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スカーレット・ヨハンソンの長編初監督作品『エレノアってグレイト。』が6月12日(金)より全国順次公開。このたび、監督スカーレット・ヨハンソンが悲しみと癒しについて語るスペシャルショート動画「悲しみの共有、人との繋がり」、さらに監督オフィシャルインタビューが解禁された。

今回、新たに解禁されたショート動画で監督スカーレット・ヨハンソンは、本作のテーマのひとつがグリーフケアであることを明かした。「悲しみは人知れず襲いかかるものです。だけど喪失を経験した心の拠り所について、前向きな会話が生まれつつあるように感じます。悲しみは誰しもが経験します。人との繋がりが悲しみを癒すのです」と、その重要性を説く。

©OlivierVigerie

エレノアの亡き親友ベッシーは、自身がホロコーストの生存者であることを告げ、その経験をエレノアに語っていた。親友の亡き後、その経験をひょんなことから自分ごとのように語ってしまい騒動が巻き起こることになるのだが…。ホロコースト研究で知られ、「歴史修正主義-ヒトラー賛美、ホロコースト否定論から法規制まで」(中公新書刊)などの著書でも知られる学習院大学・国際文化交流学部の武井彩佳教授は「グリーフケアとか、喪失学とか、いろいろ認知されるようになったけれども、大震災や大事故でない限り、小さな喪失は他から記憶してもらえない。だから喪の旅はずっと孤独だ。おのおのが抱きしめている喪失について、少し涙しながら、時に笑いながら、皆が話せるような社会になればいいという思いを込めて、ヨハンソンはこの映画を撮ったに違いない。」と、専門的な知見からコメントを寄せた。

監督スカーレット・ヨハンソンは、本作の脚本がエレノアその人を断罪することを避けている点を高く評価した。小さな嘘(しかしそれは現実の話)から始まったエレノアの行動について、監督はこう考える。「真実と現実という問いは、常に私の興味をそそってきました。エレノアは心の中で、『仮にほとんど善意ゆえに語るのだとしたら、それは本当に嘘なのだろうか』と自問しているはずです。彼女は悲しみと孤独、そして心の支えである友人への深い愛情に突き動かされて、この物語を語ります。それがエレノアの立場です。しかし、状況は複雑であり、観客がそれぞれの判断を下すことになります。この映画を観て、何か興味深い会話が生まれることを願っています」。

そして前述のショート動画に続き、本作のテーマの一つであるグリーフケアの重要性、そしてエレノアの選択がもたらした希望についても語る。「すべての人間に共通することは、誰もが悲しみを経験するということです。私たちは皆、悲しみを経験することで繋がっています。そして、他者との繋がりは、悲しみを癒すための最も強力な⼿段でもあります。最終的に、エレノアの嘘は、亡くなった素晴らしい友人の存在を世界と共有する術になります。そこに彼女はある種の希望を見出すのです」。

さらに、本作の撮影に際してはショア財団やホロコースト生存者のコミュニティへの協力も依頼したと明かす。エレノアがニナと出会うことになるJCC(ユダヤ・コミュニティ・センター)のシーンでは、実際にホロコースト生存者の、職業俳優ではない人々が出演している。「実現できるかどうかは分かりませんでした。現在、世界にはホロコースト生存者が約245,000人いますが、ニューヨーク市にいる人たちははるかに少ないです。参加してくれる人がいるかどうかも分かりませんでした。ショア財団やコミュニティの人たちに連絡を取り、この物語の一部に協力してくれる人がいないか尋ねてまわりました。そして本当に幸運なことに、このアイデアに興味を持ってくれた、ちょうどよい人数の生存者のグループを見つけることができたのです。彼らは信じられないほどの忍耐⼒を持っていました。職業俳優として映画のセットに身を置いてきた人の多くは、彼らが長時間座り、人の話に耳を傾けつづけたような忍耐はありません。必要なことをこなすのにたった2日間しかなかったため、私はそれなりのストレスを感じていました。しかし、彼らは素晴らしい人たちで、この映画に参加したいと思ってくれたことは本当に幸運でした。彼らの物語と魂を、美しく、ありのままに捉えることができていればと思います」。エレノアの親友ベッシーを演じたリタ・ゾーハーもまた、ホロコースト生存者である。

まとめ(注目ポイント)

  • 『エレノアってグレイト。』6月12日公開スカーレット・ヨハンソン長編初監督作が新宿バルト9ほか全国順次公開。
  • グリーフケアを語る特別映像解禁悲しみを癒やす人との繋がりの重要性を監督自らが語る内容。
  • 武井彩佳教授が作品テーマを考察喪失と記憶を巡る物語として専門的視点からコメントを寄稿。
  • ホロコースト生存者が撮影に協力JCCの場面には実際の生存者コミュニティの人々が参加。
  • 悲しみと希望を描く物語親友を失った主人公エレノアの嘘が新たな繋がりを生む展開。
作品情報

エレノアってグレイト。
2026年6月12日(金)より新宿バルト9ほか全国順次公開

STORY
長年連れ添った親友の急死で心にぽっかり穴が空いてしまったエレノアは、余生を故郷で過ごすためニューヨークへ。だけど娘はよそよそしく、孫もなにかと忙しい。そんなある日、出掛けた先でふとホロコースト生存者の会に迷い込む。場違いなエレノアは戸惑いながらも、ホロコースト生存者の亡き友が自分だけに語っていた半生を、まるで自分の体験のように話してしまった。ジャーナリスト志望の学生ニナは、その壮絶な過去に胸を打たれ、エレノアに心を開いていく。母を亡くしたばかりのニナとの、年の差をものともしない新しい友情に、エレノアの心も躍る。ところが悪気のない嘘は一人歩きし、大騒動に発展してしまうのだった……。

監督:スカーレット・ヨハンソン 脚本:トリー・ケイメン
出演:ジューン・スキッブ、エリン・ケリーマン、ジェシカ・ヘクト、リタ・ゾーハー、キウェテル・イジョフォー
キャスティング:エレン・ルイス、ケイト・スプランス 音楽監修:ランドール・ポスター 音楽:ダスティン・オハロラン
衣装デザイナー:トム・ブローカー 編集:ハリー・ジャージアン プロダクションデザイナー:ハッピー・マッシー
撮影:エレーヌ・ルヴァール

エグゼクティブプロデューサー:ルーシー・キース、ジェニー・ハルパー、ピーター・ソビロフ、ミシェル・ソビロフ、アンドリュー・カロフ、アンジェラ・カードン、ジェイミー・ヒース、スティーヴ・サロウィッツ、ジャスティン・バルドーニ、ラージ・キショー・カワー、エズラ・ガベー、ジャン・マカドゥ、シャルロット・ドーファン、ロバート・ケッセル、スーザン・リーバー、トリー・ケイメン、エリン・クレシダ・ウィルソン
プロデューサー:スカーレット・ヨハンソン、ジョナサン・リア、キーナン・フリン、トゥルーディ・スタイラー、セリーヌ・ラトレイ、ジェサミン・バーガム、カラ・デュレット

【2025年|アメリカ|ビスタ|カラー|98分】

配給:東映ビデオ

© 2025 ELEANOR INVISIBLE FILM, LLC AND TRISTAR PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト https://eleanor2026.com

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