描く。
- 日本の観客へ向けた、心温まるメッセージ映像が解禁90歳を迎える監督自らが、映画に込めた普遍的なテーマや「背筋が伸びた気分になってもらえたら」という願いを語っている。
- NHK-BSでのインタビュー放送も決定4月22日(水)にはNHK-BS「国際報道2026」にてケン・ローチ監督の最新インタビューが放送予定。
オールド・オーク
2026年4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国ロードショー
STORY
イギリス北東部、とある炭鉱の町で唯一のパブ、「オールド・オーク」。活気溢れる時代から30年の時を経て、今は厳しい状況に陥っているが、町に住む人々にとっては最後の砦となる宿り木のような存在だ。店主のTJ・バランタインは、試行錯誤しながらなんとかパブを維持しているが、町がシリア難民を受け入れ始めたことで、パブは居場所を争う諍いの場になってしまう。先行きを危ぶむTJだったが、カメラを持ったシリアの女性ヤラと出会い、思いがけない友情を育むことになる。果たして彼らは、互いを理解する方法を見つけられるのだろうか?
監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァティ 出演:デイヴ・ターナー、エブラ・マリ、クレア・ロッジャーソン
2023/イギリス、フランス、ベルギー/英語・アラビア語/113分/カラー 原題:The Old Oak 配給:ファインフィルムズ 映倫:G
文部科学省特別選定(高等学校生徒、青年、成人向き) 文部科学省選定(中学校生徒、家庭向き)東京都推奨映画 後援:ブリティッシュ・カウンシル
© Sixteen Oak Limited, Why Not Productions, Goodfellas, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2023
公式サイト oldoak-movie.com



